「受領請求書」として依頼された証憑を、証憑データ化サービスでデータ化する際の入力ルールについて説明します。
データ化可能な受領請求書の条件については以下を参照してください。
証憑データ化のルールについて
受領請求書をデータ化した場合の一例
証憑データ化サービスで受領請求書をデータ化した場合、以下のように弥生会計に取り込まれます。
日付の入力ルール
画像に複数の日付が記載されている場合、以下の優先順位で入力します。
①請求見出し(サマリー)の締め日、または請求期間の終了日、もしくは今回検針日。
ただし、「請求期間」や「今回検針日」が複数記載されている場合、最も新しい日付。(記載例)
②請求見出し(サマリー)のサービス提供日(作業日・完了日・出庫日・工事日・納品日など)
なお、サービス提供日が複数記載されている場合、最も新しい日付。ただし、発行日の記載があり、サービス提供日が発行日よりも新しい日付の場合、発行日(記載例)
③請求見出し(サマリー)の「〇月度」や「〇月分」の月末日。
ただし、請求見出し(サマリー)の「〇月分」の月末日が発行日よりも新しい日付の場合、発行日(記載例)
- 請求見出し(サマリー)に「請求年月」と「利用年月」の「〇月分」が記載されている場合、「利用年月」の月末日。
ただし「請求年月」よりも「利用年月」および「利用日付」が新しい場合は、「請求年月」の月末日。(記載例) - 請求見出し(サマリー)に「請求年月」、明細に「利用年月」および「利用日付」が記載されている場合は、④の入力ルールに従って入力します。
④請求明細にある最も新しい請求期間の終了日、または最も新しい「○月分」の月末日、もしくは最も新しい明細日付の月末日。ただし、請求期間や「○月分」の月末日、明細日付が発行日よりも新しい日付の場合、発行日(記載例)
⑤発行日、または請求日
⑥振替予定日、または振替日
※ただし、Amazonが発行している請求書の場合は、以下の優先順位で入力します。
①「請求書発行日」
②「発送日」
③「注文日」
記載例
- ①請求見出し(サマリー)の締め日、または請求期間の終了日、もしくは今回検針日。
ただし、「請求期間」や「今回検針日」が複数記載されている場合、最も新しい日付。
上記の例では発行日と請求期間が記載されていますが、この場合は請求期間の終了日(締め日)を取引日としてデータ化します。 - ②請求見出し(サマリー)のサービス提供日(作業日・完了日・出庫日・工事日・納品日など)
なお、サービス提供日が複数記載されている場合、最も新しい日付。ただし、発行日の記載があり、サービス提供日が発行日よりも新しい日付の場合、発行日(前払いのケース)
上記の例ではサービス提供日が複数記載されているため、最も新しい日付の「完了日」を取引日としてデータ化します。
上記の例では「発行日」がなく「請求日」の記載があり、「請求日」よりもサービス提供日にあたる「作業日」が新しい日付のため、「請求日」を「発行日」に読み替えて取引日としてデータ化します。 - ③請求見出し(サマリー)の「〇月度」や「〇月分」の月末日。
ただし、請求見出し(サマリー)の「〇月分」の月末日が発行日よりも新しい日付の場合、発行日
上記の例では発行年月日、および見出しに「〇月度」と記載がありますが、この場合は発行年月日を取引日としてデータ化します。 - 請求見出し(サマリー)に「請求年月」と「利用年月」の「〇月分」が記載されている場合、「利用年月」の月末日。
ただし「請求年月」よりも「利用年月」および「利用日付」が新しい場合は、「請求年月」の月末日。
上記の例では「利用年月」の月末日を取引日としてデータ化します。
上記の例では「請求年月」の月末日を取引日としてデータ化します。 - 請求見出し(サマリー)に「請求年月」、明細に「利用年月」および「利用日付」が記載されている場合は、④の入力ルールに従って入力します。
- ④請求明細にある最も新しい請求期間の終了日、または最も新しい「○月分」の月末日、もしくは最も新しい明細日付の月末日。ただし、請求期間や「○月分」の月末日、明細日付が発行日よりも新しい日付の場合、発行日(前払いのケース)
上記の例では明細内に〇月分、備考に引き落とし予定日の記載がありますが、この場合は「〇月分」の月末日を取引日としてデータ化します。
金額の入力ルール
金額の入力ルールは「領収書」と共通です。
詳細は
領収書・レシートの入力ルール
の「金額の入力ルール」を参照してください。
- 前月繰越額
- 当月御買上金額
- 請求金額
この3項目の金額の有無によって、次の3パターンに分類されます。
- 前月繰越額が明記されていない場合、もしくは前月繰越額が0円の場合
請求金額※をデータ化します。
※類似記載:総ご請求金額、当月ご請求高、今回請求額 - 前月繰越額が0円ではなく、かつ当月御買上金額※が税込みである場合
当月御買上金額をデータ化します。
