期中で、[消費税設定]の課税方式を[本則課税]から[簡易課税]に変更すると、既に入力している取引のうち売上にかかわる税区分が、[課税売上簡易売上不明(簡売不)][課税売上返還簡易売返還不明(簡返不)]に変更されます。
[簡売不][簡返不]の税区分が存在すると、[消費税集計表]や[消費税申告書]で正しい集計ができません。
次の方法で、[課税売上簡易売上不明(簡売不)][課税売上返還簡易売返還不明(簡返不)]の税区分を一括で本来の税区分に修正します。ここでは[課税売上簡易売上不明(簡売不)]を[課税売上簡易一種]へ、[課税売上返還簡易売返還不明(簡返不)]を[課税売上返還簡易返還一種]に修正する方法を説明します。
- [集計]メニューの[消費税集計表]を選択し、[消費税集計表]をクリック、またはクイックナビゲータの[集計]カテゴリの[消費税集計表]をクリックします。消費税集計表が表示されます。
- [期間]で全期間が選択されていることを確認して[集計]をクリックします。
- 「事業区分に「不明」が設定されている仕訳が〇件あります。」のメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
- [事業区分別売上集計]タブをクリックします。
- [売上]/[売上返還]の[事業区分不明]に金額が集計されていることを確認します。
- [売上]の[事業区分不明]に集計された金額を選択して、画面右上の[ズーム](または直接金額をダブルクリック)をクリックします。
- 検索された仕訳が表示されます。[置換]をクリックします。
[仕訳一括置換]画面と[置換設定]画面が表示されます。 - 一括で置換したい内容を設定し、[OK]をクリックします。
まずは、「課税売上簡易売上不明10%」を「課税売上簡易一種10%」に置換するため、以下の様に設定します。
- 置換対象を複数選択することはできません。
- 置換前・置換後の税区分は一種のみ選択できます。
- 「置換後の仕訳を確認し問題がなければ[登録]をクリックして確定してください。」のメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
置換に関する警告がある場合は、以下のメッセージが表示されます
[OK]をクリックして、[警告]に表示されたアイコンをダブルクリックすると、説明が表示されます。
- 置換後の内容を[置換前][置換後]タブを切り替えて確認します。
※金額については、置換対象ではないため、[置換前]の総額(金額+消費税額)から変更はありません。
なお、消費税金額については、[置換前]の総額から再計算されます。 - [登録対象]にチェックが付いていることを確認し、[登録]をクリックします。
登録しない取引については必要に応じてチェックを外します。
- 同一伝票が置換対象の場合は、すべての明細行の[登録対象]にチェックが付きます。
- [警告]アイコンが表示されている取引を登録しない場合は、必要に応じて[登録対象]のチェックを外します。
- 現在のデータをバックアップします。必要に応じて[参照]をクリックしてバックアップの保存場所を変更し、[OK]をクリックします。
※バックアップファイル名は、初期値で「事業所データ名+_置換前+_年月日+_時刻」になっています。 - 「置換処理は正常に終了しました。」のメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
続けて、「課税売上返還簡易売返還不明10%」から「課税売上返還簡易返還一種10%」に置換を行います。
手順5で[売上返還]の[事業区分不明]に集計された金額を選択して画面右上の[ズーム](または直接金額をダブルクリック)をクリックし同様の手順を繰り返し行います。
すべての税区分の「課税売上簡易売上不明(簡売不)」と「課税売上返還簡易売返還不明(簡返不)」の置換が終了したら完了です。[仕訳一括置換]画面の[閉じる]をクリックします。