切手を購入したときの処理方法は2つあります。
処理方法
購入時 | 使用時 | 消費税 | |
原則 | 「貯蔵品」で処理 経費にならない |
「通信費」で処理 経費になる |
使用時に控除対象 |
特例 | 「通信費」で処理 経費になる |
仕訳不要 | 購入時に控除対象 |
原則、切手は購入したときではなく、使用したときに経費になります。
しかし、使用した都度経費にするのは煩雑なため、購入時に経費で処理する方法が認められています。実務上は、購入時に経費で処理する方法が一般的です。
消費税も同じ考えです。
原則は、使用したときに課税取引になります。
特例として、購入時に課税取引で処理する方法が認められていますが、実務上は購入時に課税取引で処理する方法が一般的です。
原則(使用時に経費計上)の仕訳方法
【例】切手2,000円を現金で購入し、後日その内1,500円を使用した
【仕訳】
・切手購入時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
貯蔵品 | 2,000円 | 現金 | 2,000円 | 切手代 |
※消費税の不課税取引です
・切手使用時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
通信費 | 1,500円 | 貯蔵品 | 1,500円 | 切手代 |
※消費税の課税取引です
・決算時に未使用の切手を翌期へ振り替える仕訳
仕訳なし
特例(購入時に経費計上)の仕訳方法
【例】切手2,000円を現金で購入し、後日その内1,500円を使用した
【仕訳】
・切手購入時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
通信費 | 2,000円 | 現金 | 2,000円 | 切手代 |
※消費税の課税取引です
・切手使用時の仕訳
仕訳なし
・決算時に未使用の切手を翌期へ振り替える仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
貯蔵品 | 500円 | 通信費 | 500円 | 未使用の切手を翌期へ振替 |
※消費税の不課税取引です
・翌期首に貯蔵品を通信費に振り替える仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 |
通信費 | 500円 | 貯蔵品 | 500円 | 前期から引き継いだ切手の振替 |
※消費税の不課税取引です