「青色申告決算書」や「収支内訳書」の作成時に、画面右下の「お知らせボックス」に次のメッセージが表示される場合があります。
メッセージ
「複合」科目に残高があります。[残高試算表]で確認して残高を0にしてください。
原因
このメッセージは、「複合」科目に残高がある場合に表示されます。
「複合」科目の残高を0に修正するまでは印刷できません。「複合」科目とは
「複合」科目は、弥生会計のプログラム上、便宜的に用意しているシステム固定科目です。この科目は、[仕訳入力](弥生会計 AEのみ)や[仕訳日記帳]で入力する仕訳を複合仕訳として認識させるために使用します。
仕訳入力(弥生会計 AEのみ)や仕訳日記帳での複合仕訳の入力
仕訳入力や仕訳日記帳では、1:nやn:mの複合仕訳は入力できません。
例外的に「複合」科目を使用して仕訳入力や仕訳日記帳で複合仕訳を認識させることがあります。
対応
「複合」科目の残高が0になるように仕訳の修正、追加を行ってください。
ここでは、仕訳入力(または仕訳日記帳)から次の複合仕訳を入力するときに、売掛金の仕訳の入力が漏れていたため、「複合」科目の残高が0にならなかった場合を例に説明します。
- 複合仕訳(入力したい仕訳)
借方 貸方 現金 1,000 売上 1,500 売掛金 500
- 仕訳入力(または仕訳日記帳)で入力した仕訳
※最終行の売掛金の仕訳入力が漏れていた場合借方 貸方 入力有無 複合 1,500 売上 1,500 入力済み 現金 1,000 複合 1,000 入力済み 売掛金 500 複合 500 未入力※
- 所得税確定申告モジュールが表示されている場合は、ツールバーにある[会計へ]をクリックして弥生会計本体へ切り替えます。
- クイックナビゲータの[取引]カテゴリ、または[伝票・帳簿]メニューの[総勘定元帳]をクリックします。 総勘定元帳が表示されます。
- [勘定科目]で「複合」を選択して、[全期間]をクリックします。
- 最終行の仕訳の[残高]を確認します。
前述の例の場合は、次の仕訳が総勘定元帳に表示されます。ここでは、最終行の残高「500」を確認します。
借方 貸方 残高 複合 1,500 売上 1,500 1,500 現金 1,000 複合 1,000 500 - [伝票・帳簿]メニューの[仕訳日記帳]をクリック、またはクイックナビゲータの[取引]カテゴリから[仕訳日記帳]をクリックします。 仕訳日記帳が表示されます。
- 手順4で確認した金額を0にするために仕訳を修正、追加します。
前述の例の場合は、入力が漏れていた次の仕訳を追加して、残高を0にします。
この仕訳を入力することで、「複合」科目の借方、貸方の合計金額が同じになり、借方、貸方の合計を差し引きした残高は0円になります。借方 貸方 売掛金 500 複合 500 - 総勘定元帳を表示して、残高が0になったことを確認します。