国外から仕入れをしたときは、免税事業者か課税事業者かにより仕訳の入力方法が異なります。
次の取引を例に[帳簿]の[仕訳帳]での仕訳の入力方法を説明します。
- 7月1日に海外事業者から300,000円の仕入れを行う
- 7月11日に海外事業者へ仕入れ代金300,000円を支払う
- 7月31日に国内輸入代行業者から届いた請求書に記載の代行手数料や輸入消費税、
関税の合計90,000円を支払う
詳しい入力方法は、以下を参照してください。
免税事業者が国外から仕入れをした場合
- 7月1日に海外事業者から300,000円の商品を仕入れたとき
- 7月11日に海外事業者へ仕入れ代金300,000円を支払ったとき
- 7月31日に国内輸入代行業者から届いた請求書に記載の代金90,000円を支払ったとき
<請求の内訳>
- 代行手数料50,000円(消費税込み)
- 輸入消費税(国税分)23,400円
- 輸入消費税(地方税分)6,600円
- 関税10,000円
免税事業者の場合は、輸入仕入にかかった費用を合計して「仕入高」として入力します。
課税事業者が国外から仕入れをした場合(経理方式「税込」)
- 7月1日に海外事業者から300,000円の商品を仕入れたとき輸入取引では、仕入れた商品の[税区分]は「課対輸本」を選択します。
- 7月11日に海外事業者へ仕入れ代金300,000円を支払ったとき
- 7月31日に国内輸入代行業者から届いた請求書に記載の代金90,000円を支払ったとき
<請求の内訳>
- 代行手数料50,000円(消費税込み)
- 輸入消費税(国税分)23,400円
- 輸入消費税(地方税分)6,600円
- 関税10,000円
輸入取引では、関税・運賃などの[税区分]は「課対輸本」、国税分の[税区分]は「課対輸税」、地方税分の[税区分]は「地消貨割」を選択します。
消費税率が7.8%または2.2%に該当する場合、[税率]は「10%」を選択します。
消費税率が6.24%または1.76%に該当する場合、[税率]は「8%(軽)」を選択します。
[集計]の[消費税集計]では取引で選択した[税区分]と[税率]に応じて集計されます。
課税事業者が国外から仕入れをした場合(経理方式「税抜」)
- 7月1日に海外事業者から300,000円の商品を仕入れたとき輸入取引では、仕入れた商品の[税区分]は「課対輸本」を選択します。
- 7月11日に海外事業者へ仕入れ代金300,000円を支払ったとき
- 7月31日に国内輸入代行業者から届いた請求書に記載の代金90,000円を支払ったとき
<請求の内訳>
- 代行手数料50,000円(消費税込み)
- 輸入消費税(国税分)23,400円
- 輸入消費税(地方税分)6,600円
- 関税10,000円
輸入取引では、関税・運賃などの[税区分]は「課対輸本」、国税分の[税区分]は「課対輸税」、地方税分の[税区分]は「地消貨割」を選択します。
消費税率が7.8%または2.2%に該当する場合、[税率]は「10%」を選択します。
消費税率が6.24%または1.76%に該当する場合、[税率]は「8%(軽)」を選択します。
[集計]の[消費税集計]では取引で選択した[税区分]と[税率]に応じて集計されます。