地代家賃、利子割引料、税理士・弁護士報酬の内訳で、登録された取引に複数の税区分・税率が設定されていてかつ、複数(2か所以上)の支払先がある場合は[事業割合]を設定することができないため家事按分ができません。税区分・税率ごとに手計算で家事按分を行います。
例)
[勘定科目]地代家賃
[支払先]が2か所ある
※利子割引料、税理士・弁護士報酬の内訳も同様の手順となりますので、読み替えて確認してください
2.支払先ごとかつ、税率ごとに[家事分]の金額を手計算する
3.家事按分の取引を登録する
4.「地代家賃の内訳」を入力する
1.登録された取引(地代家賃の取引)を検索する
- メインメニューの[かんたん取引入力]をクリックします。[かんたん取引入力]画面が表示されます。
- [取引の一覧]で「20**/01/01~20**/12/31」を選択して[絞り込み]をクリックします。
- [科目]で[地代家賃]を選択して[検索]をクリックします。
登録された地代家賃の取引が絞り込まれて表示されます。
2.支払先ごとかつ、税率ごとに[家事分]の金額を手計算する
ここでは[摘要]欄に "駐車場"と入力されている取引を(支払先1)とし、"事務所(家賃)"と入力されている取引を(支払先2)とします。
- 支払先1:[家事按分割合]事業割合(70%):家事割合(30%)
駐車場[課税仕入8%]450,000×[家事割合(30%)]=135,000
駐車場[課税仕入10%]150,000×[家事割合(30%)]=45,000 - 支払先2:[家事按分割合]事業割合(40%):家事割合(60%)
事務所(家賃)[課税仕入8%]900,000×[家事割合(60%)]=540,000
事務所(家賃)[課税仕入10%]300,000×[家事割合(60%)]=180,000
※[家事分]の金額を手計算する前の金額(家事按分前の金額)をメモしておきます。
3.家事按分の取引を登録する
支払先ごとかつ、税率ごとに計算した[家事分]を「事業主貸」科目に振り替える仕訳を登録します。
- メインメニューから[仕訳の入力]をクリックします。[仕訳の入力]画面が開きます
- 支払先ごとに取引を入力して[登録]をクリックします。<支払先1>
<支払先2>
4.「地代家賃の内訳」を入力する
- メインメニューから[確定申告]をクリックします。
「Step2 青色申告決算書の作成」の[開始]をクリックします。
- 「4.その他の経費」まで手順を進め、[地代家賃の内訳]を表示します。
- 支払先名、支払先の住所(大家さんの氏名・住所)または(不動産会社の会社名・住所)を入力します。 支払先の住所は物件の住所ではなく、賃貸借契約書などに記載されている支払先の住所を記載します。
- 「家事按分する」にチェックを付けて、家事按分前の金額と事業分の金額を支払先1、支払先2をそれぞれ入力します。※家事按分前の金額は手順2.※でメモした金額を確認します。
※権利金は保証金や礼金を入力する場合、敷金のように後で返金されるものは除きます。
- 「賃借料の合計金額」[A]と「[かんたん取引入力]画面で登録した地代家賃の合計」[B]の金額が一致していることを確認します。
- [保存して次へ]をクリックします。