固定資産を登録する前に、「直接法」「間接法」の選択や端数金額の処理方法など、固定資産の減価償却の計算にかかわる設定を行います。
- [拡張機能]メニューの[固定資産管理]を選択し、[計算設定]をクリックします。[固定資産計算設定]画面が表示されます。
- 各項目を設定します。
有形固定資産の設定(一括償却資産は対象外 会計処理 減価償却費の仕訳の方法を「直接法」「間接法」から選択します。 帳簿価額 「間接法」を選択した場合に指定します。
固定資産の期首帳簿価額、期末帳簿価額に、減価償却累計額を差し引いた金額を表示するか、差し引かない金額を表示するかを選択します。円未満端数処理の設定 償却計算の円未満端数処理 年間の償却計算で、1円未満の端数が発生した場合の処理方法を選択します。 残存価額の円未満端数処理 固定資産の残存価額、残存可能限度額に1円未満の端数が発生した場合の処理方法を選択します。
※事業供用開始日が平成19年3月31日以前の資産で使用されます。残存可能限度額の円未満端数処理 計算方法の設定 償却最終年度の償却計算 償却最終年度の償却計算方法を選択します。
最終月まで:償却月数12で償却します。
期間均等割:供用開始月から償却の最終月までの月数で償却します。<償却最終年度に[減少年月日]が設定された場合>
最終月まで:期首から[減少年月日]までで償却します。
期間均等割:[減少年月日]が、「期間均等割」における償却の最終月よりも前の場合は期首から[減少年月日]までで償却し、後の場合は「期間均等割」にて算出された月数で償却します。償却費の端数割当 年間の償却費を償却月数で処理する場合に発生する償却費の端数を、どの月に割り当てるかを選択します。
先頭月に割当:償却を行う月の先頭月に加算します。
最終月に割当:償却を行う月の最終月に加算します。均等償却費の端数割当 償却方法が「均等償却」の場合に、償却費の端数をどの年に加算するかを選択します。
先頭年に割当:償却期間の先頭年に加算します。
※ここの設定は 資産の事業供用開始日と減価償却費の計算方法 の「C」に該当する資産の端数の処理にも使用されます。
最終年に割当:償却期間の最終年に加算します。
※一括償却資産は設定にかかわらず端数は最終年に割り当てられます。 - 設定が終わったら、[OK]をクリックします。 [固定資産計算設定]画面が閉じます。
固定資産の計算設定を変更した場合
[固定資産の計算設定]を変更した場合、「有形固定資産の設定」の変更は、登録済みの固定資産に対しても設定が反映されます。
「円未満の端数処理の設定」「計算方法の設定」の変更は、設定変更後に登録する固定資産から反映されます。ただし、次の項目については登録済みの固定資産にも設定が反映されるため、金額が変わることがあります。このほかの項目(「当期償却額」など)の金額が変更されることはありません。
- 算出償却額
- 当期償却限度額
- 当期償却超過(不足)額
- 翌期に繰り越すべき特別償却不足額
- 翌期への繰越額
「減価償却累計額」の開始残高はマイナスで入力
[固定資産の計算設定]の[会計処理]を[間接法]に変更する場合、科目の開始残高を入力する[科目残高入力]では、「減価償却累計額」の貸借区分は「借方」のため、(-)マイナスで入力してください。