給与データは、質問形式で進めていく[データ新規作成ウィザード]の指示に従って作成します。複数の事業所の給与計算を行っている場合は、事業所ごとに給与データを作成します。
[データ新規作成ウィザード]で設定する情報のうち、「導入月度」は後から変更することはできません。
- 弥生給与を起動します。
初めて弥生給与を起動した場合は、[データ新規作成ウィザード]が自動的に表示されます。表示されない場合は、[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックしてください。[データ新規作成ウィザード]は、[次へ]をクリックして進めます。[キャンセル]をクリックすると、ウィザードを終了できます。ただし、設定した情報は破棄されます。
- [事業所名]に全角20文字(半角40文字)以内で帳票類に印刷される事業所名を入力します。
[事業所名]を入力すると、[フリガナ]が自動入力されます。必要に応じて、半角30文字以内で修正します。
[データ新規作成ウィザード]の[事業所名]に入力した名称が自動でデータファイルの[名称]として使用されます。
既存のデータと同じ事業所名を入力すると、ウィザードの終わりに[作成場所には指定された名称で既にデータが存在しています。新規作成を開始すると現在のデータの内容が失われてしまいますがよろしいですか?]と警告が表示され、そのまま[はい]で作成すると、既存のデータが消えてしまいます。
既存のデータに上書きしたくない場合は、[いいえ]をクリックして、[データファイル名]を必ず別の名称に変更してください。 - [年の表示]から表示、入力、印刷で使用する年の形式を選択し、[導入月度]に、弥生給与で給与計算を開始する給与月度を入力します。
給与データの作成後に「導入月度」は変更できません。
給与データ作成前の確認事項
導入月度の決定については以下を参照してください。
- [給与締切日]と[給与支給日]の▼をクリックして、事業所の給与の締切日と支給日を選択します。
<弥生給与のみ>
締切日グループの概要
正社員と契約社員で給与の締切日または支給日が異なる場合などは、一番多くの従業員が該当する給与の締切日と支給日を選択してください。給与データ作成後、締切日と支給日は追加することができます。
[給与締切日]と[給与支給日]の一覧に、目的の締切日または支給日がない場合は、半角数字の1~28の範囲で直接入力します。事業所で複数の締切日と支給日がある場合
やよいの給与計算では、締切日と支給日を複数設定することはできません。事業所で複数の締切日と支給日がある場合は、締切日と支給日ごとに給与データを作成します。
前払いで給与を支給している場合
弥生給与では、締切日より支給日を後の日付として扱います。
そのため、当月末締め、当月25日払いで給与を支給している場合は、[締切日]に「末」、[支給日]に「25」を選択しても、当月末締め、翌月25日払いとして扱われます。この場合は、[締切日]と[支給日]で「末」を選択し、給与データ作成後、[支給日]を25日に変更します。翌月支払いで給与を支給している場合
弥生給与では、支給日を含む月を給与処理月度として扱います。1月31日締め、2月10日払いで給与を支給している場合は、2月度給与として扱われ、賃金台帳なども「2月度給与」に金額が集計されます。
「1月度給与」として扱う場合は、[締切日]と[支給日]で「末」を選択し、給与データ作成後、[支給日]を2月10日に変更します。ただし、[支給日]を変更した場合でも、算定基礎届などでは、ここで選択した[給与支給日]を含む月(給与処理月度)で集計されます。よって、算定基礎届や月額変更届などの社会保険料を実際の支給日基準で集計して作成することはできません。 - [時間の管理方法]から表示、入力、印刷で使用する時間の形式を選択し、[1か月平均所定労働日数(時間数)]と[1日(平均)所定労働時間数]に時間外手当や欠勤控除の計算で使用する日数と時間数を入力します。
正確な平均日数と時間数を入力したい場合は、給与データ作成後、弥生給与の給与カレンダーから計算することができます。
所定労働日数や時間数の設定(給与カレンダー) - 給与計算を行う従業員の支給形態にチェックを付けます。
- 健康保険と介護保険の加入状況を選択し、従業員と事業主の保険料負担率を入力します。
詳細は、年金事務所または健康保険組合にお問い合わせください。 - 厚生年金保険と厚生年金基金の加入状況を選択し、従業員と事業主の保険料負担率を入力します。
