年の途中で税額表が乙欄から甲欄に変更になった(主たる給与の支払者が交代した)場合、年末調整の時点で甲欄給与の支払者(主たる給与の支払者)となる事業所で、以前の甲欄給与分(以前の主たる給与分)も含めて年末調整を行うこととされています。
上記例の場合、年末調整の時点で甲欄給与の支払者となるA社で、B社の1~6月分給与、およびA社の1~12月分給与を対象に年末調整を行います。
※実務について詳しくは国税庁の「主たる給与の支払者が交代した場合の記載方法」を参照してください。
弥生給与(やよいの給与計算)では、一時的に入社年月日を空欄にし、[前職分情報]に以前の甲欄給与分(上記例の場合、B社の1~6月分給与)を入力して年末調整を行います。
- クイックナビゲータの[導入]-[従業員]をクリックします。[従業員<個人別>]で[表示]から該当の従業員を選択し[一般]タブをクリックします。
- [入社年月日]を空欄にします。入社年月日は年末調整処理後に入力し直すため、メモなどに控えます。
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[前職分徴収税額あり]にチェックを付け、[前職]ボタンをクリックします。[前職分情報]で、以前の甲欄給与分(上記例の場合、B社の1~6月分給与)の金額を入力します。
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年末調整処理を行います。操作方法について詳しくは
年末調整処理の流れ
を参照してください。
- 年税額を算出すると、手順3で入力した甲欄給与分が前職分として集計されます。
- 源泉徴収票/給与支払報告書の摘要欄には、手順3で入力した甲欄給与分の金額が自動で表示されます。
以前の主たる給与の支払者(上記例のB社)の所在地、名称、主たる給与の支払者でなくなった年月日については手入力してください。
- 年税額を算出すると、手順3で入力した甲欄給与分が前職分として集計されます。
- 年末調整処理がすべて終了し新年度へ更新したら、入社年月日を元に戻します。クイックナビゲータの[導入]-[従業員]をクリックし、[一般]タブで[入社年月日]を入力してください。