SNP(Scalable Networking Pack)とは
大規模通信(数Gbps程度)を常時使用する場合に、通信負荷を下げるための機構。
SNPが有効な場合、予期せぬネットワークの挙動が発生する場合があり、それが原因でSQL Serverへ安定して接続することができず接続が頻繁に切れてしまっている可能性があります。
通常ご利用いただくコンピューターの場合は、大規模通信を常時使用することはありませんのでSNPを停止しても影響を受けることはありません。
- 下記コマンドを右クリックしてコピーします。 netsh int tcp show global
- [コマンド プロンプト]を起動します。
[スタート]ボタンからすべてのアプリを表示して、[Windows システム ツール]-[コマンド プロンプト]を右クリックして、[管理者として実行]をクリックします。
ユーザー アカウント制御画面が表示されたら、[はい]をクリックします。 - [コマンド プロンプト]の画面が表示されたら、右クリックして[貼り付け]をクリックします。
手順1でコピーをしたコマンドが貼り付けられます。
- [Enter]キーを押下してコマンドを実行します。
- 画像の赤で囲まれた3項目の状態を確認し、メモに控えてください。
(再度、元の状態に戻して使用する場合に必要になります。)
状態の意味は下記のとおりです。
「disabled」=無効
「enabled」=有効
「automatic」=自動
環境によっては「NetDMA 状態」「Chimney オフロード状態」が表示されていない場合があります。
表示されていない場合も、そのまま手順6へ進んでください。 - 状態が「disabled」になっていない項目を「disabled」に変更します。
項目により、下記のコマンドをコピーして[コマンド プロンプト]に貼り付け、[Enter]キーを押下してコマンドを実行します。
「Receive-Side Scaling 状態」の場合
netsh int tcp set global rss=disabled
「Chimney オフロード状態」の場合 ※表示されていない場合は、「disabled」にする(停止する)必要はありません。
netsh int tcp set global chimney=disabled
「NetDMA 状態」の場合 ※表示されていない場合は、「disabled」にする(停止する)必要はありません。
netsh int tcp set global netdma=disabled
※コマンドの「disabled」を「default」に変更すると初期の設定に戻ります。
また「enabled」にすると有効に、「automatic」にすると自動になります。
変更できた場合、「OK」が表示されます。 - 手順1のコマンドを再度コピーし、[コマンド プロンプト]に貼り付け実行して、3項目すべて「disabled」になっているかご確認ください。
- 画面右上の[×]をクリックして、[コマンド プロンプト]を閉じ、製品を起動して現象が回避するかご確認ください。