令和6年3月分(4月納付分)から全国健康保険協会(協会けんぽ)健康保険料率および健康保険料率の内訳が改定されます。
健康保険料率の内訳は、特定保険料率が全国一律「35.7/1000」(3.57%)から「34.2/1000」(3.42%)
に改定されます。
基本保険料率は、一般保険料率から特定保険料率の「34.2/1000」(3.42%)を差し引いた料率です。
令和6年度の全国健康保険協会(協会けんぽ)の健康保険料率は、都道府県ごとに料率が異なります。
詳細は、全国健康保険協会(協会けんぽ)ホームページの令和6年度都道府県単位保険料率
を参照してください。
健康保険組合管掌の事業所の方は、所属の健康保険組合へお問い合わせください。
令和6年2月分まで | 令和6年3月分から | |
基本保険料率 | 都道府県の保険料率から特定保険料の35.7/1000を差し引いた料率 事業主・従業員 労使折半 |
都道府県の保険料率から特定保険料の34.2/1000を差し引いた料率 事業主・従業員 労使折半 |
特定保険料率 | 35.7/1000 (従業員:17.85/1000) (事業主:17.85/1000) |
34.2/1000 (従業員:17.10/1000) (事業主:17.10/1000) |
計(健康保険料率) | 都道府県の保険料率 事業主・従業員 労使折半 |
都道府県の保険料率 事業主・従業員 労使折半 |
給与明細書や賞与明細書に、健康保険料の内訳(「基本保険料」と「特定保険料」)を記載することは「望ましい」とされる努力規定です。
法的に強制される義務規定ではありません。
明細書に健康保険料の内訳を記載しない場合は、以下の設定を行う必要はありません。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[給与規定]をクリックします。
- [社会保険]タブをクリックします。
- [健康保険料の内訳表示]から[設定]をクリックします。
※保険料負担率は令和6年3月分の料率で表示しています。 - [健康保険料(従業員分)]の[基本保険料率]の[給与][賞与]に従業員分の保険料率を入力します。
入力する保険料率は都道府県ごとの料率から求めます。
例:東京都(東京支部)の場合
[99.8/1000(健康保険料率)]-[34.2/1000(特定保険料率)]=65.6/1000 (基本保険料率)
[65.6/1000(基本保険料率)]÷2=32.8/1000(従業員分)
この32.8を[基本保険料率]に[32.8]と入力します。 - [基本保険料率]を入力すると、[特定保険料率]が自動で「17.100」と表示されます。
- [OK]をクリックします。
- 保険料率の設定を変更した月から、新しい料率で計算された保険料が明細書に印刷されます。
明細書の印刷について
- 「基本保険料」と「特定保険料」を明細書に印刷するには、明細書設計が必要です。
詳細は、 給与・賞与明細書の印刷レイアウトの設計 を参照してください。 - [給与規定]から[基本保険料率]と[特定保険料率]を変更すると、過去の[給与明細書][賞与明細書]の内訳も料率変更後の金額で印刷されます。
過去の明細書を印刷するときは、変更前の料率に戻すなどの注意が必要です。