[単価一括変更]を使用すると、以下の台帳の商品単価を「税込単価の税率」、「増減額」、「増減率」のいずれかを指定して、一括で変更することができます。
- 商品台帳
- セット商品台帳
- 商品価格表(得意先別/商品別売上)
- 商品価格表(仕入先別/商品別仕入)※
※弥生販売 スタンダードには、仕入の機能はありません。
- 単価一括変更を行う前に、バックアップを行っておくことをお勧めします。
- 単価一括変更の処理は、変更する単価の数によって、時間がかかる場合があります。
単価一括変更は今すぐに単価の変更を行う方法と、後から単価を反映する方法があります。
下記で該当する手順を参照してください。
台帳の種類によって、使用できる適用方法は以下の表をご確認ください。
台帳の種類 | 即時適用 | 予約適用 | インポート |
商品台帳単価一括変更 | 〇 | 〇 | 〇 |
セット商品単価一括変更 | 〇 | - | 〇 |
商品価格表(得意先別/商品別売上)単価一括変更 | 〇 | - | 〇 |
商品価格表(仕入先別/商品別仕入)単価一括変更 | 〇 | - | 〇 |
1.即時適用(今すぐ単価一括変更を行う場合の手順)
ここでは、商品台帳を例に操作手順を説明します。その他の台帳の場合は、手順3以降を読み替えて操作を行ってください。
- [台帳]メニューの[単価一括変更]を選択して、[商品台帳]をクリックします。
[商品台帳単価一括変更]画面が表示されます。
[商品台帳単価一括変更]の内容は印刷できません。
- [絞り込み]をクリックして、単価の変更を行う商品の範囲を指定します。
[単価変更条件設定]画面が表示されます。
- 単価を変更する商品の範囲を選択します。
- [参照表示が「表示しない」の台帳も対象にする]にチェックを付けると、商品台帳の[参照表示]に「表示しない」が設定されている商品の単価も変更対象に含まれます。
- 弥生販売 プロフェッショナル、弥生販売 ネットワークをお使いの場合は、[変更対象]で、[主たる仕入先]の[…]をクリックして表示される[仕入先参照]画面から仕入先を選択することもできます。
- [OK]をクリックします。
商品が絞り込まれた状態で、[商品台帳単価一括変更]画面が表示されます。
- [一括変更]をクリックして、単価の変更方法を選択します。
[変更方法]で、「税込単価の税率を変更する」、「増減額指定」、「増減率指定」のいずれかを選択して、税率や金額を指定します。
[税込単価の税率を変更する]
商品台帳の[課税区分]が「課税」になっている商品の税込単価を変更します(税抜単価は変更しません)。現在の税込単価に含まれている税率と、変更する税率を指定します。
[増減額指定]
指定した金額で一律に単価を増減する場合に選択します。マイナスの値を指定することもできます。
[増減率指定]
指定した割合で一律に単価を増減する場合に選択します。マイナスの値を指定することもできます。
[税込単価の税率を変更する]の内部処理について
以下の内部処理が行われ、税込単価が決定されます。
1:商品台帳に[税込単価][税抜単価]がある場合 税込単価=税抜単価×(100+変換後税率(%))÷100
端数は、手順5の[端数処理]の設定に基づいて計算されます。2:商品台帳に[税込単価]があり、[税抜単価]がない場合 税込単価=(税込単価×100)÷(100+変換前税率(%))×(100+変換後税率(%))÷100
端数は、手順5の[端数処理]の設定に基づいて計算されます。3:商品台帳に[税込単価]がない場合 内部処理は何も行われません。 - [変更する単価]で、変更対象とする項目にチェックを付けます。
チェックを付けた場合でも元の金額が0円の場合は変更されません。
- [端数処理]で、単価計算の端数処理方法を指定します。
- [適用]をクリックします。
[商品台帳単価一括変更]画面が表示され、単価(変更後)が設定した条件の金額に変更されます。
- [商品台帳単価一括変更]画面は、画面の端をドラッグすることにより拡大できますので、確認しやすい大きさに広げてください。
- 変更前と数値が異なっている変更後単価は、赤字で表示されます。
- 変更後の単価は[商品台帳単価一括変更]画面上で直接編集することができます。
- [適用方法]で「すぐに適用する」を選択して、[適用]をクリックします。 単価変更の適用を確認するメッセージが表示されるので、[変更前にバックアップを行う]にチェックが付いていることを確認して[はい]をクリックし、バックアップを行います。
- 単価変更の完了を知らせるメッセージ「単価変更が完了しました。」が表示されたら、[OK]をクリックします。
指定した商品の単価が更新されます。
- [セット商品単価一括変更]はセット商品ごとに一括変更を行う機能です。
すべてのセット商品の単価を一度に変更することはできません。セット商品を1つずつ指定して変更してください。 - [商品価格表単価一括変更]は取引先ごとまたは商品ごとに一括変更を行う機能です。
すべての価格表の単価を一度に変更することはできません。取引先または商品を1つずつ指定して変更してください。 - [セット商品単価一括変更]と[商品価格表単価一括変更]は、商品台帳の単価は変更しません。
商品台帳の単価を変更する場合は[商品台帳単価一括変更]を使用してください。
- [セット商品単価一括変更]はセット商品ごとに一括変更を行う機能です。
2.予約適用(後から単価を反映する手順:商品台帳)
単価一括変更する商品の絞り込みと、変更後単価の設定は、「1.今すぐ単価一括変更を行う場合の手順」の手順1~6と同様の手順です。
- [商品台帳単価一括変更]画面の[適用方法]から「適用日を指定して適用する」を選択して、[適用開始日]に単価を変更したい日を指定します。
