
年調ソフト連携ツールは、国税庁の「年調ソフト」から出力した申告書データの内容を読み込んで表示することができます。
年調ソフト連携ツールに表示された申告書データの内容と、弥生給与/やよいの給与計算(以下弥生給与)の申告書画面のデータの内容が一致しているかどうかを画面で突き合わせして確認してください。
また、年調ソフト連携ツールで緑色に表示されたデータは、弥生給与の該当箇所に転記することができます。
給与業務担当者は、従業員が各自で国税庁の「年調ソフト」を使用して作成した申告書データ(ZIPファイル)を事前に受け取っておいてください。
国税庁の「年調ソフト」の使い方については国税庁のページを参照してください。保険料控除や住宅ローン控除の電子的控除証明書を国税庁の「年調ソフト」にインポートした場合でも、「年調ソフト」側で誤って入力されている可能性もあるため、必ず従業員から控除証明書の原本またはPDFを受領し、突き合わせを行ってください。
申告書データの内容に間違いが見つかった場合は、弥生給与側で修正しないでください。従業員に国税庁の「年調ソフト」で再申告してもらい、データを再度送ってもらうよう依頼してください。その後、年調ソフト連携ツールを使って内容を再度確認してください。
同姓同名の従業員が存在する場合は、該当の従業員に正しく転記されない場合がありますので、転記せず弥生給与の申告書画面で手入力してください。
弥生給与の申告書画面で入力途中(カーソルが当たっている)の項目は、正しく転記されない場合があります。
内容を確定(カーソルを外す)してから転記してください。本ツールをご利用になる場合は、弥生給与の[基・配・所控除申告書]にある以下の項目に金額を入力する必要はありません。
転記された所得金額を基に税額が計算されます。
※金額を入力していた場合、転記することで金額は消去されます。
「あなたの本年中の合計所得金額の見積額の計算」の「給与所得」-「収入金額」欄
「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額の計算」の「給与所得」-「収入金額」欄
所得金額調整控除申告書においては、本人もしくは配偶者を申告の条件としている場合のみ転記してください。
扶養家族を申告の条件としている場合は、正しく転記されないことがありますので、転記せず弥生給与の申告書画面で手入力してください。Windowsのカレンダーの表示形式は、西暦に設定してご利用ください。
和暦の場合は、生年月日や居住開始年月日が正しく転記できません。
- 年調ソフト連携ツールのダウンロードとインストール
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年調ソフト連携ツールで申告書データを読み込む
- デスクトップのアイコンをダブルクリックして年調ソフト連携ツールを起動します。
- [ZIPファイルを開く]をクリックしてZIPファイルを選択します。
従業員1名分のZIPファイルを選択してください。
複数のZIPファイルを読み込むことはできません。 - 画面左側のメニューを選択します。
データが表示されていることを確認できます。
- デスクトップのアイコンをダブルクリックして年調ソフト連携ツールを起動します。
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弥生給与のデータと突き合わせする
扶養控除等申告書について、年調ソフト連携ツールと弥生給与のデータの内容が一致しているかどうかを画面で突き合わせて確認します。
- 弥生給与を起動して、年末調整ナビの[3.申告書を入力しよう]を表示します。
- 年調ソフト連携ツール側で表示した従業員の画面と同じ画面を、弥生給与側で表示します。
年調ソフト連携ツールと弥生給与のデータの内容が一致しているかどうかを画面で突き合わせて確認します。
年調ソフト連携ツール側の画面と弥生給与側の画面で突き合わせが必要なのは以下のとおりです。
年調ソフト連携ツール側の画面 弥生給与側の画面 従業員基本情報 [扶養控除等申告書]画面 扶養控除等申告書 [扶養控除等申告書]画面 扶養親族に異動があり、弥生給与側の設定を変更すると、現在処理中の給与(賞与)の所得税計算に影響する場合があります。確定済みの給与(賞与)明細はロックしてから設定変更を行ってください。
- 弥生給与を起動して、年末調整ナビの[3.申告書を入力しよう]を表示します。
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年調ソフト連携ツールのデータを弥生給与に転記する
メニュー名に
が表示されている申告書には、弥生給与に転記できる項目があります。 年調ソフト連携ツールのデータを弥生給与に転記できる項目がある画面は以下のとおりです。
年調ソフト連携ツール側の画面 弥生給与側の画面 保険料控除申告書 [保険料控除申告書]画面 基礎控除申告書 [基・配・所控除申告書]画面 配偶者控除申告書 [基・配・所控除申告書]画面 所得金額調整控除申告書 [基・配・所控除申告書]画面で、所得金額調整控除申告書の緑色部分をクリックして[扶養控除等情報入力]画面を開いてください。 住宅ローン控除等申告書 [住宅ローン控除等申告書]画面 保険料控除申告書と住宅ローン控除等申告書のデータについては、従業員から受領した控除証明書の原本またはPDFと、年調ソフト連携ツール側のデータの突き合わせを行ってから転記してください。
住宅ローン控除等申告書においては、居住開始年が平成30年(2018年)以前の申告内容を転記することはできません。弥生給与の申告書画面で手入力してください。
- 年調ソフト連携ツール側で表示した従業員の申告書画面と同じ画面を、弥生給与側で表示します。
- 年調ソフト連携ツール側で[弥生給与へ転記する]をクリックします。
※緑色の箇所のみが転記されます。どちらの画面でも同じ従業員、申告書の画面が表示されていることを確認してください。
申告書以外の画面が表示されている状態で転記しようとすると、データに不整合が生じる可能性があります。 - 転記完了のメッセージが表示されるので[OK]をクリックします。
- 弥生給与側の該当の画面を表示して転記されていることを確認します。
転記したあとに申告書データの内容に間違いが見つかった場合は、弥生給与側で修正せずに、修正された申告書データを受領して、転記をやり直してください。
所得金額調整控除の適用を受ける場合は、給与所得の所得金額から、所得金額調整控除額を差し引く必要があります。
「基礎控除申告書」「所得金額調整控除申告書」をそれぞれ転記したあと、弥生給与上で給与所得の所得金額を、所得金額調整控除額を差し引いた額に手修正してください。 - 従業員1名分の転記がすべて完了したら、年調ソフト連携ツール画面上部の[ZIPファイルを開く]をクリックして次の従業員の申告書データを開きます。
年調ソフト連携ツールの申告書画面と弥生給与の申告書画面の対応表についてはこちら を参照してください。