取得価額が20万円未満の少額減価償却資産を「一括償却資産」として登録することにより、同じ償却区分の資産を一括して、3年間で均等償却することが可能です。
「一括償却資産」として登録した資産を、所得税青色申告決算書の「○減価償却費の計算」に正しく表示するためには、以下の手順で各年の償却費を手入力する必要があります。
- クイックナビゲータの[決算・申告]カテゴリから[減価償却資産の登録]をクリックし、一括償却資産を登録します。 一括償却資産の登録方法(個人)
- [拡張機能]メニューの[固定資産管理]から[一括償却資産一覧表]をクリックします。一括償却資産として登録した資産が表示されます。
- [資産設定]をクリックします。
[一括償却資産設定]画面が表示され、[取得価額合計]に一括償却資産の取得価額が表示されます。 - 期首償却額累計と本年分普通償却費を入力して[OK]をクリックします。償却費は取得年度ごとに入力します。
- [本年分普通償却費]を入力します。
<A> 令和5年度に取得した資産は、¥180,000なので、[令和5年度]欄の本年分普通償却費に¥60,000と入力します。
(1年間の普通償却費は均等割り3年)<A’> 当期(令和6年度)に取得した資産は、¥150,000なので[当期]欄の本年分普通償却費に¥50,000と入力します。
(1年間の普通償却費は均等割り3年) - [期首償却額累計]を入力します。
<B> [令和5年度]欄に、昨年分の償却費¥60,000を入力します。 <B’> [当期]欄については、今年購入した資産なので期首償却額累計はありません。
- [本年分普通償却費]を入力します。
- [一括償却資産一覧表]画面の[閉じる]をクリックします。
- クイックナビゲータの[決算・申告]カテゴリから[青色申告決算書(***用)]をクリックして、[所得税確定申告モジュール]画面を起動します。
- [3ページ]タブを選択して、一括償却資産が取得年ごとに表示されていることを確認します。
一括償却資産の仕訳は、[固定資産一覧]から生成することはできません。
一括償却資産の減価償却費の仕訳は、帳簿や伝票で行ってください。
<令和5年度取得分>一括償却資産(応接セット) 取得価額 180,000円
(取得価額)180,000円×1/3(年)=60,000円(1年分の減価償却費)
<令和6年度取得分>
一括償却資産(電気設備) 取得価額 150,000円
(取得価額)150,000円×1/3(年)=50,000円(1年分の減価償却費)