分散入力は、複数のコンピューターで仕訳入力作業を行う場合に使用します。複数のコンピューターで入力した仕訳を親となる事業所データに合算することができます。
例えば、複数の支店を持つ場合に、本社ですべてのデータを管理するが、それぞれの支店で仕訳の入力を行うような場合に使用できます。LANなどのネットワークで接続されている必要はありません。
なお、電子帳簿保存を使用している場合は、分散入力データの送受信はできません。
スタンダードでは、プロフェッショナルやネットワーク、AEで作成された分散入力用データを取り込んでから分散入力やデータの送信を行います。分散入力用データの作成はできません。
分散入力用データの準備
分散入力を行うには、事業所データから分散入力用のデータを作成し、分散入力を行う他のコンピューターは、作成された分散入力用のデータを取り込みます。取り込んだデータで分散入力を行います。以下で、本店、支店間で分散入力をする場合を例に、分散入力の流れを説明します。本店、支店で、それぞれの仕訳データを入力できます。
日常の分散入力作業
本店、支店で、それぞれの仕訳データを入力します。
複数のコンピューターへの弥生会計のインストール
分散入力を利用するために複数のコンピューターに弥生会計をインストールする場合は、インストールするコンピューターと同じ数の弥生会計を購入する必要があります。
分散入力用データの機能の制限と繰越処理
分散入力用データ(支店)は、仕訳入力を分散して行うことを目的としているため、帳簿や伝票以外のほとんどの機能は使用できません。
このため、繰越処理は基となる事業所データ(本店)で行います。繰越処理後は、初めて分散入力用データを作成したときと同じ手順で、繰越処理を行った事業所データで分散入力用データ(支店)を作成し直す必要があります。