月45時間 / 月60時間超過の割増残業集計方法(割増残業集計機能) 弥生勤怠 Next サポート情報

ID:ida28852

1ヶ月の残業時間などのうち、基準値を超えた時間を割増残業に計上する方法を解説します。

60時間超過分の割増残業を集計(1段階割増)
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45時間 / 60時間超過分の割増残業をそれぞれ集計(2段階割増)
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労働基準法では、1ヶ月の残業時間に対して以下の割増が必要と定められています。

  • 残業時間が45時間以内:25%以上の割増率
  • 残業時間が45時間超過~60時間以内:25%を上回る割増率(努力義務)
  • 残業時間が60時間超過:50%以上の割増率

目次

月60時間超過の割増残業集計方法(1段階割増)

1ヶ月の残業時間などのうち、60時間超過分を「割増残業」として集計するための設定方法です。なお割増し開始時間には任意の数字を設定可能です。

設定方法

  • 設定 > その他 > オプション > 勤怠管理設定カテゴリ > 割増残業集計機能 にて「1段階の割増し残業を使用する」を選択して登録します。00028852_003
  • 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当雇用区分の [編集] > 月の時間外集計カテゴリ > 割増残業 を以下のように設定して登録します。00028852_004
    項目名説明
    割増し開始時間割増し開始時間を2桁以内の数字で入力します(「60」など)。1ヶ月の残業時間などがこの設定値を超過した分を「割増残業」として別集計します
    割増し対象項目割増し対象項目を選択します。

    平日残業 + 法定外休日残業(デフォルト)
    以下の集計項目が割増し対象となります。
    • 残業時間
    • 深夜残業時間
    • 法定外休日残業時間(※)
    • 法定外休日深夜残業時間(※)
    ※環境によっては表示されない場合があります。

    平日残業 + 法定外休日労働合計
    以下の集計項目が割増し対象となります。
    • 残業時間
    • 深夜残業時間
    • 法定外休日労働合計

    一部の環境では、上記2つの選択肢に加え、次の選択肢が表示される場合があります。これらの選択肢は、一度でも上記2つの選択肢を選択すると非表示になります。

    • 平日残業(深夜除く)
    • 平日残業
    • 平日残業(深夜除く)+法定外休日労働合計(深夜除く)
    割増し優先順位割増残業が発生した日に「残業(法定外休日残業)」と「深夜残業(法定外休日深夜残業)」の両方が計上されている場合に、どちらを優先的に割増残業とするかを選択します。集計例は後述の【補足1】をご参照ください。

    深夜残業(法定外休日深夜残業)から優先的に割増残業にする(デフォルト)
    平日と法定外休日の「深夜残業」から優先的に割増残業にします。

    残業(法定外休日残業)から優先的に割増残業にする
    平日と法定外休日の「残業」から優先的に割増残業にします。
  • 設定を過去の集計データにも反映させる場合は、勤怠データ再計算を実施します。 「勤怠データ再計算」の操作方法

集計確認方法

「割増し開始時間」を超過した時間が「割増残業」または「割増深夜残業」に別集計されます。
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項目名説明
割増残業割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間」を超過した時間が集計されます。ただし、深夜勤務時間に発生した時間は「深夜割増残業」に計上され、「割増残業」からは除外されます。
割増深夜残業割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間」を超過した時間のうち、深夜勤務時間に発生した時間が集計されます。
  • タイムカード画面内の[月の集計確認]ボタンから、集計手順の詳細を確認できます。詳細は「 月の集計の詳細確認方法(タイムカード) 」をご参照ください。
  • タイムカードカスタム画面に割増残業などの集計値を表示したい場合は、後述の【補足2】をご参照ください。

月45時間 / 月60時間超過の割増残業集計方法(2段階割増)

1ヶ月の残業時間のうち、45時間超過分を「割増残業」、60時間超過分を「割増残業2」として集計するための設定方法です。なお割増し開始時間には任意の数字を設定可能です。

設定方法

  • 設定 > その他 > オプション > 勤怠管理設定カテゴリ > 割増残業集計機能 にて「2段階の割増し残業を使用する」を選択して登録します。00028852_006
  • 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当雇用区分の [編集] > 月の時間外集計カテゴリ > 割増残業 を以下のように設定して登録します。00028852_007
    項目名説明
    割増し開始時間割増残業
    割増し開始時間を2桁以内の数字で入力します(「45」など)。1ヶ月の残業時間や法定外残業時間がこの設定値を超過し、かつ割増残業2に至るまでの時間を「割増残業」として別集計します

    割増残業2
    割増し開始時間を2桁以内の数字で入力します(「60」など)。1ヶ月の残業時間や法定外残業時間がこの設定値を超過した分を「割増残業2」として別集計します

