[カスタム計算式]画面では、明細項目に対して独自の計算式を設定できます。
本機能は、標準の自動計算では対応できない特殊な計算が必要な場合に使用します。
※通常の運用では設定は不要です。
※カスタマーセンターではカスタム計算式の作成代行は行っていません。
[カスタム計算式]の項目一覧
[カスタム計算式]画面で使用する項目について説明します。
関数や項目を選択して[カスタム計算式]に計算式を作成します。
関数や項目はクリックすると[カスタム計算式]に表示されます。
項目名 | 説明 |
[カスタム計算式]に選択できる項目 | |
明細項目 | [明細項目管理]に設定した明細項目が表示されます。 |
賃金台帳項目 | [賃金台帳]などの集計表のみにある明細項目が表示されます。 |
固定/計算単価 | [固定単価・計算単価管理]に設定した固定単価と計算単価が表示されます。 |
従業員項目 | [従業員]で設定されている[1か月平均労働日数][1か月平均労働時間][1日平均労働時間]が表示されます。 |
事業所項目 | [給与規定]で設定されている[1か月平均労働日数][1か月平均労働時間][1日平均労働時間]が表示されます。 |
関数 | [総和][切り上げ][切り捨て][四捨五入][条件]から選択します。 |
数値・演算子 | |
全削除 | [カスタム計算式]の入力内容をすべて削除します。 |
削除 | [カスタム計算式]の入力内容からカーソルの前の1項目を削除します。 |
AND | 「~かつ~」を表す場合に使用します。 |
OR | 「~または~」を表す場合に使用します。 |
≠ | 「~でない場合~する」という式を作成する場合に使用します。 |
「(」と「)」 | 計算式内で「かっこ」が必要な場合に使用します。「かっこ」は必ず2つ1組で使用してください。 |
< | 「~超」を表す場合に使用します。 |
> | 「~未満」を表す場合に使用します。 |
≦ | 「~以上」を表す場合に使用します。 |
≧ | 「~以下」を表す場合に使用します。 |
= | 「~と同じ」を表す場合に使用します。 |
,(カンマ) | 「かっこ」内で複数の項目を並べて表示する場合に、区切りとして使用します。 |
関数
関数には必要なデータ(引数)を指定します。引数は、項目や計算式、数値などです。
引数に複数の項目や計算式を指定する場合は、「,」(カンマ)で区切って記載します。
- 総和
指定した項目の値を合計する関数です。形式 総和(計算式1,計算式2,.....,計算式n) 説明 引数に指定した計算式(または項目)すべての値を合計します。 ※指定できる引数(項目または計算式)の数に制限はありません。
例:健康保険料と厚生年金保険と厚生年金基金の合計を求める場合
- 切り上げ・切り捨て・四捨五入
計算結果の数値に対して切り上げ・切り捨て・四捨五入などの端数処理を行う関数です。
計算式の途中で端数処理を行いたい場合などに使用できます。
例:単価×倍率の結果に端数処理を適用し、その後に勤怠項目(勤務時間など)を乗じる など形式 端数処理方法(計算式,処理単位) 説明 端数処理方法は[切り上げ][切り捨て][四捨五入]です。
端数処理を行う単位を引数で指定します。引数 端数処理の単位 対象桁 -2 1銭未満 小数第3位(0.001円) -1 10銭未満 小数第2位(0.01円) 0 1円未満 小数第1位(0.1円) 1 10円未満 1の位 2 100円未満 10の位 3 1,000円未満 100の位 - 条件
特定の条件に基づいて処理を分岐させるための関数です。
ある条件を満たす場合にのみ手当を支給する場合などに使用できます。
例:皆勤手当の支給を自動判定する(欠勤・遅刻・早退が一度もない場合に支給)など
例:欠勤日数が0の場合は10,000円、それ以外の場合は1,000円を支給する場合形式 条件(論理式,計算式1,計算式2) 説明 [論理式]に指定された条件が満たされる場合(真の場合)は[計算式1]を実行し、満たさない場合(偽の場合)は[計算式2]を実行します。
カスタム計算式の使用例は、以下で確認できます。
カスタム計算式の事例を確認したい
注意事項
- 計算式に記載する金額には、桁区切りの「,」(カンマ)を使用しないでください。
- 計算式が解析不能な場合は、警告メッセージが表示されて登録できません。
- 計算式が循環式になる場合は、警告メッセージが表示されて登録できません。
- 計算式中の空白(スペース)は無視されます。
- 計算式の要素として計算式を用いる「入れ子状態」の設定ができます。
「入れ子状態」とは
( )の中に( )を入れるような設定をいいます。- 総和((項目1+項目2),(項目A+項目B))
この計算式の場合は、(項目1+項目2)の式で求めた結果と(項目A+項目B)の式で求めた結果の総和(合計値)を計算する、という意味になります。