弥生製品の「クイックナビゲータ」や「弥生 マイポータル」、弥生給与(やよいの給与計算)の「年末調整モジュール」などの画面が「応答なし」や「黒い画面」になり開けないことがあります。
この現象の原因として、「WPF」のフォントキャッシュが破損している可能性があります。破損していると画面表示の処理が正常に行えません。
「WPF(Windows Presentation Foundation)」とは「.NET Framework」の機能で、弥生製品では画面表示の多くにこの機能を使用しています。
以下で対処方法を説明します。
※作業は管理者権限のあるユーザーで行ってください。
- 「コンピューターの管理」を表示します。 [スタート]ボタンを右クリック、[コンピューターの管理]をクリックして開きます。
- [サービスとアプリケーション]をクリックして、[サービス]をダブルクリックします。
- 「サービス」にある「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」をダブルクリックします。
- [全般]タブの「サービスの状態」の[停止]をクリックします。
停止するまでに数秒~数10秒程度かかります。もともと停止になっている([停止]が押せない)場合はそのままでかまいません。
- 「スタートアップの種類」を確認して、「無効」になっていない場合は「無効」に変更して[OK]をクリックします。
※後で設定を元に戻すため、元の設定を確認してから「無効」にしてください。
- 弥生製品を起動して現象が回避されたかを確認します。
現象が改善された場合は、不要な情報(フォントキャッシュ)を削除するため、以下手順7以降の手順を行います。
現象が回避されない場合は、弊社カスタマーセンターにお問い合わせください。 - エクスプローラーを開き、[PC]をクリックして、以下のフォルダーを開きます。
「C:¥Windows¥ServiceProfiles¥LocalService¥AppData¥Local」
「AppData」は隠しフォルダーです。「AppData」が表示されない場合は、隠しフォルダーを表示する設定に変更してから確認してください。
隠しファイルや隠しフォルダーを表示する方法
- [スタート]ボタンからすべてのアプリを表示して、[Windows システムツール]-[PC]をクリックして開きます。
- メニューバーの[表示]をクリックして、[隠しファイル]にチェックを付けます。
- フォルダー直下にあるファイル名「FontCache3.0.0.0.dat」を削除します。
- 再度手順1~3を行って「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」を開き、「スタートアップの種類」を手順5で確認した設定に戻します。
「Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0」はWindowsで初期値が「手動」になっています。必ずしも「開始」「自動」でなくても問題ありませんので、元の設定に戻しておいてください。
(「手動」にした場合は、「WPF」アプリケーションが実行されたときにサービスが自動的に開始されます)
お使いのOSや、既にインストールされているプログラムの状況によって対処方法が異なりますので、詳しくは弊社カスタマーセンターにお問い合わせください。