弥生販売では、以下の画面から発行する帳票で適格請求書等保存方式(インボイス制度)に則った様式を出力できます。
出力する画面 | 出力帳票 |
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※支払明細書、支払書発行は、弥生販売 スタンダードにはありません。
適格請求書(インボイス)では、消費税の計算方法や発行可能な帳票が決まっています。
対応する帳票が決まっていない場合は、以下を確認してから本コンテンツの操作を行ってください。
弥生販売でインボイス制度に対応するための事前準備と日常運用
登録番号を入力する
適格請求書(インボイス)として帳票を発行するには、弥生販売に登録番号の登録を行います。
[基本情報]に登録した登録番号は、自社情報として帳票に出力することができます。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[基本情報]をクリックします。[基本情報]画面が表示されます。
- 登録番号を入力します。先頭が「T」、2桁目以降は数字13桁で入力します。
支払明細書に仕入先の登録番号を出力する場合
支払明細書に仕入先の登録番号を出力するには、仕入先台帳に仕入先の登録番号を入力します。
仕入先台帳または仕入先リストで登録番号の入力を行ってください。
登録番号と適格請求書等保存方式に必要な項目が表示されているか確認する
適格請求書等保存方式でプレビューを確認して、適格請求書(インボイス)に必要な項目が表示されているか確認します。
帳票を発行する画面ごとに説明します。
請求明細書
締め請求の請求書を発行する場合を例に説明します。都度請求の請求書を発行する場合は読み替えて操作を行ってください。
以下の場合は、それぞれ設定を行ってください。
- 請求明細書と請求書発行の画面でそれぞれ請求書の発行している
- 請求書のPDF送信と印刷の両方で請求書を発行している
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリの[請求明細書の確認]をクリックします。 [請求明細書]画面が表示されます。
- [集計単位][請求先][締日]を指定して、[集計]をクリックします。
都度請求分の請求明細書を集計する場合は、[都度履歴表示]から発行対象を選択してください。 - [印刷]または[送信]をクリックします。[印刷]または[送信]画面が表示されます。
- [書式]で出力したい請求明細書の書式を選択します。※複数の書式を使用している場合は、それぞれ確認を行います。
- [書式の設定]をクリックします。[書式の設定]画面が表示されます。
- [請求明細書印刷条件]タブから「適格請求書等保存方式で印刷する」にチェックを付け、[OK]をクリックします。
- [印刷プレビュー]または[プレビュー]をクリックして、登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されているか確認します。
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されていない場合は、プレビューが適格請求書等保存方式で表示されていない場合を確認してください。
- 税率ごとに合計した売上金額は、請求明細書の[今回御買上額]を税抜額で出力するか税込額で出力するかによって、「税抜額」または「税込額」と表示されます。
- 請求明細書が複数に渡る場合、税率ごとに合計した売上金額は最終ページに表示されます。
請求書発行
締め請求の請求書を発行する場合を例に説明します。都度請求の請求書を発行する場合は読み替えて操作を行ってください。
以下の場合は、それぞれ設定を行ってください。
- 請求明細書と請求書発行の画面でそれぞれ請求書の発行している
- 請求書のPDF送信と印刷の両方で請求書を発行している
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリから[請求書の発行]をクリックします。
- [集計単位][締日]を指定して、[集計]をクリックします。
- [印刷]または[PDF送信]をクリックします。[印刷]または[送信]画面が表示されます。
- [書式]で出力したい請求明細書の書式を選択します。※複数の書式を使用している場合は、それぞれ確認を行います。
- [書式の設定]をクリックします。[書式の設定]画面が表示されます。
- [請求明細書印刷条件]タブから「適格請求書等保存方式で印刷する」にチェックを付け、[OK]をクリックします。
- [印刷プレビュー]または[プレビュー]をクリックして、登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されているか確認します。
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されていない場合は、プレビューが適格請求書等保存方式で表示されていない場合を確認してください。
- 税率ごとに合計した売上金額は、請求明細書の[今回御買上額]を税抜額で出力するか税込額で出力するかによって、「税抜額」または「税込額」と表示されます。
- 請求明細書が複数に渡る場合、税率ごとに合計した売上金額は最終ページに表示されます。
売上伝票
[売上伝票]画面から発行する納品書や請求書で適格請求書等保存方式で発行する場合に以下の確認を行ってください。
[売上伝票]画面から発行する納品書や請求書に登録番号を出力したくない場合は、登録番号を出力しない方法を確認してください。
