スマート取引取込に取り込んだ取引に対して、自動で科目(取引)を追加できる機能です。支払手数料や利息などを自動で追加することで、手入力の手間を軽減することができます。
<運用例>
- 売掛金が入金された際の振込手数料(自己負担)を追加する
- 借入金を利息とともに返済した取引を元金と支払利息に分割する(元利均等方式の場合)
- 借入金を利息とともに返済した取引を元金と支払利息に分割する(元金均等方式の場合)
- 専門家の報酬支払時に預かり所得税を追加する
- 給与の支給額に源泉所得税、社会保険料などを追加する
<具体例>
売掛金10,000円から手数料500円を差し引かれ、残金がA銀行の普通預金に振り込まれていた。
日付 | 金額 | 摘要 |
20**/06/03 | 9,500 | 〇〇商店 売掛金入金 |
借方勘定科目 | 借方補助科目 | 金額 | 貸方勘定科目 | 貸方補助科目 | 金額 |
普通預金 | A銀行 | 9,500 | 売掛金 | 〇〇商店 | 9,500 |
支払手数料 | 500 | 売掛金 | 〇〇商店 | 500 |
取引追加ルール設定で、以下の設定を行います。
[未確定の取引]画面で、支払手数料の取引が追加されたことが確認できます。
※弥生会計(やよいの青色申告)には[取引先]は表示されません。
※変動する手数料の取引を設定したい場合は、取引追加ルール設定時に金額を0円で登録します。
[未確定の取引]画面では金額を入力することができないため、弥生会計製品で手数料の金額を修正してください。
<その他の具体例>
その他の取引追加ルールの設定例をご紹介します。
- 借入金を利息とともに返済した取引を元金と支払利息に分割する(元利均等方式の場合)
貸借は「借方」を選択します。区分は「分割」を選択します。
利息の返済額が変動するため、金額「0円」で「支払利息」を登録します。
金額0円の仕訳が作成されますので、弥生会計製品で金額を修正します。 - 借入金を利息とともに返済した取引を元金と支払利息に分割する(元金均等方式の場合)
貸借は「借方」を選択します。区分は「分割」を選択します。
元金の返済額が固定なので、借入金の科目と元金返済額を取引追加ルールに設定します。
元の取引金額と元金返済額との差額を「支払利息」とするためには、仕訳ルールも設定します。 - 専門家の報酬支払時に源泉所得税を追加する
貸借は「貸方」を選択します。区分は「加算」を選択します。
報酬が毎月変動するのであれば、金額を0円と設定し、仕訳作成後に弥生会計製品で金額を修正します。 - 給与の支給額に源泉所得税、社会保険料などを追加する
貸借は「貸方」を選択します。区分は「加算」を選択します。
源泉所得税、社会保険料、住民税、雇用保険料など最大9行まで追加できます。
毎月変動する項目は、金額を0円と設定し、仕訳作成後に弥生会計製品で金額を修正します。
摘要で指定できる文字列
半角全角、大文字小文字は区別されません。
YAYOIとYAYOI、YAYOIとyayoi、などは同じ摘要文字列とみなします。
[未確定の取引]画面での表示
- 取引追加ルール設定により追加された取引にはアイコン欄にが表示されます。
- 科目や摘要に仕訳ルールも適用されている取引にはアイコン欄にが表示されます。
- 行の追加や削除は行えません。
- 取引単位で「取引追加ルール適用前の状態に戻す」ことができます。