予算実績対比表で実績値の集計時に、部門共通費として入力された仕訳金額を、下位の部門へ自動配賦する場合に部門配賦を設定します。
部門配賦とは、下位の部門を持つ部門に割り当てた仕訳金額を、一定の基準で下位部門へ配分する処理のことです。弥生会計では、この部門配賦を予算実績対比表で集計する実績値に対して行うことができます。
部門配賦の設定は、次の順序で行います。
- 配賦基準を登録します。
- 部門配賦を行う勘定科目に、使用する配賦基準を設定します。例えば、下のような部門設定の場合に、営業部だけの部門配賦の設定は次のとおりです。
- 配賦基準の登録
配賦基準を登録し、基準ごとに配賦を行う部門の配賦率を設定します。配賦基準 第1営業部 第2営業部 人件費率 30 20 占有面積 50 50 - 勘定科目ごとに使用する配賦基準を設定
損益計算書の勘定科目ごとに、使用する配賦基準を設定します。次のように設定した場合は、「事務用品費」または「水道光熱費」の仕訳で、営業部を選択した仕訳が、設定した配賦基準に従って配賦されます。
勘定科目 設定配賦基準 事務用品費 人件費率 水道光熱費 占有面積
配賦設定が反映される集計表
配賦設定は、予算実績対比表の実績値の集計のみに反映されます。予算実績対比表の予算金額やその他の集計表などでは反映されません。