決算における処理
当期の費用だが翌期にまとめて支払うなどのように、支払時期が翌期であるがために、当期の帳簿に当期分の費用相当額が計上されていない場合には、勘定科目として「未払費用」を使用し、未払分(翌期分)を当期分の費用に計上します。例えば、1/1から12/31を会計期間とする会社が、9月1日に1,000,000円(借り入れ期間1年、年利6%)を借り入れ、支払利息を翌年8月31日に支払う場合は、当期に該当する支払利息は、9月1日から12月31日の4か月分です。残りの8か月分は翌期に対応する費用であるため、当期では支払金額の全額を翌期分の費用とはせず、当期分と翌期分の支払利息を算出して、当期分の支払利息に相当する金額を「未払費用」として追加計上する作業をします。
<例>
●弥生会計(やよいの青色申告)での決算整理仕訳の入力
決算整理仕訳は、[振替伝票]から入力します。
<仕訳例>
決算時に、当期分の支払利息(未払分)20,000円を未払費用として計上した。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
支払利息 | 20,000 | 未払費用 | 20,000 | 支払利息の未払分 |
帳簿の入力
翌期の期首における処理
翌期になったときには、「未払費用」に振り替えた費用を、決算で行った仕訳とは逆の仕訳を行って、再度、元の費用に振り戻す作業を行う必要があります。●弥生会計(やよいの青色申告)での仕訳の入力
仕訳は、[振替伝票]から入力します。
<仕訳例>
期首において、未払費用(支払利息の未払分20,000円)を振り戻した。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
未払費用 | 20,000 | 支払利息 | 20,000 | 未払分の期首振替 |
帳簿の入力