    ※一部の雇用区分のみ1段階割増にしたい場合は、「割増残業」を設定し、「割増残業2」は空欄にします。
    割増し対象項目割増し対象項目を選択します。

    平日残業 + 法定外休日残業(デフォルト)
    以下の集計項目が割増し対象となります。
    • 残業時間
    • 深夜残業時間
    • 法定外休日残業時間(※)
    • 法定外休日深夜残業時間(※)
    ※環境によっては表示されない場合があります。

    平日残業 + 法定外休日労働合計
    以下の集計項目が割増し対象となります。
    • 残業時間
    • 深夜残業時間
    • 法定外休日労働合計

    一部の環境では、上記2つの選択肢に加え、次の選択肢が表示される場合があります。これらの選択肢は、一度でも上記2つの選択肢を選択すると非表示になります。

    • 平日残業(深夜除く)
    • 平日残業
    • 平日残業(深夜除く)+法定外休日労働合計(深夜除く)
    割増し優先順位割増残業が発生した日に「残業(法定外休日残業)」と「深夜残業(法定外休日深夜残業)」の両方が計上されている場合に、どちらを優先的に割増残業とするかを選択します。集計例は後述の【補足1】をご参照ください。

    深夜残業(法定外休日深夜残業)から優先的に割増残業にする(デフォルト)
    平日と法定外休日の「深夜残業」から優先的に割増残業にします。

    残業(法定外休日残業)から優先的に割増残業にする
    平日と法定外休日の「残業」から優先的に割増残業にします。
  • 設定を過去の集計データにも反映させる場合は、勤怠データ再計算を実施します。 「勤怠データ再計算」の操作方法

集計確認方法

「割増し開始時間:割増残業」を超過し、「割増し開始時間:割増残業2」に至るまでの時間が「割増残業」または「割増深夜残業」に別集計されます。
「割増し開始時間:割増残業2」の設定値を超過した時間が「割増残業2」または「割増深夜残業2」に別集計されます。
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項目名説明
割増残業割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間:割増残業」を超過し、「割増し開始時間:割増残業2」に至るまでの時間が集計されます。ただし、深夜勤務時間に発生した労働時間は「深夜割増残業」に計上され、「割増残業」からは除外されます。
割増深夜残業割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間:割増残業」を超過し、「割増し開始時間:割増残業2」に至るまでの時間のうち、深夜勤務時間に発生した時間が集計されます。
割増残業2割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間:割増残業2」を超過した時間が集計されます。ただし、深夜勤務時間に発生した時間は「深夜割増残業2」に計上され、「割増残業2」からは除外されます。
割増深夜残業2割増し対象項目の合計値が「割増し開始時間:割増残業2」を超過した時間のうち、深夜勤務時間に発生した時間が集計されます。
  • タイムカード画面内の[月の集計確認]ボタンから、集計手順の詳細を確認できます。詳細は「 月の集計の詳細確認方法(タイムカード) 」をご参照ください。
  • タイムカードカスタム画面に割増残業などの集計値を表示したい場合は、後述の【補足2】をご参照ください。

【補足1】割増し優先順位の集計例

例えば、以下の状態で1日に残業を1時間、深夜残業を1時間行った場合

  • 割増し開始時間を60時間で設定
  • 月の残業時間累計は59時間まで到達

「深夜残業(法定外休日深夜残業)から優先的に割増残業にする(デフォルト)」の場合
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月の残業時間累計が59時間まで到達しているので、残業1時間、深夜残業1時間の計2時間のうち、1時間が割増し対象となります。深夜残業(法定外休日深夜残業)を優先的に割増しとする設定なので、深夜残業1時間が割増しとなります。

「残業(法定外休日残業)から優先的に割増残業にする」の場合
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月の残業時間累計が59時間まで到達しているので、残業1時間、深夜残業1時間の計2時間のうち、1時間が割増し対象となります。残業(法定外休日残業)を優先的に割増しとする設定なので、残業1時間が割増しとなります。

【補足2】タイムカードカスタム画面での集計確認方法

割増残業時間などをタイムカードカスタム画面に表示したい場合は、カスタムデータ設定にて、月別データ項目をそれぞれ作成してください。この際、「追加する項目の選択」では以下の項目を選択してください。
※作成方法の詳細は「 集計項目のカスタマイズ方法(カスタムデータ項目設定) 」をご参照ください。

  • 割増残業
    「+ 割増残業時間1」を設定
  • 割増深夜残業
    「+ 割増深夜残業時間1」を設定
  • 割増残業2
    「+ 割増残業時間2」を設定
  • 割増深夜残業2
    「+ 割増深夜残業2」を設定

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