[画像の確認]画面の、読み取った画像の下に表示されている[○階調]や[○×○dpi]、[○×○px]の表示が赤文字の場合は、「スキャナ保存制度」の適用要件を満たしていません。赤文字で表示されているレシート・領収書は、再スキャンして以下の適用要件を満たすものに差し替える必要があります。
スキャナ保存制度の適用要件
確認事項 | 画面表記 | 適用要件 |
画像の階調 (色の濃淡や明るさ) |
○階調 | 赤青緑256階調(24ビットカラー)以上 |
画像解像度 (画像の細かさ) |
○×○dpi ○×○px | 水平解像度、垂直解像度がどちらも「200」dpi以上 または387万画素「縦:2,338px、横:1,654px」以上 |
スキャン時の注意事項
スキャナでの色の読み取り設定は、必ず「カラー」を選択してください。
白黒のレシート・領収書の場合、「自動」や「グレースケール」に設定されていると「256階調」以上でスキャンできません。
「弥生 レシート取込」で撮影した画像はすべて[72×72dpi]と表示されます。
これはスマートフォンで撮影した画像は解像度が特定できず、また、デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格において、「画像の解像度が不明のときには72dpiを記録しなければならない。」とされていることによるものです。
この場合に画像解像度が適用要件を満たしているかは、読み取った書類の大きさと画素数を基に判断します。
参考.電子帳簿保存法一問一答【スキャナ保存関係】:問28
国税庁ホームページ
この大きさを画素に換算すると(180mm÷25.4mm×200dpi)×(80mm÷25.4mm×200dpi)=約90万画素になります。
したがって、画像解像度の要件を満たすには、約90万画素以上が必要です。
例2:領収書の大きさがA4サイズ(縦297㎜×横210㎜)の場合
この大きさを画素に換算すると(297mm÷25.4mm×200dpi)×(210mm÷25.4mm×200dpi)=約387万画素になります。
したがって、画像解像度の要件を満たすには、約387万画素以上が必要です。
ご利用のスマートフォンによってはカメラの性能が画像解像度の要件を満たしていない可能性があります。取り込んだ画像の画素数は、以下の方法で確認することができます。
画面に以下のように表示されている場合この場合の画素数は[1080×2336px]=1080×2336画素=約252万画素です。
例1のレシートでは、252万画素>90万画素となりますので、要件を満たしていると判断できます。
例2の領収書では、387万画素>252万画素となりますので、要件を満たしていないと判断できます。