適格請求書(インボイス)の発行後に取引内容を修正したい場合は、弥生販売では適格請求書(インボイス)を再発行します。
このとき、修正前の適格請求書(インボイス)と修正後に再発行した適格請求書(インボイス)をセットにして保存する必要があります。
適格請求書(インボイス)の再発行と、修正インボイスの保存について説明します。
- 取引先へ適格請求書(インボイス)を発行する前に記載事項の誤りを見つけた場合、修正インボイスの発行は不要です。
- 取引内容以外で修正を行う際に、修正インボイスとして発行する必要があるか否かについては国税庁または最寄りの税務署へお問い合わせください。
適格請求書(インボイス)の再発行
締め請求の場合
締め請求の請求書を適格請求書(インボイス)としている場合、以下の流れで売上伝票の修正を行います。
請求締切(支払締切)後に伝票を追加・修正・削除する方法
都度請求または売上伝票画面から出力する帳票の場合
都度請求の請求書、または売上伝票画面から出力する帳票を適格請求書(インボイス)としている場合、売上伝票画面で取引内容の修正を行い、再発行します。
修正インボイスの保存
発行済みの適格請求書(インボイス)を修正し再発行する場合、修正前と修正後の適格請求書(インボイス)をセットにして保存する必要があります。
インボイスの発行・保存方法ごとの処理方法の例を説明します。
インボイス発行方法 | 保存方法 | 処理方法 |
紙で出力 | 紙で保存 | 処理方法1 |
スマート証憑管理で保存 | 処理方法2 | |
PDF送信 | スマート証憑管理で保存 | 処理方法3 |
デジタルインボイス送信 | スマート証憑管理で保存 | 処理方法4 |
処理方法1:適格請求書(インボイス)を紙で発行しており、控えを紙で保存している場合
<修正インボイス発行時の処理>
修正前と修正後の適格請求書(インボイス)をセットにして保存します。
必要に応じて、修正インボイスを発行した理由のメモを付けておきます。
処理方法2:適格請求書(インボイス)を紙で発行しており、控えをスマート証憑管理に保存している場合
<修正インボイス発行時の処理>
修正後の適格請求書(インボイス)の控えもスマート証憑管理に保存します。
<スマート証憑管理での処理>
スマート証憑管理の[発行証憑(控え)]から修正前と修正後の証憑をそれぞれ開き、[メモ]欄にインボイス修正のため再発行している旨と必要に応じて修正した理由、互いの証憑番号等を入力して、[保存する]をクリックします。
処理方法3:適格請求書(インボイス)をPDF送信している場合
<修正インボイス発行時の処理>
修正後の適格請求書(インボイス)のPDF送信を行います。
スマート証憑管理に保存されている証憑は上書きされないため、PDF送信をする際の「案内文」に再発行分であること、取引先が証憑をダウンロードされている場合は再ダウンロードが必要な旨を記載することをお勧めします。
<スマート証憑管理での処理>
スマート証憑管理の[発行証憑(控え)]から修正前と修正後の証憑をそれぞれ開き、[メモ]欄にインボイス修正のため再発行している旨と必要に応じて修正した理由、互いの証憑番号等を入力して、[保存する]をクリックします。
処理方法4:適格請求書(インボイス)をデジタルインボイス送信している場合
<修正インボイス発行時の処理>
修正後の適格請求書(インボイス)のデジタルインボイス送信を行います。
デジタルインボイス送信した証憑は上書きされません。取引先へ再発行している旨を連絡してください。
※修正インボイスの受領側は、修正前インボイスの保存義務がありません。
<スマート証憑管理での処理>
スマート証憑管理の[発行証憑(控え)]から修正前と修正後の証憑をそれぞれ開き、[メモ]欄にインボイス修正のため再発行している旨と必要に応じて修正した理由、互いの証憑番号等を入力して、[保存する]をクリックします。