画面上の保険料負担率は一例です。詳細は、年金事務所または厚生年金基金にお問い合わせください。 - 雇用保険の加入状況と計算方法を選択します。
やよいの給与計算では、雇用保険を選択できる業種は1種類のみです。 - 従業員への給与・賞与の支給方法を選択します。
正社員と契約社員で給与・賞与の支給方法が異なる場合などは、一番多くの従業員が該当する支給方法を選択してください。従業員を新規に作成する場合、この設定が初期値になります。また、A銀行に100,000円を振り込んだ後、残額を現金で支給する従業員が多い場合などは、先に支給する方法(この場合は振込支給)を選択します。
給与データの作成後に、ここで設定した初期値を変更することはできません。 - 事業所が給与・賞与振込に使用する口座を設定します。
[銀行名]と[支店名]に全角10文字(半角20文字)以内で入力します。[銀行名]と[支店名]に入力すると、[フリガナ]が自動入力されます。必要に応じて、半角カタカナ20文字以内で修正します。
やよいの給与計算で従業員の給与(賞与)の振込元として設定できる事業所開設口座は1件のみです。 - 従業員への通勤費の支給方法を設定します。
正社員と契約社員で通勤費の支給方法が異なる場合などは、一番多くの従業員が該当する支給方法を選択してください。
給与データの作成後に、ここで設定した初期値を変更することはできません。 - 従業員の有給休暇の管理状況を選択します。
- 給与・賞与の差引支給額の端数について設定します。
[端数調整を行う]を選択した場合は、端数として扱う金額と調整方法を選択します。
- 給与・賞与計算で使用する明細項目を選択します。
明細項目の選択について
給与データ作成後、不要な明細項目を削除することができます。事業所で使用する可能性のある明細項目や類似する明細項目は、チェックを付けておくことをお勧めします。
- <弥生給与のみ>
[給与明細書]と[賞与明細書]の▼をクリックして、明細書を印刷する専用用紙の種類を選択します。
明細書を複数の用紙から選択できるのは弥生給与のみです。給与明細書または賞与明細書を汎用用紙に印刷する場合
給与明細書または賞与明細書をA4またはA5の汎用用紙に印刷する場合は、次のいずれかの用紙を選択し、給与データ作成後に、印刷レイアウトを設計します。(やよいの給与計算で対応する用紙は「弥生 336001」のみです)。
<A4の汎用用紙に印刷する場合>- 弥生334005、弥生334006、弥生334007、弥生336001
- ヒサゴGB153、ヒサゴGB1150
- 弥生334005、弥生334007、弥生336001
- ヒサゴGB1150
- 弥生会計に給与計算の仕訳を書き出す場合の明細項目と勘定科目の対比表を選択します。弥生会計の会計データが法人の場合は[法人用モデルを使用する]を、個人の場合は[個人用モデルを使用する]を選択します。弥生会計を使用していない場合は、そのままの状態で[次へ]をクリックします。
- 必要に応じて給与データの保存場所と名称を変更します。
保存場所を変更する場合は、[参照]をクリックします。
複数の給与担当者が使用する場合の保存場所
給与データの保存場所の初期値は、次のフォルダーに設定されています。
現在Windowsにログインしているユーザーの「ドキュメント(Documents)」フォルダー
※「ドキュメント(Documents)」フォルダー内のデータは、他のWindowsログインユーザーは使用できません。
複数の給与担当者で給与データを使用する場合は、共有可能なフォルダーを保存場所に指定してください。
給与データを複数の担当者で使用する場合 - 設定内容を確認して、[作成開始]をクリックします。
設定内容を基に給与データが作成されます。設定内容が間違っている場合は、[戻る]をクリックします。
- 給与データの作成が終了したら、[終了]をクリックします。
複数の事業所の給与データを作成する場合
[ファイル]メニューから[新規作成]をクリックして、上記の手順を繰り返します。処理を行う弥生給与(やよいの給与計算)のデータは、いつでも切り替えることができます。
給与データを開く- 複数の弥生給与(やよいの給与計算)のデータを同時に開くことはできません。
- データ間で従業員情報、明細項目の移動やコピーなどは一切行えません。
- 複数のデータの集計表を一括で集計することはできません。
- [事業所名]は、クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[事業所]をクリックして、[一般]タブで変更できます。