期中に課税事業者になった場合には、[申告基礎データ]画面で[データ取込]をクリックすると、免税期間の課税売上が集計されます。
本則課税
課税売上割合が95%以上の場合、免税期間の課税売上も含めた課税売上高が5億円を超えている場合に、以下のメッセージが表示されます。
[OK]をクリックすると「課税売上(免税期間)」に免税期間の課税売上が集計されます。
「課税売上(免税期間)」の確認については、免税期間の課税売上の確認方法を参照してください。
簡易課税
消費税申告書の(15)に、免税期間の課税売上を含めるため、以下のメッセージが表示されます。
[OK]をクリックすると、「売上(免税期間)」に免税期間の課税売上が集計されます。
免税期間の課税売上の確認方法
免税期間の課税売上は、特定の勘定科目を使った仕訳の金額が集計されます。
※特定の勘定科目:[科目設定]で税区分が以下のいずれかに設定されている勘定科目
- 本則課税:「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」「非資輸出」「非資輸返」「非課売上」「非課売返」「有価譲渡」
- 簡易課税:「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」
ここでは2023年(令和5年)10月1日より簡易課税事業者になった場合を例に、集計された金額の内訳を確認する手順について説明します。
[課税期間開始日]で[登録日]が2023年(令和5年)10月1日に設定されていることを確認します。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[科目設定]をクリックします。
- 勘定科目に設定されている税区分を確認します。[貸借科目]タブと[損益科目]タブをそれぞれ確認し、「課税売上」「課税売返」「輸出売上」「輸出売返」が設定されている勘定科目をメモします。
※本則課税の場合は、上記と併せて「非資輸出」「非資輸返」「非課売上」「非課売返」「有価譲渡」が設定されている勘定科目もメモします。
勘定科目をメモしたら、[科目設定]を閉じます。 - クイックナビゲータの[取引]カテゴリ、または[帳簿・伝票]メニューから[仕訳日記帳]をクリックします。[仕訳日記帳]画面が表示されます。
- [期間]で「4」から「9」までをマウスのドラッグで選択して[検索]をクリックします。
[仕訳の検索]画面が表示されます。 - [基本]タブの[勘定科目]にチェックを付け、手順2でメモした勘定科目すべてにチェックを付けて[OK]をクリックします。
- 選択した勘定科目を使った仕訳データが表示されます。
申告基礎データに集計される際には、税区分によって以下の計算を内部で行っています。
「課税売上」-「課税売返」+「輸出売上」-「輸出売返」
この仕訳データの場合は、以下の計算です。
・110,000+7,700-2,200=115,500
※本則課税の場合は、以下の計算を内部で行っています。
「課税売上」-「課税売返」+「輸出売上」-「輸出売返」+「非資輸出」-「非資輸返」+「非課売上」-「非課売返」
免税期間の仕訳には税区分が表示されないため、集計結果の金額と実際の課税売上額に差異がある場合があります。差異がある場合は、売上(免税期間)の[課税売上]の金額を手修正してください。
差異が発生するのは、以下の例のような場合です。
- 課税売上の集計に含まれない金額の例
業務用の車を売却したときの課税売上額
業務用の車を売却したときは、一般的に「車両運搬具」の勘定科目で仕訳します。
「車両運搬具」は、[科目設定]では「課税対応仕入」の設定であるため、課税売上の集計には含まれません。 - 課税売上の集計に含まれてしまう金額の例
「売上高」で仕訳した「非課税取引の対象となる売上金額」(※)
※非課税取引の対象となる売上金額については、こちらを参照してください。
「売上高」は[科目設定]では「課税売上」の設定であるため、非課税取引の対象となる売上金額も、課税売上の集計に含まれてしまいます。