実地棚卸し 弥生会計 サポート情報

ID:ida25624
実地棚卸しとは、実際に倉庫や店舗にある商品の数を数えたり、保管状態を確認する作業をいいます。帳簿への記入漏れ、重複記帳があった場合や紛失、盗難などにより帳簿どおりの在庫があるとは限りません。実地棚卸しを行えば、実施した時点の正しい在庫の数量および評価額を確定させることができます。



決算では、当期のもうけを確定するために、当期に販売した売上原価(=当期に販売した商品の仕入高)を計上します。決算期に行う実地棚卸しは、その売上原価を計算するために必要な作業です。

<棚卸資産の評価方法>
同じ商品を仕入れても、仕入れた時期や仕入先の違いによって、商品の単価が異なることがあります。この結果、商品を売り上げたときの払い出し単価を決定するため、棚卸資産の評価方法を決定する必要があります。棚卸資産の評価方法は以下のとおりです。
評価方法 内容
個別法 個々の取得単価で計算する方法
先入先出法 先に仕入れた商品から販売して、最も新しく仕入れた商品が残っているとみなして、単価を計算する方法
総平均法 期首と当期の取得価額と数量から平均単価を計算する方法
移動平均法 商品を仕入れる都度、平均単価を計算する方法
最終仕入原価法 最後に仕入れた商品の取得単価で計算する方法
売価還元法 期末の在庫の売価に、その年の原価率をかけて原価に戻し、単価を計算する方法
(取扱品種のきわめて多い小売業などで適用される)

    <売上原価の算出例(最終仕入原価法の場合)>
  • ・期首商品棚卸高(期首の在庫) ジュース 2個 単価:50円
  • ・当期商品仕入高(1回目)    ジュース 5個 単価:50円
  • ・当期商品仕入高(2回目)    ジュース 2個 単価:60円
  • ・期末商品棚卸高(期末の在庫) ジュース 3個 単価:60円



弥生会計(やよいの青色申告)での決算整理仕訳の入力

決算整理仕訳は、[振替伝票]から入力します。

●仕訳例
商品の実地棚卸しを行った結果、次の内容が確認できたため決算整理仕訳を行った。
  • ・期首商品棚卸高:1,000,000円
  • ・期末商品棚卸高: 800,000円
借方 貸方 概要
期首商品棚卸高
1,000,000
商品
1,000,000
期首商品棚卸
商品
800,000
期末商品棚卸高
800,000
期末商品棚卸
<振替伝票での入力例>

帳簿の入力

<業務情報>
決算時の棚卸の仕訳は?

<関連リンク>
棚卸しとは?目的とやり方、勘定科目と仕訳方法

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