決算・申告、業務の流れ(法人)
締日が決算日と違う場合に必要な処理

ID:ida1551
売上や仕入などで締日と決算日が違う場合、締日の翌日から決算日までに引き渡したもしくは
引き受けた商品等について決算月の処理には注意が必要です。
締日の翌日から決算日までに引き渡したもしくは引き受けた商品等は、その会計期間の
売上や仕入として計上しなくてはいけません。
そのため毎月の売上や仕入とは別に、以下のように仕訳します。

【例】
3月決算で、売上の締日が20日の場合
翌4月分の売上は500,000円(内3月21日~3月31日までの売上は150,000円)だった。

【仕訳】
・3月決算日の仕訳
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
 売掛金 150,000円  売上高  150,000円  3月21日~3月31日分 

翌期の4月の売上は3月21日~3月31日までの売上を含まないようにする必要があります。
こちらは2つの処理方法があります。
どちらの方法で仕訳しても同じ結果です。管理しやすい方法で処理します。

●期首で3月21日~3月31日分の売上を取り消す仕訳をし、4月の売上を500,000円
 の全額を計上する方法(洗い替え)

・期首の仕訳
  前年度決算の仕訳を逆仕訳し、取り消します。
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
売上高  150,000円  売掛金  150,000円  3月21日~3月31日分 振替 


・4月分の売上計上時
  4月分の売上は請求金額をそのまま計上します。
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
売掛金  500,000円  売上高  500,000円  4月分 売上高 

●期首には処理せず、4月の売上を3月21日~3月31日分を除いた金額 500,000円-150,000円
 =350,000円で計上する方法

・期首の仕訳
仕訳なし

・4月分の売上計上時
借方勘定科目  借方金額  貸方勘定科目  貸方金額  摘要 
売掛金  350,000円  売上高  350,000円  4月1日~4月20日分 

※どちらで仕訳しても結果 4月の売上は350,000円です。

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