決算整理仕訳を、通常の仕訳とは区別して入力します。区別して入力することで、集計表では決算整理仕訳のみの集計や決算整理仕訳を除いた集計、または含めた集計などを行うことができます。
- 帳簿の場合
[期間]で「決」をクリックして決算整理仕訳を入力します。この状態で入力した仕訳は「決算」が選択され、[日付]に決算日が指定された決算整理仕訳として登録されます。
通常の仕訳入力時に「決算」を選択しても決算整理仕訳として登録できます。この場合、自動的に[日付]が決算日となり、変更することはできません。
- 伝票の場合
決算整理仕訳を入力する場合は、[決算仕訳]で「決算」を選択します。
[日付]は決算日が自動的に設定され、変更できません。
決算整理仕訳の仕訳例
仕訳辞書や伝票辞書には、代表的な決算整理仕訳が登録されています。また、仕訳アドバイザーでも決算整理仕訳例や使用する勘定科目について説明しています。参考にしてください。自社で行う決算整理仕訳については税理士や税務署などにご確認ください。
棚卸の仕訳の入力
仕訳例を参考に、棚卸の仕訳を振替伝票から入力してください。棚卸の仕訳を決算時に一括で入力する場合、毎月入力する場合とも、入力方法は同じです。
前期末商品棚卸高:100,000 当期末商品棚卸高:200,000
①前期末の商品棚卸高を「期首商品棚卸高」勘定へ振り替えます。相手勘定には「商品」勘定を使用します。
②当期の売上原価を確定するため、当期末の商品棚卸高を「期末商品棚卸高」勘定に振り替えます。相手勘定は①と同様に「商品」勘定です。
借方金額 | 借方勘定/補助科目 | 貸方勘定/補助科目 | 貸方金額 | |||
① | 100,000 | 期首商品棚卸高 | 商品 | 100,000 | ||
② | 200,000 | 商品 | 期末商品棚卸高 | 200,000 |
減価償却費の計上
弥生会計の固定資産管理をしている場合は、固定資産一覧から減価償却費や除却損の仕訳を書き出すことができます。償却資産の作成時期を「本決算」で書き出すと、決算整理仕訳として仕訳が生成されます。書き出し手順は、 償却仕訳の書き出し を参照してください。