労働保険料集計表で「現在処理対象の給与(賞与)」を選択した場合に集計される内容は、以下のとおりです。
例では[現在処理対象の給与]で集計した結果を表示していますが、[現在処理対象の賞与]でも集計対象が賞与明細となるだけで、その他は同じです。
「年度」を選択した場合に集計される内容については、
労働保険料集計表の詳細(年度を選択した場合)
を確認してください。
1.保険料算定基礎額
次の条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計<労災保険料>
- [従業員<個人別>]の[労保]タブで設定している[労災保険]の[対象者]にチェックが付いている従業員
- [労保対象合計]に1円でも金額が集計されている従業員([賃金台帳]で確認します)
<雇用保険料>
- [従業員<個人別>]の[労保]タブで設定している[雇用保険]の[被保険者]にチェックが付いている従業員
- [労保対象合計]に1円でも金額が集計されている従業員([賃金台帳]で確認します)
[労保対象合計]とは
賃金として設定されている明細項目の合計金額です。
クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[明細項目]をクリックして確認します。
2.保険料率
<労災保険料>[給与規定]の[労働保険]タブで設定している[労災保険]の[合計]欄の料率
<雇用保険料>
[給与規定]の[労働保険]タブで設定している各事業区分の[合計]欄の料率
※画像の保険料率は令和6年4月の料率で表示しています。労災保険料率は業種により異なります。
3.合計
<労災保険料・雇用保険料ともに>[1.保険料算定基礎額]×[2.保険料率]/1000 ※端数処理:1円未満切り捨て
4.被保険者分
<労災保険料>なし
<雇用保険料>
[1.保険料算定基礎額]×従業員の負担率
※端数処理:1円未満切り捨て
※従業員の負担率:[給与規定]の[労働保険]タブで設定している各事業区分の[従業員]の料率
※画像の保険料率は令和6年4月の料率で表示しています。労災保険料率は業種により異なります。
[4.被保険者分]と、[給与明細一覧表]などの集計表で集計した[雇用保険料]の合計金額とは必ずしも一致するとは限りません。
[労働保険料集計表]では、被保険者である従業員の雇用保険料を算定基礎額から一括で計算していますが、[給与明細一覧表]などの集計表で集計した[雇用保険料]は、従業員ごとに端数処理が行われた[雇用保険料]の合計であり、計算方法が異なるためです。
詳細は、
賃金台帳と、労働保険料集計表の[雇用保険料]が合わない
を参照してください。
5.事業主分
[労災保険料]=[3.合計](労災保険料は従業員負担なし)[雇用保険料]=[3.合計]-[4.被保険者分]
弥生給与では、雇用保険料の[事業主分]は、全体の保険料額から被保険者分を差し引いて計算しています。
そのため、[保険料算定基礎額]に[給与規定]の事業主分の料率を乗じて算出した値とは、誤差が生じる場合があります。