「雇用保険被保険者資格喪失届(期間等証明票交付あり)(令和2年11月以降手続き)」の申請方法について、ご説明します。
本帳票は離職票の交付ができません。離職票の交付を希望する場合は、「雇用保険被保険者資格喪失届(離職票交付あり)(令和3年3月以降手続き)」から申請をおこなってください。
【電子申請】雇用保険被保険者資格喪失届(離職票交付あり)
目次
- 対象帳票の選択
- 申請内容の入力
雇用保険被保険者資格喪失届
雇用保険被保険者期間等証明書 - 【補足】「文字置換マスタ」機能
対象帳票の選択
- [帳票](①)をクリックし、検索窓(②)に帳票名または帳票名の一部を入力し[検索]をクリックします。または、[退職]をクリックします。
- 「雇用保険被保険者資格喪失届(期間等証明票交付あり)」をクリックします。
- 「対象従業員氏名」(①)を選択し、[次へ](②)をクリックします。
対象従業員氏名欄に従業員が表示されていない場合、下記の可能性が考えられます。
- [台帳管理]に従業員の登録がない場合
まずは、[台帳管理]に従業員情報を登録する必要があります。
「従業員登録がまだの場合はコチラ」をクリックしご登録ください。 - [台帳管理]に退職年月日の登録がある場合
退職年月日の登録がある場合、退職者として取り扱われます。
「退職者を表示する」にチェック、[検索]をクリックすると退職者が表示されます。
- [台帳管理]に従業員の登録がない場合
申請内容の入力
本帳票は、1ページ目に「雇用保険被保険者資格喪失届」、2ページ目に「雇用保険被保険者期間等証明書」と、2枚まとめて申請ができます。
各ページ、申請内容の入力についてご説明します。
雇用保険被保険者資格喪失届
被保険者
被保険者欄へ引用されている内容を確認、必要に応じて修正します。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
項目名 | 説明 |
被保険者番号 | 従業員台帳の労働保険カテゴリ内の「被保険者番号」を引用します。 |
事業所番号 | 「企業設定」を引用します。 |
喪失原因 | 資格を喪失する理由について、該当する番号をプルダウンから選択します。 ※[?]をクリックすると、「喪失理由」についての詳細を確認できます。 |
1週間の所定労働時間 | 喪失届後の時間ではなく、喪失届以前の時間を入力します。 ※時間は20以上である必要があります。 |
新氏名 | 本帳票を提出時の氏名と、雇用保険被保険者証に記載されている氏名と異なる場合に、新しい氏名を入力します。変更がない場合は、空欄にします。 ※氏名変更がある場合は、「被保険者氏名」欄に変更前の氏名、「氏名変更年月日」欄に氏名変更をした年月日を入力します。 |
- 「新氏名」「新氏名(カナ)」の入力文字数について
新氏名:(姓)・(名)合わせて最大20文字(スペースを含む)
新氏名(カナ):(姓カナ)・(名カナ)合わせて最大30文字(スペースを含む)
※新氏名(カナ)の(姓カナ)と(名カナ)は、それぞれ最大20文字まで入力できます。※(姓)と(名)の間にスペース(1文字)が自動で設定されます。 - 「被保険者氏名」「被保険者氏名(カナ)」の入力文字数について
被保険者氏名:(姓)・(名)合わせて最大20文字(スペースを含む)
被保険者氏名(カナ):(姓カナ)・(名カナ)合わせて最大20文字(スペースを含む)
※(姓)と(名)の間にスペース(1文字)が自動で設定されます。
外国人
被保険者が外国人の場合のみ、各項目を入力します。
「氏名(ローマ字)」項目について
- 最大40文字まで入力できます。
※スペースも文字数のカウントに含まれます。 - 半角 / 大文字でご入力ください。
※全角 / 小文字で入力した文字は、自動で半角 / 大文字に変換されます。
届出年月日・公共職業安定所
届出年月日および公共職業安定所の内容を確認、必要に応じて修正します。
事業主
事業主の情報は、「企業設定」の情報を引用しています。
引用されていない項目または修正が必要な場合は、編集をおこなってください。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
事業所欄などへ引用する内容を[他事業所管理]に登録している情報へ変更する場合は、[企業情報をセット]をクリックします。
※入力フォーム部分が黄色の項目は、[企業情報をセット]で選択した情報を引用しています。
現在引用されている内容で問題なければ、次の操作へお進みください。
その他設定
画面に沿って必要な内容を設定します。
各項目の詳細は下記の表をご参照ください。
[内容を確認する]>[次へ]をクリックします。
項目名 | 詳細 |
その他設定 | ▼従業員台帳更新 「する」にチェックすると、本手続き画面で入力した内容を従業員台帳へ更新することができます。更新対象項目については、下記【対象項目】をご確認ください。更新対象の項目については、システム画面からも確認できます。「従業員台帳更新」項目の「※」や「?」をご確認ください。 【対象項目】 「退職年月日」「離職等年月日」「喪失原因」「補充採用予定の有無」「被保険者でなくなったことの原因」「加入区分」「氏名」「氏名(カナ)」 【新氏名入力時「旧氏名」「旧氏名(カナ)」】 |
雇用保険被保険者期間等証明書
被保険者
被保険者の情報を確認し、必要に応じて修正します。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
- 被保険者番号
従業員台帳の労働保険カテゴリ「被保険者番号」情報を引用します。
「氏名」「氏名(カナ)」の入力文字数について
氏名:(姓)・(名)合わせて最大30文字(スペースを含む)
氏名(カナ):(姓カナ)・(名カナ)合わせて最大30文字(スペースを含む)
※(姓)と(名)の間にスペース(1文字)が自動で設定されます。
