従業員が入社した場合は、次の事務手続きが必要です。
提出期日が短いものもありますので、すみやかに処理を行いましょう。
必要書類の回収
人事にかかる基本情報の回収
採用した従業員から人事にかかる基本的な情報を収集し、従業員台帳で管理します。
氏名、生年月日、住所などと併せて給与振込先の口座情報など、給与計算で使用する情報も回収しておきます。
従業員の登録(従業員の採用)
給与所得者の扶養控除等申告書の回収
採用した従業員に「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を記入してもらい、回収します。
この申告書の内容を基に毎月の給与から控除する所得税額が決定されるため、扶養親族の有無に関わらず、入社後最初の給与計算を行うまでに必ず提出してもらいます。
従業員の扶養親族等の設定
提出書類 | 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 ※弥生給与(やよいの給与計算)では翌年分の申告書を印刷することができます。 |
提出者 | 会社 |
提出先 | 最寄りの税務署 |
提出方法 | 専用用紙、電子申請 ※この申告書は本来、会社を経由して税務署長へ提出することになっていますが、税務署長から特に提出を求められたとき以外は、提出の必要はありません(会社が保管することになっています)。 |
提出期限 | 原則は、最初に給与を支払う日の前日までですが、従業員には用紙の配布後、早急に提出してもらいます。 |
添付書類 | - |
返却書類 | - |
前職での給与所得情報の回収
中途採用者で前職の給与所得がある場合には、前職での給与所得の源泉徴収票を回収します。
前職の給与所得の源泉徴収票は、年末調整で必要となるため忘れずに提出してもらいましょう。
※年内に前職などから給与の支払いを受けていた場合には、その給与や給与から徴収した所得税額を含めて年末調整を行う必要があります。
中途入社の従業員の「前職分」を登録したい
提出書類 | 前職での給与所得の源泉徴収票 |
提出者 | 従業員 |
提出先 | 会社 |
提出方法 | 源泉徴収票をそのまま手渡しなどで提出してもらいます。 |
提出期限 | 入社時または年末調整時期 |
添付書類 | - |
返却書類 | - |
届出の必要な手続き
以下の手続きは届出が必要です。
- 社会保険(健康保険・厚生年金保険)の加入の手続き
- 家族を被扶養者にするときの手続き
- 雇用保険被保険者資格取得手続き
- 住民税の手続き
詳細は、以下のページで確認してください。
届出の必要な手続き(入社時)
<業務情報>
年の途中入社者の前職の源泉徴収票は、年末調整後、本人へ返した方がよいでしょうか? 途中入社した従業員について、12月31日時点では給与を払っていないのですが、その従業員の年末調整をする必要はあるのでしょうか?<関連リンク>
社員が入社するときに必要な手続き従業員の社会保険料計算、給与天引きのタイミング。入社・退職時の注意点は?社労士が徹底解説