- [登録]をクリックします。
「適用日を指定した単価変更情報を登録します。よろしいですか?」が表示されます。
[はい]をクリックすると単価変更の内容が予約登録されます。予約登録した内容を商品台帳に反映するには
予約登録した単価変更の反映は、適用開始日以降に事業所データを開いたときに行われます。
事業所データを開いた際に「適用開始日を過ぎた単価変更予約が存在するため、単価の変更を行います。変更中は操作ができません、実行してよろしいですか?」が表示されるので、[はい]をクリックして単価変更を実行してください。単価変更情報を確認するには
予約登録した単価変更や適用が完了した単価変更は、[商品台帳単価一括変更]画面の[参照]をクリックして表示される[単価変更参照]画面で適用状況を確認できます。
確認したい適用開始日の単価変更情報を選択して[OK]を選択すると登録されている単価変更情報が[商品台帳単価一括変更]画面で確認できます。- [適用状況]が「適用前」の単価変更は変更および予約の取り消しができます。予約の取り消しは、[商品台帳単価一括変更]画面に表示させた後、[予約削除]をクリックすることで、予約の取り消しができます。
- [適用状況]が「適用済み」のものは確認のみ行えます。
3.インポート(後から単価を反映する手順:セット商品台帳、商品価格表)
ここでは、セット商品台帳を例に操作手順を説明します。商品価格表も同様の手順で単価を変更することができます。<単価一括変更で単価をエクスポートする手順>
- [台帳]メニューの[単価一括変更]を選択して、[セット商品台帳]をクリックします。
[セット商品単価一括変更]画面が表示されます。
- 単価を変更する商品の範囲を選択します。 [変更対象]の[…]をクリックして表示される[商品参照]画面から商品を選択します。
- 単価の変更方法を選択します。
[変更方法]で、「税込単価の税率を変更する」、「増減額指定」、「増減率指定」のいずれかを選択して、税率や金額を指定します。
[税込単価の税率を変更する]
セット商品台帳の[課税区分]が「課税」になっている商品の税込単価を変更します。(税抜単価は変更しません)
現在の税込単価に含まれている税率と、変更する税率を指定します。[増減額指定]
指定した金額で一律に単価を増減する場合に選択します。マイナスの値を指定することもできます。
[増減率指定]
指定した割合で一律に単価を増減する場合に選択します。マイナスの値を指定することもできます。
[税込単価の税率を変更する]の内部処理について
以下の内部処理が行われ、税込単価が決定されます。
1:セット商品台帳に[税込単価][税抜単価]がある場合 税込単価=税抜単価×(100+変換後税率(%))÷100
端数は、手順5の[端数処理]の設定に基づいて計算されます。2:セット商品台帳に[税込単価]があり、[税抜単価]がない場合 税込単価=(税込単価×100)÷(100+変換前税率(%))×(100+変換後税率(%))÷100
端数は、手順5の[端数処理]の設定に基づいて計算されます。3:セット商品台帳に[税込単価]がない場合 内部処理は何も行われません。 - [変更する単価]で、変更対象とする項目にチェックを付けます。
チェックを付けた場合でも元の金額が0円の場合は変更されません。
- [端数処理]で、単価計算の端数処理方法を指定します。
- [変更内容の確認]をクリックします。
[セット商品台帳単価一括変更 - 変更内容の確認]画面が表示されます。
- 変更内容を確認して、[エクスポート]をクリックします。
- [テキストファイル出力]画面で、[形式]を選択して、必要に応じて出力先を変更し、[実行]をクリックします。
形式 テキストファイルの項目区切りを「カンマ区切り」「スペース区切り」「タブ区切り」から選択します。
※インポートする際に必要になりますので、メモをしておくことをお勧めします。書式 書式名が表示されます。変更することはできません。 出力先 テキストファイルの出力先とファイル名が表示されます。変更する場合は、[参照]をクリックします。
<変更後の単価をインポートする手順>
- [ファイル]メニューから[インポート]-[台帳インポート]をクリックします。
- [台帳インポートウィザード]画面が表示されますので、[次へ]をクリックします。
- [単価一括変更データのインポート]をクリックして、[次へ]をクリックします。
- [「セット商品」のインポートを行う。]を選択して、[参照]をクリックします。
- インポートの対象となるテキストファイルの保存先を表示して、該当するファイルを選択して[開く]をクリックします。 [次へ]をクリックします。
- テキストファイルを出力した際に選択したテキスト形式を選択します。
[インポート開始行]を選択して、[次へ]をクリックします。
- インポートの対象となるセット商品のデータが表示されますので、問題がなければ[作成]をクリックします。
- [次へ]をクリックします。
- [完了]をクリックします。
- [セット商品単価一括変更]はセット商品ごとに一括変更を行う機能です。
すべてのセット商品の単価を一度に変更することはできません。セット商品を1つずつ指定して変更してください。 - [商品価格表単価一括変更]は取引先ごとまたは商品ごとに一括変更を行う機能です。
すべての価格表の単価を一度に変更することはできません。 取引先または商品を1つずつ指定して変更してください。 - [セット商品単価一括変更]と[商品価格表単価一括変更]は、商品台帳の単価は変更しません。
商品台帳の単価を変更する場合は[商品台帳単価一括変更]を使用してください。
- [セット商品単価一括変更]はセット商品ごとに一括変更を行う機能です。