「現金出納帳」として依頼された証憑を、証憑データ化サービスでデータ化する際の入力ルールについて説明します。
データ化可能な現金出納帳の条件については以下を参照してください。
現金出納帳をデータ化した場合の一例
証憑データ化サービスで現金出納帳をデータ化した場合、以下のように弥生会計に取り込まれます。
対応可能な証憑の条件
証憑データ化サービスでデータ化が可能な現金出納帳の条件
- 表の列名に以下があること
①日付
②摘要
③収入金額、支払金額といった、入出金の情報とみなせるもの
データ化できない証憑
表の列名の行がない、列名の行が空白になっている、あるいは項目の文字が判読できない場合は、どの列が何の項目にあたるのか特定できないためデータ化できません。対象外証憑として扱います。
データ化しない明細
以下のような明細はデータ化しません。- 手書きの斜線や取り消し線が引かれている
- 証憑アップローダーで除外指定(グレーアウト)されている
除外範囲の指定方法については、以下を参照してください。
証憑データ化の除外指定 - 証憑アップローダーで指定したデータ化依頼範囲外の日付の明細
- 「残高」にのみ金額が記載されている明細
- 「摘要」欄に「合計」や「繰越」と記載されている明細
日付の入力ルール
明細に日付が記載されていない場合は、証憑の記載内容に応じて以下の優先順位で判断し、日付を入力します。
①証憑内で日付を判断できる
- 明細に「〃」と記載されている場合、または「↓」矢印が引かれている場合は、日付が記載されている直前の明細の日付を入力します。
- 明細に年・月の記載がなく、同一証憑画像内の直前の明細または証憑四隅に年・月が記載されている場合、直前の明細または証憑四隅の記載から年・月を入力します。
②証憑内に日付の記載はないものの、前後の証憑から日付を判断できる
証憑上に日付の記載がなく、かつ前後の同一レイアウトの証憑に年・月・日の記載がある場合、前後の証憑の記載から年・月・日を入力します。
③証憑内に年の記載はないものの、証憑内の月の記載から年を推測できる
月の記載から、依頼時点での過去直近の年を入力します。
(例)2022/02/09に依頼、証憑の日付は12/20⇒2021/12/20
(例)2022/02/09に依頼、証憑の日付は01/20⇒2022/01/20
(例)2022/02/09に依頼、証憑の日付は02/20⇒2021/02/20
④証憑内に月の記載がなく、上記①~③のいずれにおいても月の判断ができない
不読とします。
金額の入力ルール
- 明細に以下の記載がある場合、軽減税率として入力します。
- 「軽減税率」欄がありかつ軽減税率に「〇」やレ点(チェックマーク)がある場合
- 「税率」欄がありかつ「8%」「軽減」「軽8%」と記載がある場合
- 「摘要」欄や「科目」欄、もしくは金額欄に「8%」「軽減」「軽8%」と記載がある場合
- 非課税対象に該当する文字列が画像に含まれている場合、税区分[非課税仕入]もしくは[非課税売上]で取り込まれます。
- 非課税対象と判断する文字列
「自動車登録番号標交付手数料」「車両番号標代」「ナンバープレート代」「自動車損害賠償責任保険」「自賠責保険」「保険料」「保険金」「健康保険税」「印紙」「証紙」「税率0%」
- 非課税対象と判断する文字列
- 不課税対象に該当する文字列が画像に含まれている場合、税区分[対象外]で取り込まれます。
- 不課税対象と判断する文字列
「〇〇税」「課税対象外」
ただし、「〇〇税」には「消費税」「非課税」「免税」「ガソリン税」「健康保険税」は含みません。
- 不課税対象と判断する文字列
- ゴルフ場の領収書で以下のいずれかの文字列が明細の品目末尾に記載されている場合、税区分[対象外]で取り込まれます。
「〇〇税」「協力金」「協力費」「基金」
ただし、「〇〇税」には「消費税」「非課税」「免税」「ガソリン税」「健康保険税」は含みません。 - 金額欄が収入と支出に分かれていない場合、正の値を支出として入力します。
「+」符号付きで記載されている場合、収入として入力します。
摘要の入力ルール
- 英数記号(かっこ、スペースを含む)は半角、カタカナは全角で入力します。日本語や英語で用いられない文字は不読(●を入力)とします。
- 環境依存文字など一部の特殊な文字は文字を書き換えて入力します。
- 囲い文字の場合
囲い内の文字を半角かっこで囲んで入力します。なお、囲い内に複数の文字が記載されている場合は文字列をかっこで囲んで入力します。 - ローマ数字の場合
ローマ数字をアラビア数字に書き換えて入力します。 - 上記以外の環境依存文字は、漢字も含め不読(●を入力)とします。
- 囲い文字の場合
- 「支払先」「取引先」「摘要」「用途」「内容」「備考」「メモ」などの列から支払先と用途を半角スペースで連結して摘要欄に入力します。ただし、支払先と用途のいずれも該当する列がない場合、または列の値がいずれも空欄の場合は「科目」の値を入力します。なお、支払先や用途が記載されている列に科目が混在している場合は科目を含めて入力します。
- 明細の「摘要」に「〃」と記載されている場合や「↓」矢印が引かれている場合、摘要が記載されている直前の明細行の文字列を入力します。インデントを使って記載されている場合、インデント上位の文字列を先頭に追記して入力します。1件の摘要に対して複数の収入または支出が記載されている場合、各明細に同じ摘要の文字列を入力します。