不動産賃貸業です。賃借人が入居したときと、退去したときの仕訳は？

賃借人が入居したときは、敷金や礼金、日割り家賃などを分けて仕訳します。

賃借人が退去する際に敷金を返還したときは、敷金を受け入れた際に使用した勘定科目
（例：「保証金・敷金」「預り保証金」など）と同じ科目を用いて仕訳します。

また、賃借人退去時に発生した原状回復費用は「修繕費」で仕訳をし、退去した賃借人へ敷金を返還した際に差し引いた原状回復費用相当額は「雑収入」で仕訳をします。

賃借人が入居したときの仕訳

【例】
経営する賃貸マンションに入居する際に賃借人から敷金300,000円、礼金100,000円、
日割り家賃23,586円が普通預金に入金された場合

【仕訳】

※上記の勘定科目は一般例です。
敷金は「預り保証金」などの他の科目を使うこともあります。

【例】
経営する賃貸マンションから賃借人が退去する際に預かっている敷金300,000円を普通預金から振り込んだ場合

【仕訳】

借方勘定科目	借方金額	貸方勘定科目	貸方金額	摘要
保証金・敷金	300,000円	普通預金	300,000円	退去による敷金返還

※借方勘定科目は、敷金を預かったときに使用した科目を使います。

【例】
経営する賃貸マンションから賃借人が退去する際に預かっている敷金300,000円から
原状回復費用52,000円を差し引いて返還した普通預金から振り込んだ場合

【仕訳】
■原状回復費用を支払ったときの仕訳

借方勘定科目	借方金額	貸方勘定科目	貸方金額	摘要
修繕費	52,000円	普通預金	52,000円	原状回復費用

■敷金を返還したときの仕訳

※借方勘定科目は、敷金を預かったときに使用した科目を使います。