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリの[得意先への売上]をクリックします。[売上伝票]画面が表示されます。
- [参照]をクリックして、売上伝票を1件選択し[ズーム]をクリックします。
- [印刷]または[PDF送信]をクリックします。[印刷]または[送信]画面が表示されます。
- [書式]で出力したい売上伝票の書式を選択します。※複数の書式を使用している場合は、それぞれ確認を行います。
- [書式の設定]をクリックします。[書式の設定]画面が表示されます。
- [売上伝票印刷条件]タブから「適格請求書等保存方式で印刷する」にチェックを付け、[OK]をクリックします。
- [印刷プレビュー]または[プレビュー]をクリックして、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されているか確認します。
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されていない場合は、プレビューが適格請求書等保存方式で表示されていない場合を確認してください。
- 税率ごとに合計した売上金額は、売上伝票の税転嫁によって出力される内容が異なります。
例では税転嫁「外税/伝票計」を使用した売上伝票であるため、【税抜額】と【消費税額】が表示されています。 - 売上伝票が複数に渡る場合、税率ごとに合計した売上金額は最終ページに表示されます。
- 税率ごとに合計した売上金額は、売上伝票の税転嫁によって出力される内容が異なります。
見積書
見積書を適格請求書等保存方式で発行する場合に以下の確認を行ってください。
見積書に登録番号を出力したくない場合は、登録番号を出力しない方法を確認してください。
見積書で消費税額を計算するには、以下の税転嫁を使用する必要があります。
- 外税/伝票計
- 内税/総額
締め請求の請求明細書で適格請求書(インボイス)を発行する場合、売上伝票で上記の税転嫁を使用できません。売上伝票の税転嫁は以下のうち、いずれか1種類で登録します。
なお、外税の場合、「外税/請求時調整」の使用をお勧めします。
- 外税/請求時調整(おすすめ)
- 外税/請求時
- 内税/請求時
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリの[見積書の作成]をクリックします。 [見積書]画面が表示されます。
- [参照]をクリックして、見積書を1件選択し[ズーム]をクリックします。
- [印刷]または[PDF送信]をクリックします。[印刷]または[送信]画面が表示されます。
- [書式]で出力したい見積書の書式を選択します。※複数の書式を使用している場合は、それぞれ確認を行います。
- [書式の設定]をクリックします。[書式の設定]画面が表示されます。
- [見積書印刷条件]タブから「適格請求書等保存方式で印刷する」にチェックを付け、[OK]をクリックします。
- [印刷プレビュー]または[プレビュー]をクリックして、課税区分、税率ごとに合計した見積金額が表示されているか確認します。
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されていない場合は、プレビューが適格請求書等保存方式で表示されていない場合を確認してください。- 税率ごとに合計した見積金額は、見積書の税転嫁によって出力される内容が異なります。
例では税転嫁「外税/伝票計」を使用した見積書であるため、【税抜額】と【消費税額】が表示されています。
税転嫁によっては、見積書では消費税が計算されないことや、税込金額のみが表示されることがあります。 - 見積書が複数に渡る場合、税率ごとに合計した見積金額は最終ページに表示されます。
- 税率ごとに合計した見積金額は、見積書の税転嫁によって出力される内容が異なります。
支払書発行(支払明細書)
支払明細書を適格請求書等保存方式で発行する場合に以下の確認を行ってください。
[支払書発行]画面で発行する場合の手順を例に説明します。[支払明細書]で発行される場合は、読み替えて操作を行ってください。
PDF送信と印刷の両方で支払書(支払明細書)を発行している場合は、それぞれで設定してください。
支払明細書を適格請求書(インボイス)として発行する場合、仕入伝票で使用できる税転嫁は以下のうちいずれか1種類で登録します。
なお、外税の場合、「外税/払締時調整」の使用をお勧めします。
- 外税/払締時調整(おすすめ)
- 外税/払締時
- 内税/払締時
- クイックナビゲータの[仕入]カテゴリの[支払書の発行]をクリックします。 [支払書発行]画面が表示されます。
- [締グループ][締日]を指定して、[集計]をクリックします。
- [印刷]または[PDF送信]をクリックします。[印刷]または[送信]画面が表示されます。
- ([送信]の場合のみ)[書式]で出力したい支払明細書の書式を選択します。
- [書式の設定]をクリックします。[書式の設定]画面が表示されます。
- [支払明細書印刷条件]タブから「適格請求書等保存方式で印刷する」にチェックを付け、[OK]をクリックします。
- [印刷プレビュー]または[プレビュー]をクリックして、仕入先の登録番号、課税区分、税率ごとに合計した仕入金額が表示されているか確認します。
支払明細書が複数に渡る場合、税率ごとに合計した仕入金額は最終ページに表示されます。
プレビューが適格請求書等保存方式で表示されていない場合
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が表示されていない場合は、帳票レイアウタの編集を行い自社用のオリジナル帳票を使用していると考えられます。
