クライアントコンピューターから事業所データのバックアップ、またはバックアップファイルの復元をするときに、エラーメッセージが表示されバックアップできない場合は、以下の原因が考えられます。
- 【原因1】
サーバーコンピューターに、クライアントコンピューターのユーザー名が設定されていない
またはクライアントコンピューターにログインする際のパスワードと異なる - 【原因2】
サーバーコンピューターの共有フォルダーへのアクセス権限がない - 【原因3】
サーバーコンピューターの共有フォルダーが正しく共有設定されていない
クライアントコンピューターではなく、サーバーコンピューターでエラーメッセージが表示された場合は、条件によって対処方法が異なります。
弥生会計サーバーコンピューターで「事業所データのバックアップ中にエラーが発生しました」のメッセージが表示されてバックアップできない サーバーコンピューターで「事業所データの圧縮中にエラーが発生しました。アクセスが拒否されました」のメッセージが表示されてバックアップできない(ブラザー社製のプリンター複合機を使用している場合)
弥生販売サーバーコンピューターで「事業所データのバックアップ中にエラーが発生しました」のメッセージが表示されてバックアップできない サーバーコンピューターで「事業所データの圧縮中にエラーが発生しました。アクセスが拒否されました」のメッセージが表示されてバックアップできない(ブラザー社製のプリンター複合機を使用している場合)
【原因1】
サーバーコンピューターに、クライアントコンピューターのユーザー名が設定されていない
または、クライアントコンピューターに、ログインする際のパスワードと異なる
ユーザー名やパスワードが正しく設定されていない場合、「バックアップ」や「バックアップファイルの復元」が行えないことがあります。サーバーコンピューターに、アクセスするクライアントコンピューターのユーザー名が設定されているかを確認します。確認作業は管理者権限のあるユーザーで行ってください。
クライアントコンピューターのユーザー名の確認方法は、クライアントコンピューターの[コントロールパネル]-[ユーザーアカウント]で確認します。
パスワードを設定せずにWindowsを起動している場合は、同じ画面でパスワードを設定します。設定方法は管理者にご確認ください。
OSの種類や環境によっては、画像が異なります。詳しくはネットワーク管理者へ確認ください。
【サーバーコンピューターにクライアントコンピューターのユーザー名が設定されていない場合】
サーバーコンピューターに「クライアントコンピューターのユーザーアカウント」と「パスワード」を作成します。- [Microsoft アカウント]を表示します。
Windows 11
- [スタート]ボタンをクリックし、[設定]をクリックします。
- [アカウント]をクリックし[家族とその他のユーザー]をクリックします。
- [アカウントの追加]をクリックします。
以降は手順2 新しいアカウントを作成します。へ進んでください。
Windows 10
- [スタート]ボタンをクリックし、[設定]をクリックします。
- [Windowsの設定]の[アカウント]をクリックします。
- [アカウント]画面の[家族とその他のユーザー]をクリックして、[その他のユーザーをこのPCに追加]をクリックします。
- 新しいアカウントを作成します。
- [このユーザーはどのようにサインインしますか?]画面が表示されます。
[このユーザーのサインイン情報がありません]をクリックします。 - [Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する]をクリックします。
Windows 11/10では「Microsoft アカウント」と「ローカル アカウント」を設定することができます。
ここでは「ローカル アカウント」の設定方法を例に説明します。
「Microsoft アカウント」の設定方法については、コンピューターメーカーまたは日本マイクロソフト株式会社へご確認ください。 - [ユーザー名]とパスワードを入力し、[次へ]をクリックします。
- 「パスワードを忘れた場合」のセキュリティ設定画面が表示されます。
[セキュリティの質問]を選び、[答え]を入力し、[次へ]をクリックします。
新しいアカウントの作成が完了しました。
- [このユーザーはどのようにサインインしますか?]画面が表示されます。
- 新しいアカウントの設定をします。
- 新しく追加したユーザーをクリックします。
- [アカウントの種類の変更]をクリックします。
- [アカウントの種類]で「管理者」を選択して、[OK]をクリックします。
- [アカウント]-[家族とその他のユーザー]画面の「他のユーザー」欄に、
「管理者-ローカルアカウント」と表示されます。
- 新しく追加したユーザーをクリックします。
【クライアントコンピューターにログインする際のパスワードと違う場合】
サーバーコンピューターに設定されているユーザーのパスワードを以下の手順で変更します。- 「コントロールパネル」の[ユーザーアカウント]を開きます。
「コントロールパネル」を表示します。
Windows 11
[スタート]ボタンから[すべてのアプリ]-[Windows ツール]を選択して[コントロールパネル]をダブルクリックします。Windows 10
[スタート]ボタンからすべてのアプリを表示して、[Windows システム ツール]-[コントロールパネル]をクリックします。- [ユーザーアカウント]をクリックします。
- [ユーザーアカウント]をクリックします。
- パスワードを変更します。
- [ユーザーアカウントの変更]画面の[別のアカウントの管理]をクリックします。
- [変更するユーザーを選んでください]画面で、パスワードを変更するユーザーをクリックします。
- [パスワードの変更]をクリックします。
