令和6年(2024年)の年末調整処理を終了せずに、給与の処理設定「令和7年(2025年)1月度」へ更新すると、扶養親族の年齢が正しく判定されません。
弥生給与(やよいの給与計算)では、以下の項目を基に、扶養親族の[扶養区分](「年少扶養親族」「一般の控除対象扶養親族」「特定扶養親族」「老人扶養親族」)等を自動判定しています。
- 扶養親族の[生年月日]
- 年末調整の処理年度
そのため、設定された扶養親族に令和7年(2025年)に16歳をむかえる扶養親族(※)が存在する場合、本来ならば[扶養区分]が「一般」となるのに、「年少」のままで所得税が計算されます。
※生年月日が、平成21年(2009年)1月2日~平成22年(2010年)1月1日生まれまでの扶養親族。
令和6年(2024年)の年末調整処理を終了せずに「令和7年(2025年)1月度」へ更新した場合は、次の方法で対処します。
操作の前に、年末調整ナビの対応年度を確認してください。
令和6年分の年末調整に対応しているか確認したい
「令和7年(2025年)1月度給与」の支給前
令和7年(2025年)1月度給与の支給前であれば、今すぐ令和6年(2024年)の年末調整を終了します。年末調整処理を終了すると、令和6年分年末調整明細の入力や修正、源泉徴収票や源泉徴収簿などの資料の作成はできません。年末調整処理を終了する前に、次の作業が終了していることを確認します。
- 年末調整明細の入力、修正、および過不足税額の精算が全従業員について終了している
- 過不足税額一覧表や、源泉徴収票、源泉徴収簿などの印刷がすべて終了している
- クイックナビゲータの[年末調整]カテゴリから[終了して新年度へ]をクリックします。
- [新年度更新]画面が表示されます。内容を確認して[新年度に更新]をクリックします。
- [バックアップ]画面が表示されます。
[名称]に「事業所名_令和6年度年調更新_給与25」と表示されていることを確認します。
必要に応じて[参照]をクリックして、データを保存する場所を変更します。年末調整終了後に源泉徴収票や源泉徴収簿の資料を印刷する場合には、年末調整終了前のバックアップファイルを復元する必要があります。作成したバックアップファイルは、通常のバックアップファイルとは別に保管しておいてください。
- [OK]をクリックします。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[扶養親族]をクリックします。
- 該当する従業員を選択して[被扶養者]タブをクリックして、扶養親族の内容を確認します。
- クイックナビゲータの[給与]カテゴリから[明細入力 明細書の印刷]をクリックします。
- [従業員]の[▼]をクリックして、従業員を選択して「所得税」等の金額を確認します。
明細に「ロック中」と表示されている場合は、[編集]メニューの[ロックを解除]をクリックすると、所得税が再計算されます。
「令和7年(2025年)1月度給与」の支給後
支給済みの令和7年(2025年)1月度給与の金額が変更しないように、明細をロックしてから令和6年(2024年)の年末調整を終了します。誤った扶養親族の情報で所得税が計算され、既に1月度給与を支給している場合は、令和7年(2025年)の年末調整で精算することになります。
- クイックナビゲータの[給与支払]カテゴリから[明細入力]をクリックします。
- [編集]メニューの[すべてをロック]をクリックします。
- 「令和7年(2025年)1月度給与」の支給前の手順1から手順4までを実行し、年末調整のデータ年度を新年度に更新します。
- 給与を次月度(令和7年(2025年)2月度給与)に更新して、給与計算を始めます。