事業所データを次年度へ繰り越します。繰り越しは取り消すことができません。繰り越し前に本年度のバックアップを行ってください。
次の場合、繰越処理はできません。
「複合」科目の残高が0でない | 「複合」科目の残高が0になるように仕訳の修正、追加を行ってください。科目の残高は残高試算表などで確認できます。 |
「未確定勘定」科目を使用した仕訳がある | 仕訳日記帳などで「未確定勘定」科目を使用した仕訳を検索し、適切な科目に変更します。 科目が未確定の仕訳の入力 |
貸借バランスが一致していない | [科目残高入力]で「貸借バランス」が0でない可能性があります。[科目残高入力]で[貸借調整]をクリックして0にしてください。 前期繰越残高(開始残高)の入力 |
「取引確認用の付箋」が付いた仕訳がある | 仕訳日記帳などで「取引確認用の付箋」が付いた仕訳を検索し、仕訳を確認、付箋を外します。 スマート取引取込の仕訳の付箋 |
繰り越しの処理時間
事業所データの繰り越しは、お使いのコンピューターの環境やデータの内容に応じて処理に時間がかかる場合があります。
- 繰り越しを行う事業所データを開いて、[ファイル]メニューの[繰越処理]をクリック、またはクイックナビゲータの[事業所データ]カテゴリの[繰越処理]をクリックします。 [次年度への繰越]画面が表示されます。
- 繰越処理前と繰越処理後の年度情報が表示されます。
- [次へ]をクリックして次の画面に進めます。
- 繰越処理時に、繰り越し前のデータをバックアップします。バックアップファイルの保存先とファイル名を確認します。バックアップファイル名と保存場所については
繰越処理の概要
を参照してください。
- 《法人のみ》
会計期間を短縮する場合は、[会計期間を変更する]にチェックを付けて、次年度の期首日を指定します。 会計期間の変更(法人のみ) - 受取手形一覧、支払手形一覧に登録データがある場合に表示されます。本年度に決済した(処理済み)手形で、次年度へ繰り越さない顛末にチェックを付けます。
- 入出金予定一覧に登録データがある場合に表示されます。入出金予定で設定した定期的な取引のうち、本年度で終了となる取引を削除するかを選択します。入出金予定は、資金繰りシミュレーターで使用されます。
- <会計期間を変更した場合>
本年度の会計期間外になる消費税申告書がある場合に表示されます。会計期間外になる消費税申告書を削除するかを選択します。 - <個人/不動産または「不動産に関する科目を使用する」を設定した場合>
「青色申告決算書」または「収支内訳書」の「不動産所得の収入の内訳」に登録データがある場合に表示されます。本年度で契約が終了した不動産を削除するかを選択します。例えば、本年度が令和5年1月~12月で繰り越し後が令和6年の場合、令和5年までに契約が終了した不動産が削除対象です。
- 次年度での電子帳簿保存の使用有無を選択します。
電子帳簿保存を行う場合について
電子帳簿保存を使用する場合、データ送受信の「差分データ」の送受信(「すべてのデータ」のみ送受信可能)機能は使用できません。
◆データ送受信はやよいの青色申告では対応していません - <期首日が2022/10/02以降かつ本則課税の場合のみ>
本年度インボイス少額特例を適用している場合に表示されます。次年度の選択をします。 弥生会計のインボイス対応について - 繰越処理後の事業所データ名が表示されます。初期値では、「事業所データ名+保存されている決算期(または年度)」が設定されます。
- <既に3期分が保存されているデータを繰り越す場合>
分離される会計期間のデータ名を確認します。分離される会計期間のデータは参照用として別データで保存されます。 - ここまでに設定した内容を確認します。修正する場合は[戻る]をクリックして、修正する画面まで戻ります。
- [繰越実行]をクリックします。[設定内容の確認]に表示される項目は、繰り越すデータによって下図とは異なることがあります。
- 繰越処理が完了したら[完了]をクリックします。新しい年度のデータ領域が作成されます。タイトルバーには、新しい会計年度が表示されます。
分離されたデータの参照
繰り越し時に分離されたデータは、クイックナビゲータの[事業所データ]カテゴリの[データの選択]をクリックして表示される[事業所データの選択]画面から開いて参照します。① | 分離されたデータ |
② | 本年度のデータ(繰り越し後のデータ) |
◆ 弥生会計はグレードにより機能が異なります。本文中の一部の機能は、グレードによっては搭載されていないことがあります。
詳細の確認は弥生会計はこちら、やよいの青色申告はこちら