次年度(翌期)の仕訳データを入力するには「繰越処理」を行う必要があります。
弥生会計(やよいの青色申告)では、1つの事業所データに3年分のデータ領域を作成できます。
なお、3年分のデータが保存されている事業所データで、繰越処理を行うと最も古い年度(3年前)のデータが分離され、分離データは、参照用のデータとして別に保存されます。
繰越処理の概要
本年度の決算が確定していない時点でも[繰越処理]は可能です。
[繰越処理]後も、前年度データの確認や修正をしながら本年度データと併用して入力することができます。
[繰越処理]の操作方法は動画でも公開しています。
「繰越処理」の操作方法(弥生【公式】YouTube)
動画の製品バージョンがご利用の製品と異なる場合でも「繰越処理」の操作手順は同じです。
[繰越処理]方法は「個人事業所データ」と「法人事業所データ」のそれぞれの手順があります。
該当する事業所データをクリックしてください。
次の場合は繰越処理ができません
「複合」科目の残高が0でない | 「複合」科目の残高が0になるように仕訳の修正、追加を行ってください。科目の残高は残高試算表などで確認できます。 |
「未確定勘定」科目を使用した仕訳がある | 仕訳日記帳などで「未確定勘定」科目を使用した仕訳を検索し、適切な科目に変更します。 科目が未確定の仕訳の入力 |
貸借バランスが一致していない | [科目残高入力]で「貸借バランス」が0でない可能性があります。[科目残高入力]で[貸借調整]をクリックして0にしてください。 前期繰越残高(開始残高)の入力 |
「取引確認用の付箋」が付いた仕訳がある | 仕訳日記帳などで「取引確認用の付箋」が付いた仕訳を検索し、仕訳を確認、付箋を外します。 スマート取引取込の仕訳の付箋 |
繰り越しの処理時間
事業所データの繰り越しは、お使いのコンピューターの環境やデータの内容に応じて処理に時間がかかる場合があります。
個人事業所データの繰越処理
ここでは、令和07年度(2025年度)への繰越処理を例に説明します。
令和06年度(2024年度)への場合も手順は同様です。
年度を読み替えて操作してください。
- 繰り越しを行う事業所データを開いて、[ファイル]メニューの[繰越処理]をクリック、またはクイックナビゲータの[事業所データ]カテゴリの[繰越処理]をクリックします。 [次年度への繰越]画面が表示されます。
- [分離するデータ]と[繰越後のデータ]の会計期間を確認して、[次へ]をクリックします。
- 繰り越し前データのバックアップを行います。
[バックアップの設定]画面で[保存場所]と[ファイル名]を確認して[次へ]をクリックします。[ファイル名]の初期値では「_繰越処理前」と追加されます。
※繰り越し前のデータに戻す場合に必要になりますので、大切に保存しておいてください。 - 受取手形一覧、支払手形一覧に登録データがある場合に表示されます。処理済み(決済済み)の[受取手形][支払手形]を削除する場合は、そのまま[次へ]をクリックします。削除しない場合は、顛末ごとにチェックを外して[次へ]をクリックします。
- 入出金予定一覧に登録データがある場合に表示されます。本年度で終了した入出金予定の削除を行う場合は「はい」を選択し、削除しない場合は「いいえ」を選択して[次へ]をクリックします。入出金予定は、資金繰りシミュレーターで使用されます。
- 次年度での電子帳簿保存の使用有無を選択して[次へ]をクリックします。 電子帳簿保存を行う場合について データ送受信はやよいの青色申告では対応していません
- <期首日が2022/10/02以降かつ本則課税の場合のみ>
本年度インボイス少額特例を適用している場合に表示されます。次年度の選択をして[次へ]をクリックします。 弥生会計のインボイス対応について - 繰越処理後の事業所データ名を確認して[次へ]をクリックします。初期値では、「事業所データ名+保存されている年度」が設定されます。
- <既に3期分が保存されているデータを繰り越す場合>
分離される会計期間のデータ名を確認して[次へ]をクリックします。分離される会計期間のデータは参照用として別データで保存されます。 - ここまでに設定した内容を確認します。修正する場合は[戻る]をクリックして、修正する画面まで戻ります。