※類似記載:今回御買上合計額、当月正味お買い上げ高、当月限お買い上げ高 - 前月繰越額が0円ではなく、かつ当月御買上金額が税込みではない場合
不読(0円を入力)とします。
摘要の入力ルール
- 英数記号(かっこ、スペースを含む)は半角、カタカナは全角で入力します。日本語や英語で用いられない文字は不読(●を入力)とします。
- 環境依存文字など一部の特殊な文字は文字を書き換えて入力します。
- 囲い文字の場合
囲い内の文字を半角かっこで囲んで入力します。なお、囲い内に複数の文字が記載されている場合は文字列をかっこで囲んで入力します。 - ローマ数字の場合
ローマ数字をアラビア数字に書き換えて入力します。 - 上記以外の環境依存文字は、漢字も含め不読(●を入力)とします。
- 囲い文字の場合
- 発行元の会社名または屋号を入力します。
ただし、書類名が「支払」「振込」「入金」+「明細書」「通知書」「案内書」「予定書」の組み合わせの場合は、発行先(宛名)の会社名または屋号を入力します。
(例)「支払通知書」「支払予定書」「振込案内書」「入金明細書」など
- 書類名に「請求書」と上記組み合わせの書類名の両方が含まれる場合は、先に記載されている書類名から判断して入力します。
- 法人格、店舗名または支店名は除外して入力します。
(例)
証憑 (有)弥生トレード 秋葉原店 入力内容 弥生トレード - 特定の商取引形態の取引先は次のルールを加えて入力します。
①チェーン店(フランチャイズを含む)および代理店(ガソリンスタンドを含む) は、チェーン店名またはブランド名を入力します。
(例)
証憑 弥生石油 (有)弥生商会 秋葉原SS 入力内容 弥生石油
(例)
証憑 弥生モール みそか商店 弥生モール店 入力内容 弥生モール みそか商店
(例)
証憑 弥生百貨店 秋葉原店 サービスカウンター 入力内容 弥生百貨店 サービスカウンター
(例)
証憑 弥生台駅前郵便局 入力内容 日本郵便
(例)
証憑 YAYOI Cosme 入力内容 Amazon YAYOI Cosme
- 収納代行/決済代行/ファクタリング会社が証憑上に記載されている場合、以下の優先順位で入力します。
①収納代行/決済代行/ファクタリング会社と販売元/サービス提供元が併記されている場合、販売元/サービス提供元を入力します。ただし、販売元/サービス提供元欄があるものの、汚れやかすれなどで判読不能の場合は不読(●と入力)とします。
②収納代行/決済代行/ファクタリング会社しか記載がない場合、収納代行/決済代行/ファクタリング会社名を入力します。 - 画像に電話番号が記載されている場合、電話番号辞書を利用します。電話番号辞書の検索結果と証憑の表記を比較し、会社の実体が異なる場合や支店名が異なる場合、証憑の表記を優先して入力します。会社の実体が同一で、英字、カタカナ、ひらがな、漢字の表記差異がある場合、検索結果を優先します。
証憑上に登録番号の記載がある場合
証憑上に登録番号の記載がある場合、証憑上の登録番号はデータ化されて、登録番号の実在性と有効性の確認に使用されます。
その結果、判定された請求書区分を取り込んだ明細に反映します。
スマート取引取込の[請求書区分]項目について
なお、証憑上に以下のいずれかに該当する記載がある場合、登録番号として扱います。
- 「登録番号」の記載がある
- 「登録番号」の記載はあるものの、先頭の「T」が省略されている
- 「登録番号」の記載はないものの、「T」+13桁の数字が記載されている
※登録番号が支払先および支払元の両方に記載がある場合、支払先名に最も近いものを入力します。支払先名の記載がない場合、右上(請求元)からまたは右下(領収先)から優先して入力します。
※Amazonが発行している請求書の場合は、出品者の登録番号を入力します。
※支払先の登録番号が2つ以上併記されている場合は不読(●を入力)とします。
※汚れやかすれなどで文字のすべてまたは一部が判読不能の場合、もしくは数字13桁以外の場合は不読とします。
複数枚で構成される証憑の画像データを取り込んだ場合
上の図のように、3枚で1組の証憑(PDFファイルやXDWファイル)をアップロードする場合、1つの証憑としてまとめるか、1ページずつ分割するかを選択できます。
アップロード時の設定については以下を参照してください。
複数ページの請求書・領収書ファイルを1つの証憑としてアップロードする
複数ページ証憑の入力ルールについて
複数ページの証憑の場合、以下の優先順位で入力します。
①1ページ目からすべての情報(日付・合計額・支払先・税率別内訳・登録番号)が読み取れる場合、1ページ目に記載されている情報から入力します。
②1ページ目と最終ページの組み合わせですべての情報(日付・合計額・支払先・税率別内訳・登録番号)が読み取れる場合、1ページ目と最終ページに記載されている情報から入力します。
③上記以外の場合、途中のページも対象に情報を読み取り入力します。