預貯金を預け入れた場合は「預け入れ」の仕訳を、利息を受け取った場合は「中間利払い」の仕訳を、満期になり預貯金を引き出した場合は「満期」の仕訳を書き出します。
仕訳の書き出しをする前に、預貯金の仕訳書き出しの設定を行います。
仕訳書き出しの設定
「中間利払い」「満期」の仕訳で使用する受取利息と、利息にかかわる源泉徴収税額(法人のみ)の科目を設定します。
- [拡張機能]メニューの[預貯金管理]を選択し、[仕訳設定]をクリックします。[預貯金仕訳設定]画面が表示されます。
- 各項目を設定します。源泉国税、源泉地方税の設定は、法人データの場合のみ表示されます。
受取利息 勘定科目 受取利息勘定として使用する勘定科目を選択します。
補助科目がある場合は補助科目を選択します。
ここで設定した科目は、中間利払いや満期時の仕訳生成で使用されます。法人は「受取利息」、個人は「事業主借」が初期設定されています。補助科目 源泉国税 <法人のみ> 勘定科目 源泉国税の振替先として使用する勘定科目を設定します。「法人税等」が初期設定されています。
補助科目がある場合は補助科目を選択します。補助科目 税率 税率を設定します。 源泉地方税 <法人のみ> 勘定科目 源泉地方税の振替先として使用する勘定科目を設定します。「法人税等」が初期設定されています。
補助科目がある場合は補助科目を選択します。補助科目 税率 税率を設定します。 - 設定が終わったら、[OK]をクリックします。 設定が保存され、[預貯金仕訳設定]画面が閉じます。
預貯金の仕訳の書き出し
仕訳書き出しは、何度でも同じ預貯金について実行できます。重複して書き出した場合は、仕訳が重複登録されてしまいます。重複登録した場合は、仕訳日記帳で重複登録した仕訳を検索して削除する必要があります。
- [拡張機能]メニューの[預貯金管理]を選択し、[預貯金一覧]をクリックします。
- [預貯金一覧]画面で、仕訳を書き出す預貯金を選択します。
- [仕訳書出]([F12])をクリックします。
[預貯金仕訳書出]画面が表示されます。
- [取引の種類]で、書き出しする仕訳の種類を「預け入れ」「中間利払い」「満期」から選択します。
預け入れ 預貯金を預け入れた場合に選択します。 中間利払い 利息を受け取った場合に選択します。中間利払いの仕訳は、利息の受け取りごとに書き出しを実行してください。 満期 満期を迎えた預貯金を引き出す場合に選択します。 - 取引の日付や科目などを設定します。選択した[取引の種類]により設定項目は異なります。
<「預け入れ」の場合>
日付 預け入れた日付を入力します。 振替元勘定科目 振替元となる勘定科目を選択します。
補助科目がある場合は補助科目を選択します。振替元補助科目 <「中間利払い」の場合>
日付 利息を受け取った日付を入力します。 利息振替先勘定科目 受取利息の振替先となる相手勘定科目を選択します。
補助科目がある場合は補助科目も選択します。利息振替先補助科目 受取利息額 受取利息額を入力します。 <「満期」の場合>
日付 預貯金を引き出す日付を入力します。 振替先勘定科目 預貯金の振替先となる相手勘定科目を選択します。
補助科目がある場合は補助科目を選択します。振替先補助科目 受取利息額 受取利息額を入力します。 - [OK]をクリックします。預貯金の取引の仕訳を作成した振替伝票が表示されます。
- 必要に応じて、振替伝票の入力、修正を行い、[登録]をクリックします。
書き出した預貯金の仕訳の帳簿表示
書き出した預貯金の仕訳を帳簿で参照すると、[生成元]に「[預金]」と表示されます。これは、預貯金一覧から生成された仕訳であることを示します。
書き出した仕訳の修正、削除
仕訳書き出しで生成した仕訳は、振替伝票で直接修正、削除できます。ただし、振替伝票で修正、削除した内容は、預貯金一覧には反映されません。必要に応じて預貯金一覧でも修正、削除する必要があります。
預貯金の仕訳書き出し例
- 「預け入れ」を選択した仕訳
- 「中間利払い」を選択した仕訳《法人》
- 「中間利払い」を選択した仕訳《個人》
- 「満期」を選択した仕訳《法人》
- 「満期」を選択した仕訳《個人》