- [繰越実行]をクリックします。[設定内容の確認]に表示される項目は、繰り越すデータによって下図とは異なることがあります。
- 繰越処理が完了したら[完了]をクリックします。新しい年度のデータ領域が作成されます。タイトルバーには、新しい会計年度が表示されます。
[繰越処理]後、前年度決算が確定するまでの前年度データとのやり取りについて
クイックナビゲータから[事業所データ]カテゴリの[年度切替]をクリックして、前年度データに切り替えて修正などを行うことができます。詳しい手順は、以下を参照してください。
前年度(過年度)データを修正する方法
法人事業所データの繰越処理
会計期間が変更になる場合は以下を参照してください。会計期間が変更になった場合の繰越処理(法人データの場合)
- 繰り越しを行う事業所データを開いて、[ファイル]メニューの[繰越処理]をクリック、またはクイックナビゲータの[事業所データ]カテゴリの[繰越処理]をクリックします。 [次年度への繰越]画面が表示されます。
- [分離するデータ]と[繰越後のデータ]の会計期間を確認して、[次へ]をクリックします。
- 繰り越し前データのバックアップを行います。
[バックアップの設定]画面で[保存場所]と[ファイル名]を確認して[次へ]をクリックします。[ファイル名]の初期値では「_繰越処理前」と追加されます。
※繰り越し前のデータに戻す場合に必要になりますので、大切に保存しておいてください。 - 受取手形一覧、支払手形一覧に登録データがある場合に表示されます。処理済み(決済済み)の[受取手形][支払手形]を削除する場合は、そのまま[次へ]をクリックします。削除しない場合は、顛末ごとにチェックを外して[次へ]をクリックします。
- 入出金予定一覧に登録データがある場合に表示されます。本年度で終了した入出金予定の削除を行う場合は「はい」を選択し、削除しない場合は「いいえ」を選択して[次へ]をクリックします。入出金予定は、資金繰りシミュレーターで使用されます。
- 次年度の予算設定に使用する基準を選択して[次へ]をクリックします。必要に応じて[本年度額に対する増減率]の[収益科目]と[費用科目]の率を手入力で設定することもできます。減少の場合は、-(マイナス)を付けて設定することもできます。
また、[予算管理]を使用していない場合はそのまま[次へ]をクリックします。
※[会計期間を変更する]にチェックを付けた場合は表示されません。 - 本年度の会計期間外になる消費税申告書がある場合に表示されます。削除する場合は「はい」を、削除しない場合は「いいえ」選択して[次へ]をクリックします。
- 次年度での電子帳簿保存の使用有無を選択して[次へ]をクリックします。 電子帳簿保存を行う場合について
- <期首日が2022/10/02以降かつ本則課税の場合のみ>
本年度インボイス少額特例を適用している場合に表示されます。次年度の選択をして[次へ]をクリックします。 弥生会計のインボイス対応について - 繰越処理後の事業所データ名を確認して[次へ]をクリックします。初期値では、「事業所データ名+保存されている決算期」が設定されます。
- <既に3期分が保存されているデータを繰り越す場合>
分離される会計期間のデータ名を確認して[次へ]をクリックします。分離される会計期間のデータは参照用として別データで保存されます。 - ここまでに設定した内容を確認します。修正する場合は[戻る]をクリックして、修正する画面まで戻ります。
- [繰越実行]をクリックします。[設定内容の確認]に表示される項目は、繰り越すデータによって下図とは異なることがあります。
- 繰越処理が完了したら[完了]をクリックします。新しい年度のデータ領域が作成されます。タイトルバーには、新しい会計年度が表示されます。
[繰越処理]後、前年度決算が確定するまでの前年度データとのやり取りについて
クイックナビゲータから[事業所データ]カテゴリの[年度切替]をクリックして、前年度データに切り替えて修正などを行うことができます。詳細は、以下を参照してください。
前年度(過年度)データを修正する方法会計事務所と事業所データをやり取りしている場合
データ送受信を使用している場合の繰越処理について
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