税込で入力している伝票は、あらかじめ設定しておくと、伝票の課税区分を変更した際に単価の再計算を行います。
単価を自動で再計算する帳票は、税転嫁に[内税][内税/総額][内税/請求時][内税/払締時]※のいずれかを選択している帳票です。
自動計算の設定を有効にするには、伝票の[機能]をクリックし、機能設定画面で[税込取引の場合、課税区分に連動して単価を変更する]にチェックを付けます。
機能設定は見積書/受注伝票/売上伝票/発注伝票※/仕入伝票※のそれぞれで設定を行うことが可能です。
※の機能は弥生販売 スタンダードにはありません。
以下は「売上伝票の機能設定」画面です。[機能設定]画面は伝票で一部異なります。
自動計算時に単価・金額の端数処理は以下の設定から計算します。
単価の端数処理の計算
- [基本情報]画面の[単価等の内外変換時端数処理]
- [基本情報]画面の[単価小数点以下]
※[基本情報]はクイックナビゲータの[事業所データ]カテゴリから開きます。 - 商品台帳の[単価小数桁]
金額の端数処理の計算
- 得意先台帳/仕入先台帳の[金額端数処理]
台帳などが以下の設定になっており、消費税率10%で登録した伝票を消費税率8%に修正した場合を例に説明します。
- [基本情報]の[単価等の内外変換時端数処理]で[四捨五入]を選択している
- [基本情報]の「単価小数点以下」で[商品の小数桁に依存]を選択している
- 得意先台帳の[税転嫁]で[内税]を選択している
- 得意先台帳の[金額の端数処理]で[四捨五入]を選択している
- 商品台帳の[単価小数桁]を[2]に設定している
- 消費税率(課税区分)10%で内税単価120円、数量3で計算されている売上伝票の消費税率(課税区分)8%に変更する
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[得意先への売上]をクリックします。
- 税転嫁[内税]で登録している得意先を選択し、任意で商品を選択します。
- [課税区分]の消費税率をクリックして10%にして、内税単価120円、数量3で登録します。
- [参照]をクリックして、手順3で登録した売上伝票を選択します。
- [課税区分]の消費税率10%をクリックして、消費税率8%に変更します。
- 単価が「117.82」円と表示されます。
消費税率10%から消費税率8%に変更すると、単価は内部的に[117.8182]と計算されます。
商品台帳と基本情報の設定に基づき、単価小数点2桁以下を四捨五入で端数処理され、売上伝票画面には「117.82」円と表示されます。 - 金額が「353」円と表示されます。
- (税込金額×100÷(100+変更前税率))×(100+変更後税率)÷100(小数点以下を含む)
- 上記の計算結果を[基本情報]の「単価小数点以下」と「単価等の内外変換時端数処理」に従って、単価の端数処理を行います。
消費税率10%から消費税率8%に変更し自動計算された単価[117.82]円に数量3で計算した場合、金額は内部的に[353.43]と計算されます。
得意先台帳の[金額の端数処理]の設定に基づき、四捨五入で端数処理され、売上伝票画面には「353」円と表示されます。