「減価償却費の計算」の[ヌ 末償却残高]の計算方法 弥生会計 サポート情報

ID:ida18214

青色申告決算書の「減価償却費の計算」に印刷される金額は、固定資産一覧に登録されている情報を基に計算されています。

[経費の割合]で不動産経費の按分比率を設定していない(または不動産経費項目がない)場合は、[固定資産の編集]画面で表示される[未償却残高(期末残高)]が記入されます。

ここでは次の例を使用して「青色申告決算書(一般用)」の減価償却費の計算に表示される数値の求め方を説明します。

設定
固定資産計算設定償却資産の円未満端数処理:切り上げ
事業所設定勘定科目体系:個人/一般
勘定科目オプション設定:製造原価と不動産に関する科目を使用する
固定資産情報
減価償却資産の名称等電気設備(勘定科目:附属設備)
取得年月日令和**年2月1日
取得価額1,234,567
前年度の未償却残高(期末残高)1,000,000
償却方法定額法
耐用年数6
割増(特別)償却費割増償却額:1,000
特別償却額:2,000
事業専用割合100
経費の割合一般経費80、製造経費10、不動産経費10
  • [経費の割合]で複数の項目に割合を設定しているので、各項目の按分割合を計算します。
    • 一般経費按分割合
      =一般経費按分比率÷(一般経費按分比率+製造経費按分比率+不動産経費按分比率)
      80÷(80+10+10)=0.8
    • 製造経費按分割合
      =製造経費按分比率÷(一般経費按分比率+製造経費按分比率+不動産経費按分比率)
      10÷(80+10+10)=0.1
    • 不動産経費按分割合
      =不動産経費按分比率÷(一般経費按分比率+製造経費按分比率+不動産経費按分比率)
      10÷(80+10+10)=0.1
  • [前年度の未償却残高(期末残高)]の按分割合を計算します。<不動産所得用>
    [前年度の未償却残高(期末残高)(¥1,000,000)]×[不動産経費按分割合(0.1)]=¥100,000
    <一般用>
    [前年度の未償却残高(期末残高)(¥1,000,000)]-[不動産所得用(¥100,000)]=¥900,000
  • 「青色申告決算書(不動産所得用)」から計算を行います。[前年度の未償却残高(期末残高)(不動産所得用¥100,000)]-[本年分の償却費合計(¥20,918)]=¥79,082

    「減価償却費の計算」の[ト 本年分の償却費合計]の計算方法
  • 「青色申告決算書(一般用)」は(不動産所得用)の金額を差し引きます。[未償却残高(期末残高)(¥790,827)]-[不動産所得用(¥79,082)]=¥711,745

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