事業所・事業主
事業所・事業主の情報は、「企業設定」の情報を引用しています。
引用されていない項目または修正が必要な場合は、編集をおこなってください。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
事業所欄などへ引用する内容を[他事業所管理]に登録している情報へ変更する場合は、[企業情報をセット]をクリックします。
※入力フォーム部分が黄色の項目は、[企業情報をセット]で選択した情報を引用しています。
現在引用されている内容で問題なければ、次の操作へお進みください。
離職の日以前の賃金支払状況等
離職の日以前の賃金支払状況等の各項目を、手入力または[対象期間をセット]で設定します。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
[対象期間をセット]をクリックすると、「勤怠データ」および「給与データ」に登録された情報を引用します。
※[?]をクリックすると、離職の日以前の賃金支払状況等の記載についての詳細を確認できます。
「対象期間をセット」ウィンドウにて、「資格取得年月日」「離職年月日」「表示月数」「賃金締切日」を入力、従業員の「支給形態」を選択し[登録]をクリックすると、各項目欄に期間および日数が入ります。
基礎日数の算出方法について
「支給形態」と「勤怠データ」および「給与データ」で登録された日数を使用して、基礎日数を算出します。
各選択肢の詳細は下記の表をご参照ください。
支給形態 | 算出方法 |
完全月給制 | 「暦日数」各期間の暦日数を算出します。 |
日給月給制 (勤務を要しない日も基本給の対象) | 「暦日数ー欠勤日数」 各期間の暦日数から、欠勤日数を差引いた日数を算出します。 |
日給月給制 (勤務を要しない日は基本給の対象外) | 「出勤日数(休日出勤含む)」 上記に「有休日数」を含んで算出します。 |
日給制、時給制 | 「出勤日数(休日出勤含む)」 上記に「有休日数」を含んで算出します。 |
賃金額を入力または、[対象期間をセット]で設定をします。
※給与データを登録をしている場合のみ、[対象期間をセット]で賃金情報を引用することができます。
「対象期間をセット」ウィンドウにて、「離職月に該当する給与データの年月」を入力し、[登録]をクリックすると、「給与データ」に登録している賃金情報を引用します。
(A)欄 | 給与データの場合:基本給(月給)、手当(通勤手当や家族手当など)を引用します。 手入力の場合:月給者の場合に、時間外手当を含めた賃金額を入力します。 |
(B)欄 | 給与データの場合:給与データの基本給(日給)、基本給(時給)を引用します。 手入力の場合:日または時間によって支払われる賃金額を入力します。 ※日給者や時給者の場合でも、一定期間を単位として支払われる手当(通勤手当や家族手当など)はすべて(A)欄に引用または入力します。 |
計 欄 | (A)欄、(B)欄の合計額を算出または入力します。 |
「給与データ」の設定方法については、下記関連記事をご参照ください。
「給与データ」取込方法 締め日ベースの設定方法
1年以上の賃金月額を入力する場合は、[追加する]をクリックします。
※最大24ヵ月分まで入力が可能です。
その他設定
画面に沿って必要な内容を設定します。項目の詳細は下記の表をご参照ください。
[内容を確認する]>[次へ]をクリックします。
項目名 | 詳細 |
その他設定 | ▼従業員台帳更新 「する」にチェックすると、本手続き画面で入力した内容を従業員台帳へ更新することができます。更新対象項目については、下記【対象項目】をご確認ください。更新対象の項目については、システム画面からも確認できます。「従業員台帳更新」項目の「※」や「?」をご確認ください。 【対象項目】 「加入区分」「被保険者番号」「退職年月日」「離職等年月日」 |
基本情報入力
画面に沿って必要な内容を入力します。
左側に「*」がついている項目は必須入力です。
[連絡先情報セット]をクリックすると、「企業設定」に登録している連絡先情報を引用します。
「住所(カナ)」では、アルファベットを使用することはできません。カタカナ等に置き換えてください。(例:5F→5カイ、Fビル→エフビル)
[内容を確認する]>[次へ]をクリックします。
提出情報入力
電子申請時に利用する、(電子)証明書や提出先の情報等を設定します。
[申請する]をクリックすると、電子申請は完了です。
疎明書を作成する場合は、「事業主の疎明書を作成する」にチェックを入れると、疎明書作成に必要な入力欄が表示されます。
「添付書類」について
本手続きで添付できるファイル形式は、「Word形式」「一太郎形式」「Excel形式」「PDF形式」「JPEG形式」です。
システム上でご案内している「アップロード可能ファイル」については、あくまでも弥生労務 Nextにアップロードできるファイル形式です。公共職業安定所への電子申請など、e-Gov経由で電子申請をおこなう場合、手続きごとに添付できるファイル形式が異なりますので、ご注意ください。
申請手続の詳細については、下記厚生労働省のHPをご参照ください。
雇用保険の手続きについて|厚生労働省HP
【補足】「文字置換マスタ」機能
「髙」や「﨑」など、電子申請時には一部利用できない文字があり、[文字置換マスタ]に登録しておくことで電子申請時、文字を自動で利用できる文字に置換してくれる機能があります。
[文字置換マスタ]には事前にいくつかの漢字が登録されており、利用できない文字が申請データに含まれる場合、[申請する]ボタンクリック後に、下記画面が表示されます。
置換された文字は「使用できない文字について.pdf」をクリックすると確認でき、本ファイルは自動で添付されます。確認後、問題なければ再度[申請する]をクリックします。