決算・申告、業務の流れ(法人)
開業前に支払った経費の仕訳は?(法人)

ID:ida1315

法人設立後、事業を開始するまでの間に、開業準備のために特別に支出した費用は「開業費」で仕訳します。

一般的に、開業準備のために特別に支出する費用とは、以下のようなものが該当します。

  • 広告宣伝費
  • 営業開始に関わる研修費用
  • 市場調査費用
  • 印鑑や名刺の作成費用
  • その他開業準備のために特別に支出する費用


「開業費」は繰延資産に分類され、開業した年に全額を償却(費用計上)したり、数年に分けて自由に償却することもできます。

ただし、以下のようなものは開業費に含めません。

  • 事務所家賃や水道光熱費など、経常的(一定の間隔や頻度)に発生する費用
  • 後で返還される敷金
  • 10万円以上の固定資産
  • 商品の仕入代金


上記内容は一般例のため、これ以外にも「開業費」に含めず処理する場合があります。
詳細については、所轄の税務署または税理士へご相談ください。


開業前に支払った経費の仕訳

【例】
4月1日に開業、開業日前に以下の費用を現金で支払った

  • 3月23日 文房具、書籍 33,000円
  • 3月27日 打ち合わせ交通費 22,000円
【仕訳】
借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
開業費33,000円現金33,000円3/23 文房具、書籍
開業費22,000円現金22,000円3/27 打ち合わせ交通費

※仕訳の登録日付は、開業日の4月1日にします。
※明細ごとに入力することが望ましいですが、詳細な内訳を別途集計している場合は、まとめて入力しても差し支えありません。
 まとめて入力する場合は、1行にまとめて入力し、摘要欄は「開業準備 別紙明細」などとします。


開業前に支払った経費のうち、開業費に含めないものの仕訳方法

【例】
4月1日に開業、開業日前に以下の費用を現金で支払った

  • 3月2日 事務所の敷金 100,000円、家賃150,000円
  • 3月7日 事業用のパソコン 132,000円
  • 3月9日 販売用商品 550,000円
【仕訳】
借方勘定科目借方金額貸方勘定科目貸方金額摘要
敷金100,000円現金100,000円事務所敷金
地代家賃150,000円現金150,000円事務所家賃
工具器具備品132,000円現金132,000円事業用パソコン
仕入高550,000円現金550,000円開業前仕入

※仕訳の登録日付は、開業日の4月1日にします。


その他、開業に関する処理方法については、以下をご確認ください。
開業前に事務所を借りたときの処理方法

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