以下の対処方法を確認してください。
登録番号のみ不足している
出力帳票の[書式]名によって対処方法が異なります。
<出力帳票の印刷・送信画面の[書式]に(販売 11 形式)と記載されている場合>
[帳票自社名設定]に登録番号を入力して、プレビューを確認します。
印刷する帳票ごとのタブを開き、空きスペースに登録番号を入力します。
帳票自社名の設定
空きスペースがない場合や、[帳票自社名設定]に登録番号を入力しても帳票に反映されない場合は、登録番号を帳票レイアウタで配置します。
帳票レイアウタで請求明細書に登録番号を追加する編集操作のイメージは動画で確認できます。
配置する項目は帳票の種類ごとに異なります。登録番号、課税区分が不足しているを参考にして操作を行ってください。
<出力帳票の印刷・送信画面の[書式]に(販売 11 形式)と記載されていない場合>
帳票レイアウタで使用している帳票の編集画面を開き、レイアウトの編集を行います。
帳票レイアウタの操作手順
[表題部/合計部]の[適格請求書等保存方式]にある「登録番号タイトル」「登録番号」を配置します。
- 「登録番号タイトル」:「登録番号」という文字を表示します。
- 「登録番号」:登録番号を表示します。
請求明細書のレイアウト編集操作は動画で確認できます。
登録番号、課税区分が不足している
出力帳票の[書式]名によって対処方法が異なります。
<出力帳票の印刷・送信画面の[書式]に(販売 11 形式)と記載されている場合>
帳票レイアウタで帳票ごとにレイアウト編集を行います。
ここでは、帳票に登録番号、課税区分を追加する方法を記載していますが、操作の難易度が高いため、登録番号、課税区分が表示されている初期レイアウトから作り直すことをお勧めします。
初期レイアウトから作り直す場合は、以下を参照にしてレイアウト編集を行ってください。
帳票レイアウタの操作手順
帳票レイアウタを開き、(販売11形式)と記載された書式の操作方法の中から、「既存で用意されている項目の配置」の操作方法で、登録番号、課税区分を配置します。
各項目の配置場所は、帳票レイアウタで文字の色が黒い帳票(レイアウト編集を行っていない帳票)を開いて確認してください。
帳票レイアウタの操作手順
帳票種別ごとの追加項目
帳票種別 | 配置するデータ項目 |
請求明細書 | H058:登録番号タイトル H059:登録番号 M017:課税区分1 |
売上伝票(一段組) | H100:登録番号タイトル H101:登録番号 M022:課税区分 |
売上伝票(二段組) | H100:登録番号タイトル H101:登録番号 M022:課税区分 H102:登録番号タイトル(二段目) H103:登録番号(二段目) M040:課税区分(二段目) |
売上伝票(三段組) | H100:登録番号タイトル H101:登録番号 M022:課税区分 H102:登録番号タイトル(二段目) H103:登録番号(二段目) M040:課税区分(二段目) H104:登録番号タイトル(三段目) H105:登録番号(三段目) M058:課税区分(三段目) |
[課税区分]は明細行の1行目にあたる場所へ配置した後、以下の手順で繰り返しを行います。
- 配置した[課税区分]をクリックし、[ツール]メニューの[繰返し]をクリックします。
- [繰返し数入力]ダイアログに明細行数が正しく表示されていることを確認し、[実行]をクリックします。
- [課税区分]が複数作成されます。[課税区分]を各行にバランスよく配置します。
帳票レイアウタで請求明細書に登録番号を追加する編集操作のイメージは動画で確認できます。
弥生販売 プロフェッショナル 2ユーザー/5ユーザー、ネットワークをご利用の場合
(販売 11 形式)と記載されている書式のレイアウト編集は、操作を行ったコンピューターのみに反映します。
1台で操作を行った後、他のコンピューターに反映させる操作を行ってください。
帳票レイアウトデータを移行する方法
<出力帳票の印刷・送信画面の[書式]に(販売 11 形式)と記載されていない場合>
帳票レイアウタで使用している帳票の編集画面を開き、レイアウトの編集を行います。
帳票レイアウタの操作手順
追加項目は以下のとおりです。
各項目の配置場所は文字の色が黒い帳票(レイアウト編集を行っていない帳票)を開いて確認してください。
[表題部/合計部]の[適格請求書等保存方式]にある「登録番号タイトル」「登録番号」を配置します。
- 「登録番号タイトル」:「登録番号」という文字を表示します。
- 「登録番号」:登録番号を表示します。
[明細部]にある「課税区分」を配置します。 - [課税区分]:売上伝票の[課税区分](消費税率)を表示します。
※売上伝票の場合、[課税区分]は上下段それぞれに配置します。
帳票レイアウタで請求明細書に登録番号を追加する編集操作のイメージは動画で確認できます。
登録番号、課税区分、税率ごとに合計した売上金額が不足している
税率ごとに合計した売上金額が不足している場合、レイアウト編集の操作の難易度が非常に高く、編集操作に時間がかかることが想定されるため、初期レイアウトから作り直してください。
帳票レイアウタの操作手順
オリジナル帳票への登録番号の追加方法(動画)
登録番号を出力しない方法
基本情報に登録している自社の登録番号の出力は設定によって出力する、しないを切り替えることができません。
登録番号の出力が不要な帳票は、帳票レイアウタ機能を利用して以下の項目を削除してください。
- 「登録番号タイトル」
- 「登録番号」