実際に今後取引先から回収する予定の売掛金の残高と、帳簿の売掛金残高は一致させる必要があります。
「売掛金」の残高が合わない、またはマイナスになっている場合、以下が発生している可能性があります。
- 期首残高を入力していないか、誤りがある
- 入力した取引内容に誤りがある
- 入力漏れの取引がある
原因の特定と対処方法を以下のステップで確認していきます。
ステップ1 いつから合わないのか、マイナスなのかを確認するステップ1-1 [期首残高]を確認する
ステップ1-2 [期中の残高]を確認する
ステップ2 取引帳と取引先ごとの請求書等、または通帳やネットバンキングの入出金明細等で確認する
ステップ3 入力間違いの修正や入力漏れの追加を行う
ステップ4 正しい残高に更新されたことを確認する
ステップ1-1 いつから合わないのか、マイナスなのかを確認する:[期首残高]を確認する
本年度の[期首残高]を確認します。- [レポート・帳簿]の[残高試算表]をクリックします。 [残高試算表]画面が表示されます。
- 期間設定を[年指定]に変更し、期首残高を確認したい年度を選択して「貸借対照表」を表示します。
「売掛金」の前期繰越欄に表示されている取引先ごとの期首残高が正しいかを取引先ごとの請求書控え等、または通帳やネットバンキングの入金明細等で確認します。
「売掛金」の金額が正しい場合は、ステップ1-2 [期中の残高]を確認するに進みます。「売掛金」の残高が合っていない、マイナスになっている場合
期首残高を修正することで、前年度分の決算書の金額(期末残高)と異なってしまいます。
期首残高を修正する前に、本年度の期首残高を修正する旨を税務署へお伝えいただくことをお勧めします。 - 「売掛金」の金額が間違っている場合は、[残高の設定]で正しい金額に修正します。
[設定メニュー]の[残高の設定]を開き、[期首残高を設定する]のチェックが入っていることを確認し[▼]をクリックして「本年度」を選択します。
[売掛金]科目の取引先別の期首残高を直接正しい金額に修正し、[登録]をクリックします。
「残高がマイナスになっている科目があります。このまま登録してよろしいですか?」のメッセージが表示される場合
[いいえ]をクリックして、残高がマイナスになっている科目をクリックして修正し[登録]をクリックします。
- 「登録が完了しました。」の[OK]をクリックします。
- [売掛金]の残高が、正しい残高に更新されたことを確認します。
残高が合わない、またはマイナスの現象が回避された場合は、これで完了です。
残高が合わない、またはマイナスの現象が回避されない場合はステップ1-2 [期中の残高]を確認するに進みます。
ステップ1-2 いつから合わないのか、マイナスなのかを確認する:[期中の残高]を確認する
本年度の[期中の残高]を確認します。
- メインメニューの[レポート・帳簿]をクリックします。 [レポート・帳簿]画面から[残高推移表]をクリックします。
- どこの取引先が何月から残高が合わないかを確認します。
ここでは「西工業」5月度の残高が100,000円多く、「指定なし」がマイナス100,000円になっている状況を例にします。
ステップ2 取引帳と取引先ごとの請求書等、または通帳やネットバンキングの入出金明細等で確認する
- [メインメニュー]の[レポート・帳簿]をクリックします。 [レポート・帳簿]画面から[売掛帳]をクリックします。
- 期間設定を[月指定]に変更し、カレンダーから5月を選択します。
5月分の明細が表示されるので、5月分の請求書の控え、通帳等を確認して入力間違いや、入力漏れがないかを確認します。
ステップ3 入力間違いの修正や入力漏れの追加を行う
ここでは5月分の「指定なし」の明細を「西工業」に修正する方法を例に説明します。※[仕訳の一覧]画面で説明しますが、[取引の一覧]画面でも修正方法は同様です
- [売掛帳]で入力間違いの取引をダブルクリックします。
[仕訳の入力]画面にダブルクリックした取引の編集画面が表示されます。
- [補助科目]の[▼]をクリックして「西工業」を選択して[上書き保存]をクリックします。
[かんたん取引入力]画面が表示された場合
- すべての入力間違いの修正や入力漏れを完了させます。
ステップ4 正しい残高に更新されたことを確認する
5月度の残高が正しく更新されたことを確認します。- メインメニューの[レポート・帳簿]をクリックします。 [レポート・帳簿]画面から[残高推移表]をクリックします。
- 5月度の「指定なし」から「西工業」へ残高が移り、正しく更新されたことを確認します。