「有給休暇付与機能」を利用しているのに、付与日が過ぎても「有休付与対象者」が表示されなかったり、付与日数が正しく算出されない場合の確認点と対処方法を解説します。次回以降に正しく付与アラートが表示されるよう、対処いただくことをおすすめします。
※有休付与日が過ぎてから対処した場合、付与アラートは再表示されません。「
本システム導入時点での有休残日数の登録方法
」を参考に手動入力またはインポートで対応してください。
有給休暇付与機能とは
有休の付与日と付与日数を自動計算しアラートでお知らせする機能です。事前設定は「 「有給休暇付与機能」の設定方法 」を、算出された有休の付与方法は「 「有給休暇付与機能」で算出された有休の付与 / 棄却方法 」をご参照ください。
目次
ケース1:有休付与対象者が表示されない
付与日が到来しても、管理画面ホーム > 対応が必要な処理 に「有休付与対象者」が表示されない場合の確認点です。
次の3項目すべてが付与日当日までに正しく設定されていた場合のみ、「有休付与対象者」が表示されます。
- 設定 > その他 > オプション > スケジュール設定カテゴリ > 有給休暇付与機能 が「使用する」になっている
- 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当区分の[編集] > 休暇関連カテゴリ > 有休付与 > [有休付与関連設定]内の各項目が正しく設定されている(設定方法は「 「有給休暇付与機能」の設定方法 」)
- 従業員 > 従業員設定 > 該当従業員の[編集] > 雇用情報カテゴリ > 入社日 が設定されている
有休付与対象者画面に「条件付き有休付与対象者」が表示されている場合
よく使うメニュー > 休暇管理 > [有休付与対象者]タブ 内に、「条件付き有休付与対象者」が表示されることがあります。これは、従業員の雇用区分を変更した際に、変更先の雇用区分で[有休付与関連設定]が行われていないために付与対象から外れた従業員の一覧です。
ケース2:有休付与対象者には表示されるが、「付与日数」が正しく算出されない
「有休付与対象者」には表示されるが、付与日数が0日になるなど、正しく算出されない場合の確認点です。
次の付与条件を満たしていない場合、「付与日数」が[0日]と算出されてしまいます。なお、付与条件は 、有休付与関連設定 > 1. 週所定労働日数を設定してください(必須)の設定によって変わります。
「有給休暇付与機能」の設定方法
- 「○日」と設定している場合
- 「年間の勤務日、全労働日を基に週所定労働日数を計算」と設定している場合
「○日」と設定している場合
有休付与対象者画面にて、出勤率(勤務日数 ÷ 全労働日数 × 100)が80%以上になっているかどうかを確認してください。出勤率が80%に満たない場合、付与日数は[0日]と表示されてしまいます。出勤率が想定と異なる場合は「 【有給休暇付与機能】出勤率の正しい計算に必要な設定 」の記事をご参照ください。
「年間の勤務日、全労働日を基に週所定労働日数を計算」と設定している場合
「勤務日数」が「年間所定労働日数」を上回っているかどうかを確認してください。
「勤務日数」が、設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当区分の[編集] > 休暇関連カテゴリ > 有休付与 > [有休付与関連設定] > 4. 比例付与日数を入力してくださいカテゴリ 内で設定した「年間所定労働日数」のどれよりも下回っている場合、付与日数は[0日]と表示されてしまいます。
導入直後は有休を手動付与することをおすすめします
「有給休暇付与機能」は過去1年間の勤務実績を元に付与日数を算出するため、本システムを導入した直後は正しく付与日数が算出されない場合があります。本システム導入後1年程度は手動で付与することをお勧めします。手動付与の方法は「 本システム導入時点での有休残日数の登録方法 」をご参照ください。
補足:入社日と第2基準日(優先設定あり)が同日の場合、付与日数は[0日]になります
次の設定の場合、入社当日(付与日)には勤務実績がないため付与日数が[0日]になります。付与日数を手動調整して付与してください(詳細は「 【有給休暇の設定例】特定日に一斉付与、ただし入社から一斉付与日まで半年を超える場合は入社半年後に初回付与する方法 」)。
- 対象者の入社日が「第2基準日」と同日
- 「第2基準日を優先する」に設定している
入社日(4月1日)は付与日数[0日]になります。