これは、前年度の年末調整処理(過不足税額の精算)を翌年1月度給与で行っている場合に、システムで用意されている[年末調整還付(徴収)]項目を使用して金額を入力していることが原因と考えられます。
[年末調整還付(徴収)]項目は、本年度内の還付(徴収)額を入力するためにシステム側で用意されている項目です。そのため翌年度で、[年末調整還付(徴収)]項目に金額を入力すると、所得税累計額が正しく計算されなくなります。
システムで用意されている[年末調整還付(徴収)]項目を使用せずに、還付(徴収)額を入力する[明細項目]を別途新規作成して、金額を入力し直します。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[明細項目]をクリックします。
- [支給区分]に[給与]を、[項目グループ]に[その他]を選択します。
- [作成]をクリックして、還付(徴収)額入力用の項目として適当な名称を入力し、項目を作成します。
- [使用する支給形態]はすべてチェックを付けます。
- クイックナビゲータの[給与支払]カテゴリから[明細入力 明細書の印刷]をクリックします。
作成した項目(ここでは[前年度調整])に還付(徴収)額を入力し直します。
既に誤った累計額で処理が進んでしまっている場合は、[ツール]メニューの[過去データの修正]で、[所得税累計]の項目を手修正してください。