- 変更するパスワードを入力し、[パスワードの変更]をクリックします。
パスワードが変更され、[アカウントの変更]画面に戻ります。
- [ユーザーアカウントの変更]画面の[別のアカウントの管理]をクリックします。
【原因2】
サーバーコンピューターの共有フォルダーへのアクセス権限がない
共有フォルダーへのアクセス権限がない場合は、「バックアップ」や「バックアップファイルの復元」が行えないことがあります。共有フォルダーへのアクセス権限を確認します。
- 共有フォルダーの設定を確認します。
- デスクトップを表示して、タスクバーの[エクスプローラー]をクリックします。
- 共有フォルダーの「C:¥ProgramData¥Yayoi¥Backup」が表示されているか確認します。
「ProgramData」が表示されていない場合 - 共有フォルダー(「Backup」フォルダー)を右クリックし、[プロパティ]をクリックして[共有]タブを選択します。
- 以下のような設定になっているかを確認します。
- フォルダーの共有設定(フォルダー名の下):「共有」
- ネットワークパス:「¥¥サーバー名¥YAccBackup$」
(大文字、小文字は区分されません)
[ネットワークパス]の共有名が「YAccBackup$」になっている場合、手順3へ進みます。
「YAccBackup$」以外の名称の場合や「共有」と表示されていない場合、手順2へ進みます。
- 共有フォルダーの共有設定を変更します。
- [Backupのプロパティ]の[詳細な共有]をクリックします。
- 「このフォルダーを共有する」にチェックが付いているかを確認し、状況に応じて操作します。
- 「このフォルダーを共有する」にチェックが付いている場合
[追加]をクリックすると、[新しい共有]が表示されます。
[共有名]に「YAccBackup$」と入力して、[アクセス許可]をクリックします。 - 「このフォルダーを共有する」にチェックが付いていない場合
チェックを付けて、[共有名]に直接「YAccBackup$」と入力して[アクセス許可]をクリックします。 - 「Everyone」を選択し、[フルコントロール]の「許可」にチェックが付いていることを確認します。
チェックが付いていない場合は、チェックを付けます。 - [OK]をクリックします。
- [詳細な共有]画面の[OK]をクリックします。
- 共有フォルダーのアクセス許可のレベルを変更します。
- [Backupのプロパティ]の[共有]をクリックします。
- 「Everyone」の[アクセス許可のレベル]で[▼]をクリックします。
- 「読み取り/書き込み」を選択して[共有]をクリックします。
- 「ユーザーのフォルダーは共有されています」のメッセージが表示されたら、[終了]をクリックします。
【原因2】で確認したサーバーコンピューターの共有フォルダーへクライアントコンピューターから[参照]と[書き込み]ができるかを確認します。- デスクトップを表示してタスクバーの[エクスプローラー]をクリックします。
- アドレスバーに直接サーバーの共有フォルダーのパスを入力します。
例)サーバー名[YAYOI]の場合
「¥¥YAYOI¥YAccBackup$」と入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。(記号は半角で入力します。) - フォルダー内に新しいフォルダーを作成できるか確認します。
※手順3の操作ができない場合は、[参照]と[書き込み]の権限をシステム管理者に確認してください。 - [Backupのプロパティ]の[共有]をクリックします。
【原因3】
サーバーコンピューターの共有フォルダーが正しく共有設定されていない
共有フォルダーが正しく共有設定されていない場合に、「バックアップ」や「バックアップファイルの復元」が行えないことがあります。現在の共有フォルダーを削除して新しく共有フォルダーを作成し、正しく共有設定を行います。
- 「Backup」フォルダーを作成し直します。
- デスクトップを表示して、タスクバーの[エクスプローラー]をクリックします。
- 共有フォルダーの「C:¥ProgramData¥Yayoi¥Backup」を削除します。
「ProgramData」が表示されていない場合 - 新しいフォルダーを作成し、フォルダー名を「Backup」とします。
- 「Backup」フォルダーの共有設定を設定します。
- [Backup]を右クリックして[プロパティ]をクリックします。
- [Backupのプロパティ]で[共有]タブを選択して、[詳細な共有]をクリックします。
- 「このフォルダーを共有する」にチェックを付け、[共有名]に直接「YAccBackup$」と入力して[アクセス許可]をクリックします。
- 「Everyone」を選択し、[フルコントロール]の「許可」にチェックを付けて[OK]をクリックします。
- [詳細な共有]画面の[OK]をクリックします。
- 「Backup」フォルダーのアクセス許可のレベルを変更します。
- [Backupのプロパティ]の[共有]をクリックします。
- [▼]をクリックして「Everyone」を選択し、[追加]をクリックします。
- 「Everyone」の[アクセス許可のレベル]で[▼]をクリックします。
- 「読み取り/書き込み」を選択して[共有]をクリックします。
- 「ユーザーのフォルダーは共有されています」のメッセージが表示されたら、[終了]をクリックします。
- [Backupのプロパティ]の[共有]をクリックします。
「ProgramData」が表示されていない場合
Cドライブの中に「ProgramData」がない場合は、隠しフォルダーを表示しない設定になっている可能性があります。以下の手順で確認します。
- [エクスプローラー]が表示されている状態で、[表示]タブをクリックします。
- [隠しファイル]にチェックを付けます。