弥生販売 26で電債の入力区分、支払区分として「電子記録債権」「電子記録債務」を使用できるようになりました。
弥生販売 25以前で入力区分(支払区分)に電債(でんさい)を追加して使用していた場合、新しい入金区分(支払区分)へ変更することができます。
「電債」の入金区分(支払区分)を使用した場合にできることは、「電子記録債権」「電子記録債務」を使用することでできることを確認してください。
※支払区分、電子記録債務は弥生販売 スタンダードにはありません。
弥生販売のバージョンを確認する方法
弥生販売の[ヘルプ]メニューの[バージョン情報]をクリックして確認します。
弥生販売のバージョンアップを行う場合は、以下を参照してください。
弥生販売 26へバージョンアップしたい
「電子記録債権」「電子記録債務」とは
電子記録債権とは、電債のうち受け取ったものを指します。入金伝票で使用します。
電子記録債務とは、電債のうち支払うものを指します。出金伝票で使用します。
「電子記録債権」「電子記録債務」を使用することでできること
- 請求明細書/支払明細書の明細部に「電債」として「電子記録債権」「電子記録債務」を出力できる
- 受取電債一覧表/支払電債一覧表で電債の一覧を確認できる
- 各種レポートで「電債」を集計できる
- 仕訳作成で勘定科目「電子記録債権」「電子記録債務」で仕訳を作成できる
電債に切り替える方法
台帳の設定
弥生販売 26では「電債」に「電子記録債権」「電子記録債務」が登録されており、使用できる状態になっています。
「電子記録債権」「電子記録債務」への切り替えタイミングは社内で検討のうえ行ってください。
今まで使用していた区分を今後使用しないようにするには、区分名称に「使用不可」と追記しておくなどして、誤って使用しないようにする方法を提案します。
区分名称を変更する場合は、旧区分名で請求明細書(支払明細書)を出力する必要がなくなったタイミングで行ってください。
入金区分(支払区分)の確認方法
ここでは例として、入金区分の「電子記録債権」を確認する方法を説明します。
支払区分の「電子記録債務」を確認する場合は、読み替えて操作を行ってください。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[入金区分]をクリックします。
- [入金分類]をクリックして、[電債]をクリックします。「電子記録債権」が表示されます。
今まで使用していた区分名称を変更する場合、内訳名をクリックして文字を入力します。
例)「でんさい」→「でんさい(使用不可)」
得意先台帳(仕入先台帳)の設定変更
得意先台帳(仕入先台帳)の回収方法(支払方法)を変更します。
得意先台帳(仕入先台帳)の設定を変更しなくても、入金伝票(出金伝票) に電債項目の入力を行うことができます。
時間に余裕があるタイミングで操作を行ってください。
得意先台帳(仕入先台帳)の設定を変更するには、以下のいずれかの方法で行います。
得意先台帳(仕入先台帳)で入金区分(支払区分)を変更する
ここでは例として、得意先台帳の入金区分を変更する方法を説明します。仕入先台帳を変更する場合は読み替えて操作を行ってください。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[得意先]をクリックします。
- [回収方法]をクリックして変更します。「サイト」には手形で使用していた「手形サイト」が表示されています。必要に応じて変更してください。
得意先リスト(仕入先リスト)で入金区分(支払区分)を変更する
ここでは例として、得意先リストの入金区分を変更する方法を説明します。仕入先リストを変更する場合は読み替えて操作を行ってください。
- [台帳]メニューの[得意先リスト]をクリックします。
- 得意先リストをスクロールして、[回収方法]をクリックして変更します。「サイト」には手形で使用していた「手形サイト」が表示されています。必要に応じて変更してください。
台帳をExcelファイルへ書き出し、修正した内容を既存の台帳へインポートする
弥生販売の台帳をExcelファイルへ書き出し、修正した内容を既存の台帳へインポートすることで台帳の内容を一括で変更できます。
Excel書き出しを利用して、修正内容をインポートする手順は以下のコンテンツを参考に操作を行ってください。
台帳の内容を一括で変更したい
伝票入力
入金伝票(出金伝票)の入力時に、「電子記録債権」「電子記録債務」を使用して入力します。
「期日」には手形で使用していた「手形期日」が、得意先台帳(仕入先台帳)の設定によって表示されます。
請求明細書(支払明細書)では、「電債」「電子記録債権」と表示します。
各種レポートの確認
各種レポートでは、入金分類「電債」を集計できるようになっています。
また、受取電債一覧表、支払電債一覧表では、電債の一覧を確認できます。
仕訳作成
弥生販売で仕訳作成を行っている場合、以下を確認してください。
「電子記録債権」「電子記録債務」の仕訳を作成する
「電子記録債権」「電子記録債務」で入力した入金伝票、出金伝票を仕訳作成すると、勘定科目「電子記録債権」「電子記録債務」を使用した仕訳を作成します。
弥生会計(やよいの青色申告)で仕訳を取り込む際に勘定科目マッチングリストが表示された場合は、以下のどちらかの操作を行ってください。
- 勘定科目を追加する場合は、[方法]で「作成」を選択して、[追加先区分]で登録する科目区分を選択します。
- 取り込み勘定科目名を既に登録されている勘定科目名に変換する場合は、[方法]で「変換」を選択して、[変換勘定科目]で変更する勘定科目を選択します。
[マッチングリスト]画面が表示された場合
弥生会計で法人データを使用し、決算書を作成している場合
勘定科目マッチングリストで勘定科目を追加した場合、以下の操作を行い決算書項目を設定してください。
- 弥生会計の[導入]カテゴリから[科目設定]をクリックします。
- 勘定科目マッチングリストで作成した勘定科目の[決算書項目]の「指定なし」をクリックして、決算書項目を選択します。
決算書項目を新たに作成する場合の手順は以下を確認してください。
決算書項目の設定
「電子記録債権」「電子記録債務」の仕訳を作成しない
弥生販売で電債仕訳を作成しない場合、以下の設定を行います。
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[弥生会計へ仕訳転送]をクリックします。
- [仕訳作成]画面の[条件設定]をクリックします。
- [電債仕訳を出力する]のチェックを外し、[OK]をクリックします。