決算・申告、業務の流れ(法人)
請負工事をしています。工事原価はいつの時点で仕訳(処理)すればよいですか?

ID:ida1518
工事原価をいつの時点で仕訳(処理)するかは、その請負工事について、工事完成基準、工事進行基準のどちらを採用しているかで異なります。

・工事完成基準
 支払時ではなく、工事が完成し、引き渡しが終了した時点で工事原価に計上します。
・工事進行基準
 当期末までに発生した支出のうち、成果と認識できた部分について、工事原価に計上します。

【例】
 3月決算法人 2月に材料550,000円を現金で購入した
 翌期の4月に材料275,000円を現金で購入、5月に工事が完成し同時に相手先に引き渡した

●工事完成基準

・2月
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
未成工事支出金   550,000円 現金  550,000円  材料の購入 

・決算日
  仕訳なし
  工事完成基準の場合は、決算日の仕訳は必要ありません

・翌4月
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
未成工事支出金  275,000円 現金  275,000円  材料の購入 

・翌5月
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
材料費(工事原価)  825,000円  未成工事支出金 825,000円  工事原価へ振替 

●工事進行基準

・2月
 借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
未成工事支出金  550,000円  現金  550,000円  材料の購入 

・決算日
 借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
材料費(工事原価) 550,000円  未成工事支出金  550,000円  工事原価へ振替

・翌4月
 借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
未成工事支出金  275,000円  現金  275,000円  材料の購入

・翌5月
 借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
材料費(工事原価) 275,000円   未成工事支出金  275,000円  工事原価へ振替 


※請負工事の売上や消費税の処理方法については、以下のページを参照してください。
請負工事を行っています。工事完成までに手付金や中間金の入金があった場合、入金時に課税取引として帳簿付けしてもよいですか?

未成工事支出金の仕入税額控除の時期

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