手元にある事業用の現金残高と現金出納帳の残高が合わない(マイナスになっている)、通帳の残高と普通預金の残高が合わない(マイナスになっている)場合の主な原因について説明します。
<主な原因>- 「期首残高」の入力漏れがある、または誤りがある
- 入力した取引の「金額」に誤りがある
- 入力した取引の「勘定科目(補助科目)」に誤りがある
- 入力漏れの取引がある
原因と対処方法は以下のステップで確認します。
ステップ1:いつから合わないのかを確認するステップ2:帳簿と実際の明細を確認する
ステップ3:入力間違いの修正や入力漏れの追加を行う
ステップ4:正しい残高に更新されたことを確認する
いつから合わないのかを確認する
[残高試算表(月次・期間)]でどの[勘定科目(補助科目)]がいつから合わない(マイナス)かを確認します。ここでは「普通預金」の金額が合わない場合を例に説明しますが、「現金」またはその他科目も確認手順は同じです。
- クイックナビゲータの[集計]カテゴリから[残高試算表(月次・期間)]をクリックします。残高試算表が表示されます。
- ここでは「4月」を期首月とします。[期間]から「4」をクリックして、「普通預金」の[前期繰越]に表示されている金額が正しいことを確認します。
[前期繰越]の金額を確認します。
確認したい[勘定科目]に補助科目が設定されている場合
画面左上[補助科目を表示]にチェックを付けると、画面下に補助科目ごとの[前期繰越]が表示されます。
- 正しい場合:次の手順へ進みます。
- 誤っている場合:
[前期繰越](期首残高)を修正することができます。ただし修正することで前年分の決算書金額(期末残高)と合わなくなります。税務署へ修正の可否を確認のうえ、必要に応じて変更します。詳細は以下を参照してください。
前期繰越残高(開始残高)の入力
- 「期首月」(「4」)から順番にクリックして[当月残高]を確認し、残高が合わない月を特定します。
帳簿と実際の明細を確認する
残高が合わない月を特定したら、該当月の請求書等、または通帳の入出金明細等を確認して入力の間違いや入力漏れをチェックします。
- ここでは「普通預金」(港銀行城西支店)の「6月」の残高が少ないこととします。[当月残高]をダブルクリック(または[ジャンプ]をクリック)します。
- 6月分の明細が絞り込まれた状態で[補助定元帳]画面が開きます。通帳の入出金明細等で、入力間違いや入力漏れがないかを確認します。
[絞り込み機能を使う]にチェックを付けて絞り込むことができます
[絞り込み機能を使う]にチェックを付けて[相手勘定科目]等でさらに絞り込みができます。
入力間違いの修正や入力漏れの追加を行う
入力漏れの場合は、帳簿や伝票を開き直して、取引を追加入力します。ここでは、「普通預金」(指定なし)の取引明細を「普通預金」(港銀行城西支店)に修正する場合を例に説明します。
- 「普通預金」(指定なし)の[当月残高]をダブルクリック(または[ジャンプ]をクリック)します。
- 6月分の明細が絞り込まれた状態で[補助定元帳]画面が開きます。[残高]をダブルクリック(または[ズーム]をクリック)します。
- [仕訳日記帳]が表示されます。「普通預金」(港銀行城西支店)に修正します。
仕訳の修正・削除
すべての入力間違いの修正、または入力漏れを完了させます。
正しい残高に更新されたことを確認する
残高が正しく更新されたことを確認します。
- クイックナビゲータの[集計]カテゴリから[残高試算表(月次・期間)]をクリックします。残高試算表が表示されます。
- [期間]から該当する月をクリックして、「当月残高」が正しく更新されたことを確認します。ここでは、「普通預金」(指定なし)の[当月残高]がなくなり、「普通預金」(港銀行城西支店)の[当月残高]が正しく更新されたことを確認します。