
残高がマイナスになる原因として最も多いのは、「現金」取引をすべて事業用の「現金」で処理をしていることが考えられます。
事業用とプライベート用で「現金」を区別していない場合は、すべてプライベート用の(「現金(個人用)」)で処理を行う必要があります。
事業用とプライベート用で「現金」を区別していない場合は、「現金」科目は使用せず、すべてプライベート用の科目(「現金(個人用)」)として処理を行います。
やよいの青色申告 オンラインでは、プライベート用の「現金(個人用)」で登録した取引は自動的に「事業主勘定」として処理され、「現金(個人用)」では次年度へ残高は繰り越さず「元入金」に合算されます。
ここでは、「現金」の残高がマイナスになっている場合の回避方法について説明します。
<前期繰越(期首残高)を確認する>
事業用の「現金」に期首残高が設定されていないことを確認します。
- メインメニューの[レポート・帳簿]をクリックします
[レポート・帳簿]画面から[残高試算表]をクリックします。
- 「年指定」「20xx/01/01~20xx/12/31」を選択します。
現金の「前期繰越」金額が0円であることを確認します。
現金の「前期繰越」が0円でない場合
事業用の「現金」に金額が設定されている場合は 「現金」の残高がマイナスになる場合(事業用の「現金」とプライベート用の「現金」を区別している場合) を参照してください。
- 期中の「現金」の取引を確認して、次のいずれかの方法で処理を行います。
期中の事業用「現金」で処理をしている取引をプライベート用の「現金(個人用)」に修正する
「現金」で処理している取引をプライベート用の「現金(個人用)」に1件ずつ修正します。
- 「現金」の「期間残高」をクリックします。
- [仕訳の一覧]画面または[取引の一覧]画面が開きます。
ここでは[仕訳の一覧]画面で「現金」取引が絞り込まれて表示される場合を例に説明します。
[取引の一覧]画面の場合も修正方法は同様です。 - 「現金」で登録している取引をダブルクリックしてプライベート用の「現金(個人用)」に1件ずつ修正して[上書き保存]をクリックします。
- 「現金」で登録しているすべての取引を「現金(個人用)」に修正ができたら[レポート・帳簿]画面から[残高試算表]をクリックして「現金」の「期間残高」が0になっていることを確認します。
「現金」で処理した期間残高をプライベート用の「現金(個人用)」へ振り替える仕訳を登録する
- 「年指定」「20xx/01/01~20xx/12/31」を選択して、現金の「期間残高」をメモします。
- メインメニューから[かんたん取引入力]をクリックします。[振替]タブをクリックします。
- 以下の取引を入力して[登録]をクリックします。
- [レポート・帳簿]画面から[残高試算表]をクリックして「現金」の「期間残高」が0になっていることを確認します。
今後取引では、「現金」は使用せず、すべて「現金(個人用)」を使用します。
- 「現金」の「期間残高」をクリックします。