セット商品台帳は、複数の商品を組み合わせてまとめて販売する場合に使用します。
見積書・受注伝票・売上伝票にセット商品名を入力するとセット商品名に替わり、セット商品の内容が表示されます。
在庫管理はセットを作る個々の商品ごとに行い、セット商品としての在庫管理は行いません。
発注伝票、仕入伝票の入力には、セット商品を選択することはできません。
※弥生販売 スタンダードには、発注伝票、仕入伝票、在庫管理の機能はありません。
ここでは例として下記の図のような商品(デキャンタ、ワイングラス、コップ)を「パーティーグラスセット」としてセット商品を登録して、伝票で入力する手順を説明します。セットに含まれる商品を「デキャンタ1つ」「ワイングラス12脚」「コップ12個」とします。
[前準備]
【商品台帳の登録】
セット商品名「パーティーグラスセット」と、セット商品「パーティーグラスセット」に含まれる商品「デキャンタ」「ワイングラス」「コップ」を商品台帳に登録します。
【セット商品台帳の登録】
セット商品「パーティーグラスセット」に含まれる商品情報「デキャンタ1つ」「ワイングラス12脚」「コップ12個」をセット商品台帳に登録します。
[売上]
【伝票の入力】
売上伝票などでセット商品を入力します。
商品台帳の登録
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[商品]をクリックします。
- 商品台帳に「セット商品名」と、セット商品を構成する「商品」をそれぞれ登録します。
- セット商品となる商品台帳を登録します。
[商品コード]と[商品名]以外の項目を登録しても反映する箇所がないため、[商品コード]と[商品名]のみを登録します。
- セット商品を構成する商品を商品台帳に登録します。
[商品コード]と[商品名]、単価の[上代]やその他の必要な項目はすべて入力します。セット商品台帳を登録時、構成する商品を選択したときに表示する単価は商品台帳の[上代]になります。[上代]を未登録の場合は、空欄で表示されます。セット商品台帳画面で[税抜単価][税込単価]を変更することも可能です。
- セット商品となる商品台帳を登録します。
セット商品台帳の登録
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[セット商品]をクリックします。
- [セット商品コード]欄で[参照]をクリックして、商品台帳の登録手順2-<a>で登録したセット商品を選択します。
- 明細部を入力します。
- [内訳]欄で[商品]の内訳を[▼]をクリックして選択します。
内訳には以下の意味があります。
通常・・・通常の商品の場合に選択します。
値引・・・値引をセットに含める場合に選択します。
諸経費・・・送料や梱包材など、商品以外の諸経費をセットに含める場合に選択します。
摘要・・・明細行に摘要文を入力する場合に選択します。
メモ・・・明細行にメモを入力する場合に選択します。
[摘要]と[メモ]の違い
[摘要]は伝票や請求書の印刷時に出力されますが、[メモ]は画面上の表示のみで伝票や請求書の印刷時には出力されません。
- [商品コード]欄で[参照]をクリックして、商品台帳の登録手順2-<b>で登録したセット商品を構成する[商品]を選択します。
- [税抜単価]欄に商品台帳の[税抜上代]が表示されます。
※商品台帳の[税込上代]が登録されている場合は、[税込単価]欄に表示されます。セット商品として販売する場合に、通常の売上単価と区別したい場合は[単価]を変更します。
[税抜単価][税込単価]のどちらか一方に単価が入っていれば、取引先の[税転嫁](消費税の処理方法)によって自動計算されます。
- セット商品を構成する各商品の[数量]を入力します。
- 5の単価と6の数量より金額が計算されます。
- [登録]をクリックして、セット商品台帳を登録します。
セット商品を構成する[商品]は100アイテムまで選択できます。
[規格・型番][色][サイズ]は初期設定ではセット商品台帳の画面に表示されません。
これらの項目を表示させるには、[機能]をクリックして、[セット商品台帳項目設定]画面で[×]をクリックして[○]に変更します。
伝票の入力
ここでは売上伝票の入力を例に説明します。見積書、受注伝票を入力する場合は、読み替えて作業を行ってください。- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[得意先への売上]をクリックします。
- [売上日]や[得意先コード]などを入力します。
- [商品コード]欄で[参照]をクリックします。
- [商品参照]画面から入力したいセット商品を選択して、[OK]をクリックします。
表示対象の[▼]をクリックして[セット商品のみ]を選択すると、セット商品のみ表示されます。
- [セット商品入力]画面が表示されます。
- [セット数]を入力すると、セット商品台帳で登録した[構成する商品の数量]×セット数で、それぞれの商品の[数量]に反映します。
- [掛率]を変更すると、得意先台帳の掛率ではなく、入力した掛率を基に単価が自動で計算されます。
- [セット商品台帳の単価を使用する]にチェックを付けると、セット商品台帳で登録した単価が表示されます。チェックを外すと、商品台帳に登録している単価が表示されます。
(ここではセット数を「2」、掛率は「100%」とします。) - ※弥生販売 スタンダードには[倉庫コード]を選択する画面はありません。
[倉庫コード]は出庫する倉庫を選択します。
- [セット商品入力]画面で[OK]をクリックすると、伝票にセット商品の内容が表示されます。
課税区分は[セット商品コード]ごとではなく、[商品コード]ごとに設定可能です。
- [登録]をクリックして、伝票を登録します。 入力したセット商品の内容は必ず個々の商品名で表示されます。明細にセット商品名を表示させることはできません。