残業時間を入力しても残業手当が0円で計算されない

残業手当の設定を行っているのに、残業時間を入力しても残業手当が「0円」のままで計算されない場合は、［明細入力＜個人別＞］の［情報］画面に表示される内容を確認して、各設定項目の確認を行います。
次のタイプを選択してください。

［計算単価］を使用している場合
［計算単価］を使用していない場合

［計算単価］を使用している場合

クイックナビゲータの［給与支払］カテゴリから［明細入力明細書の印刷］をクリックして、［情報］をクリックします。
［情報］画面の［割増基礎単価］が「0.00」になっていると、勤怠の「普通残業時間」に入力しても支給項目の「普通残業手当」が計算されません。
［割増基礎単価］が［0.00］ではないにもかかわらず残業手当が計算されない場合

「普通残業手当」の項目の金額欄で右クリックして、［項目の再計算］を行ってください。

続いて、事業所の［所定労働日数］と［所定労働時間］の設定を確認します。
この2つの設定は［割増基礎単価］や［欠勤基礎単価］などの計算単価を求める計算に使用されます。
クイックナビゲータの［導入］カテゴリから［給与規定］をクリックします。
［一般］タブの［1か月所定労働日数］［1か月平均所定労働時間］［1日平均所定労働時間］に正しい「所定労働日数」と「所定労働時間」が設定されているか確認します。「所定労働日数」や「所定労働時間」が設定されていないと残業手当が計算されません。
「所定労働日数」と「所定労働時間」は直接手入力することもできますが、［給与カレンダー］で設定した［勤務日］と［休日］を基に自動計算された平均値を給与規定の［1か月所定労働日数］［1か月平均所定労働時間］［1日平均所定労働時間］に転記することもできます。

続いて、［計算単価］の設定を確認します。

計算単価とは、「残業手当」や「欠勤控除」などの計算に使用する「1日」または「1時間」当たりの単価のことです。
（例）
残業をしたら・・1時間当たり「●●●円」で計算
休んだら・・・・1日当たり「▲▲▲▲円」で計算
この「●●●円」「▲▲▲▲円」の［計算単価］を求めるための明細項目を設定します。
クイックナビゲータの［導入］カテゴリから［計算単価］をクリックします。
［割増基礎単価］を選択し、「1時間」当たりの単価を求めるために必要な明細項目の［対象］が［○］になっているか確認します。「普通残業手当」の［計算単価］に使用する「割増基礎単価」の設定を確認します。
支給項目の［対象］に［○］が入っていないと「1日」または「1時間」あたりの単価を正しく求めることができません。
続いて、残業手当の計算式が正しく設定されているか確認します。
クイックナビゲータの［給与支払］カテゴリから［明細項目］をクリックします。
支給区分を［給与］、項目グループに［支給］を選択して、表示の中から「普通残業手当」を選択します。
［一般］タブの［属性］が［単価×時間×倍率］になっているか確認します。
［計算式］タブを開き、計算式の詳細を確認します。
- ［集計方法］が［加算］、［単価の種類］は［計算単価］を選択し、「割増基礎単価」が選択されていることを確認します。
- ［時間］は「普通残業時間」が選択されていることを確認します。
- ［倍率］の設定と［1円未満の端数処理］の選択を確認します。
［時間］を選択する勤怠項目に「残業手当1」や「残業手当2」など複数存在している場合や、同じ名称の「普通残業時間」を2つ以上作成している場合など、誤って違う勤怠項目を選択している場合があります。
残業手当を計算させるには正しい勤怠項目を選択してください。